学習のポイント

名古屋シルバーバーチ読書会

学習のポイント

「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の思い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。

2015.6.21

動物と動物虐待について――シルバーバーチの動物観

●シルバーバーチの動物観のポイント
(動物虐待に対する批判・動物に対する愛)
  • 動物に対する愛を強調、動物は人間にとって愛の対象、お互いに助け合う関係
  • 肉食・動物実験は間違い
    摂理違反
  • 動物に対する人間の残虐性・冷酷性=人間の霊性の低さ・愛のなさ
  • 地上人の霊性が向上するに伴い、遠い将来には肉食習慣・動物虐待はなくなっていく

※シルバーバーチの霊界通信の内容は、これまでの霊界通信にはない画期的なものばかりです。この「動物観」もその一つです。霊界通信を通じて、地上人を救うために霊的真理を届けてきた霊界人からの組織的な大きな働きかけが「スピリチュアリズム」でした。そのスピリチュアリズムの霊界通信によってもたらされた霊的真理でも、動物のことに触れているものはあまりありません。また死後の動物の様子・進化について伝えてきたものはシルバーバーチ以外にないのではないでしょうか。そうしたシルバーバーチの伝えてくれた動物についての事実には大きな特徴があります。

・動物に対する愛、動物と人間は互いに助け合う(進化を促進し合う)関係

・動物虐待に対する批判、動物虐待は間違い・摂理違反

こうした内容について、シルバーバーチは繰り返し述べています。動物は、人間と互いに助け合い、進化を促す大切な存在である、人間と動物は愛によって結ばれている、とシルバーバーチは言っています。決して人間に食べられるためや、実験材料になるために生まれてきたのではありません。しかし、今の地上は、動物を食べ物として殺しても何とも思わない、人間の健康のためならば動物の犠牲は仕方がないと、無抵抗の多くの動物の命を奪っています。人間とは本当に残酷な生き物ですね、と言いたくなります。一刻も早く罪のない動物たちを救ってあげないといけません。

●肉食に対するさまざまな見解・立場
  • ①一般の地上人の見解――「肉食は当たり前」
  • ・家畜を育て殺して食料にすることに疑問を持たない、痛みも感じないペットはかわいがる
  • ・肉は栄養のある優れた食品、健康に必要な食品肉食を正当化
  • ②地上の宗教の見解・立場
  • ・動物殺害を“悪”――仏教の殺生禁止
  • ・タブーとして特定の肉食を禁止する宗教
    ――イスラム教(豚)、ヒンズー教(牛)など
  • ③従来のスピリチュアリズムの立場
    (『シルバーバーチの霊訓』以前のスピリチュアリズムの見解)
  • ・霊界には一切肉食は存在しない、肉食を認める霊界人はいない
  • ・動物に関してはあまり言及していない
    動物より人間の救いを優先

*日本で仏教が広まったのは飛鳥時代のころです。その影響と当時のさまざまな事情から675年天武天皇が殺生禁止の詔を出しました。その後、日本では表向きには1000年以上にわたって肉食は禁止されていました。明治維新以降の欧米化政策によって、日本に肉を食べるという習慣が広まっていったのです。それを思うと、日本人は摂理に適った生活をしてきたと言えるかもしれません。現代では、どこへ行っても焼肉屋が繁盛すると言った状況です。肉食を悪いと考えている人はほんのわずかです。

●動物を殺害し、食料にすることの間違い
――霊的観点から見た肉食の間違い
  • 生命は大霊のもの、人間に動物の生命を奪う権利はない
  • 生命を奪うことは許されない、生命を奪う者はいつか責任を取らされる
  • (P100/3~4、P100/後ろから1~P101/1)
  • 人間が飢えに苦しむのは、人間の考え方が間違っているから
  • 地上人類が霊的進化すれば、間違った欲望(肉食)は消滅 (P100/後ろから6~4)
  • 動物を殺して食料にすることが間違っていると知っている
    肉食することは罪→罰(良心呵責)
  • 霊性が未熟で肉食が間違いであることを知らない
    罰を受けない(P230/後ろから3~P231/2)

