2015．11．15

1） 霊的真理の正しい理解のために ――『シルバーバーチの霊訓』の画期的な通信内容から「死生観」「苦難の思想」 ↗

2）イギリスのスピリチュアリズムの現状と「シルバーバーチ読書会」

イギリスはよく"スピリチュアリズムの本場"と言われます。スピリチュアリストの中にも、「自分はスピリチュアリズムの本場イギリスへ行って学んできた」と誇らしげにいう人がいます。果たしてイギリスのスピリチュアリズムはそれほど素晴らしいのでしょうか。

イギリスには、全国各地に「スピリチュアリスト・チャーチ」があり、誰でも自由に出入りできます。言ってみれば日本のお寺のような感じでしょうか。そしてそこで何が行われているかというと、"ミーディアム"と呼ばれる霊媒による霊視や霊聴、サイコメトリーなどのデモンストレーションや個別のシッティングなどです。シルバーバーチの交霊会が行われ、あの素晴らしい霊訓がもたらされたイギリスですから、シルバーバーチのファンも多いだろうと思われるかもしれません。しかし、残念なことに、日本の「シルバーバーチ読書会」のように、シルバーバーチの霊訓を学んでいるチャーチはまったくないようです。

イギリスには2つの大きなスピリチュアリストの団体があります。SAGB（Spiritualist Association of Great Britain）とSNU（The Spiritualists' National Union）です。スピリチュアリスト・チャーチの中にはこれらの団体に所属しているところが少なくありません。このSNUの関連でThe Arthur Findlay Collegeというスピリチュアリズムの学校があります。ここでは年間を通じてスピリチュアリズム関連の講座を設けています。とはいっても、やはり「ミーディアムになるためには」とかシッティングの方法とか、デモンストレーションのやり方など、やはり現象レベルの内容ばかりです。

シルバーバーチがもたらしてくれた霊的真理は、私たち地上人の誰もが理解できて実践できる、そうした内容です。地上の物質的なことよりも、霊的なことが重要だということさえ納得できれば、どんな人でも受け入れられる内容です。そして、それは私たちに本当の幸福、霊的成長という宝をもたらしてくれる最高の福音です。そんな素晴らしい『シルバーバーチの霊訓』を真っ先に手にしながら、その価値をわかろうとせず、現象レベルのことに終始している様子を見ると、本当に残念でなりません。

こうしたイギリスでのスピリチュアリズムの現状は、アメリカでもニュージーランドでも似たり寄ったりです。シルバーバーチのような高級霊がもたらしてくれた霊的真理をしっかり理解し実践して行こう――実践・信仰レベルのスピリチュアリズムを目指そうとしているのは、現在日本しかないのです。現在の地球の霊的レベルは、そんなものなのです。今、シルバーバーチの霊訓を手にすることができた私たちは、この先この地球上の全ての人が幸福になるために、真っ先に霊的真理を正しく理解し、実践して霊界の人たちの思いに答えていかなくてはならないのだと思います。小さな一歩ですが、始まりは常に小さな一歩からです。