*最近のセレブと言われる人たちはほとんど肉食をしないベジタリアンです。一般の人々の間でもベジタリアンは増えてきています。そうした人たちが肉食をしない原因のほとんどが、「健康のため」「環境のため」ということです。肉食が生活習慣病と大きくかかわっていることは事実ですし、肉食のために家畜を増やすことで、家畜の放出する二酸化炭素の量が増え、温暖化の原因になっているというのも事実でしょう。ポール・マッカートニーの「MEAT FREE MONDAY」というキャンペーンをご存知でしょうか?週に1日肉を食べるのをやめようという運動です。これももとは環境を考えての運動です。それでも、動物の命が奪われずに済むのなら、どんどん進めていってほしいものです。世の中の有名人はみなポールと一緒にこの運動を進めていけばいいのに……と思います。しかし、本当は動物の命は人間の命と同じで尊い、動物は愛すべき私たちの仲間という観点から、食肉にするために殺すことをやめてもらいたいものですね。

●動物実験の間違い
――霊的観点から見た動物実験の間違い
  • 大霊の創造物に対して苦痛を与えることは、いかなる動機からでも許されない
    (P415/後ろから5)
  • 動物実験は動機が正しくても(人類の健康のため)摂理違反、間違い
    (P416/2~7、P417/1~4)
  • 動物を実験材料とした研究からは、正しい治療法は生まれない
  • 人間の病気にはそれぞれに治療法が用意されている
    (P417/5~後ろから4)
●動物と人間の本来の関係
――霊的観点から見た人間と動物の関係
  • 人間・動物を含めたあらゆる生命体が神の計画の一部を担っている
  • 動物は神によってつくられた同じ大霊の家族の一員・仲間
  • 動物は人間の霊的成長を促す役割がある、人間も動物を助ける(進化を促す)ために存在している
    ともに助け合いながら進化していく関係
    (P101/後ろから3~1、P416/8~後ろから1)
  • 人間は「愛の力」によって動物を死後も一時的に存在させることができる
    (P197/8~11)
●動物の死後と霊的進化について
(シルバーバーチによって明かされた動物の死後の様子)
  • 動物は肉体の死とともに個別性を失い、グループ・スピリットの中に吸収・融合される
  • 人間の愛を受けた動物の死後(P197/4~7)
  • 一種のパーソナリティ(個別性)を発現
    人間の霊に混じって存在する
    飼い主が他界した際に出迎える
    やがて種の母体(グループ・スピリット)の中に融合し、個別性を失う
  • 動物はグループ・スピリット全体に対して摂理が働く
  • (一匹ごとではない)(P199/1~3)
  • 虐待によって受けた苦痛
    埋め合わせの摂理
    グループ全体の進化が促される

*私たちが可愛がっていたペットが先に死んだとき、私たちが死ぬまで霊界で待ってくれていて、霊界入りする私たちを出迎えてくれるという話を聞いたことがありませんか?犬や猫などを家族のようにかわいがり愛情を注いでいると、その動物の死後、それまで与えられた人間の愛によって本来動物にはない一種のパーソナリティ(個別性)が発現するというのです。それが死後、生きていた時の姿のまま出迎えてくれることになるのです。馬であれ牛であれウサギであれ、人間が愛情を与えれば、そうしたことが起こってきます。そしてそれらの動物の種全体の進化に影響を及ぼすようになるということなのです。すごいことですね。シルバーバーチはこんなことまで私たちに伝えてくれたのです。私たちが動物を愛するのは、もちろん利他愛の実践の一つです。そして動物は人間に愛されることで進化することができるのです。大霊のつくられた世界というのは、どこまでも愛にあふれているということです。

スピリチュアリズムは人類史上最大で最強の動物愛護運動
  • スピリチュアリズムは根本的な動物問題の解決を目指し、動物愛護思想を説く
  • シルバーバーチの登場によって、人間だけでなく動物も含めたあらゆる生命体に対して愛を注ぐ新しい時代になった(動物も含めたより広い博愛主義の時代)
  • スピリチュアリズム運動の一環として、霊界サイドからも地上に向けて動物愛護運動の働きかけがなされている
    ――霊界サイドの責任者が聖フランチェスコ
  • スピリチュアリスト
    ――肉食はしない、菜食主義の手本を示す、肉食主義者はスピリチュアリスト失格
  • 霊的真理の普及に伴い、地上世界から肉食の習慣と動物への虐待が消滅していく(長い時間が必要)
  • 肉食習慣は地上人類全体の霊性レベルを示す指標
  • 環境問題よりも動物問題の解決を優先すべき、動物問題は環境問題よりも深刻で重要性が高い

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