学習のポイントと感想

名古屋シルバーバーチ読書会

学習のポイントと感想

スピリチュアリズムの思想体系2「霊的世界観」〈1〉「霊界の本質」

スピリチュアリズムの思想体系2は、人間はどんな世界に取り囲まれて生きているのか、また、それらの世界と人間はどんな関係にあるのかということを明らかにしています。具体的には、「神」・「霊的世界」・「地上世界」という3つの世界によって、私たちは囲まれ存在しています。
これまで、「神」という世界についての内容――「神観」「摂理観」を学んできました。今回から「霊界」についての内容、「霊的世界観」を学習していきます。

●膨大な霊界に関する知識・情報を整理

スピリチュアリズムの霊界通信によってもたらされた霊界についての知識・情報は膨大です。質においても量においても、スピリチュアリズムをしのぐほどのものは、どの宗教を見てもありません。しかし、あまりに情報量が多いために、どれだけ霊界の本を読んでも、重要なポイントがどこにあるのかよく分からないという人が多いのです。

そこで、霊界に関する膨大な知識・情報を、「本質」「実態」「地上人との関係」という3つの観点から整理をしていきます。それによって、これまであやふやだった霊界という世界が、現実味を持った、はっきりとした世界として捉えられるようになります。

今月は霊界の「本質」についてみていきます。

●私たちは、今この時も霊界に生きている

地上人の多くは、死後の世界である霊界を信じません。霊を信じる人であっても、霊とは幽霊や成仏しきれない地縛霊くらいにしか考えていません。自分自身が霊であるなどと考えもしないのです。自分が霊だと考えないわけですから、そうした人にとっては、自分がいる世界は「地上界」だけです。

しかし、死後の世界である霊界があるのは事実です。私たちは死んだら誰もが霊界の住人になるのです。では、今地上で生活をしている私たちは、死んでから霊界に行くのでしょうか?死んで霊界に所属するということになるのでしょうか?そうではありません。実は私たちは、今現在、地上界に属すると同時に、霊界にも属しているのです。

私たち人間は、霊的な要素としての「霊体・霊の心」、物質的な要素としての「肉体・肉の心(本能)」という構成要素から成り立っています。さらには本体としての「神の分霊」という一番重要な構成要素を持っています。こうした構成要素は、それぞれ
 霊体・霊の心 → 霊的世界
 肉体・肉の心(本能)→ 物質世界(地上界)
 分霊 → 神的世界
という世界と同じ要素で成り立っています。つまりそれぞれの構成要素は、人間を取り巻く3つの世界に同時に属しているのです。人間は、地上界で生活しながら霊界にも存在しているのです。さらには神という世界の中にも、今現在私たちはいるということになるのです。

地上人は、地上世界と霊界という二つの世界にまたがって存在しているということです。

●死は悲劇ではなく喜びの時

地上生活を終えると、すべての人が霊界人としての新しい人生を始めることになります。地上では身近な人が亡くなると、誰もが悲しみます。これまでずっと一緒に過ごしてきた愛する人が目の前から消えてしまうのですから、悲しむのは当然です。しかし、亡くなった当の本人は、地上人生の間ずっと苦しんできた病気にむしばまれた身体はなくなり、身も心も軽やかになり若返ることができるのです。地上時代のような苦しみからは解放され、喜びに満ち溢れた生活ができるようになるのです。死んだ人にとって、死はまさに「喜び」なのです。死んで霊界に行ったものは皆そう思うのです。そして肉体はなくなっても、ちゃんと霊界で生きていて、私たちとの愛の絆が切れることはありません。私たちが死を迎え、霊界に入る時には、喜んで迎えに来てくれるのです。

このことは、人に話しても信じてくれませんよね? みんな目に見えないものは存在しないと思っているからです。このことを知らないために、地上では多くの悲しみが生じております。理解すれば“死”を悲しまなくなります。死ぬことは悲劇ではないからです。あとに残された家族にとっては悲劇となることはあっても、死んだ本人にとっては、少しも悲しいことではありません。新しい世界への誕生なのです。まったく新しい生活の場へ向上して行くことなのですから……。

霊的新時代の到来』8章 P279/後ろから3~P280/3 ↗

参考:関西シルバーバーチ読書会「学習のポイント」 ↗

参加者の感想

本日は「霊的世界観」の霊界の本質を学びました。真理に出会うまでの私の霊界観は、霧に囲まれた世界で、人々は何をするでもなくふわふわとぼんやりと漂っているだけというものでした。死後の世界について怖いとは思っていませんでしたが、霊界で何をしているんだろうと不思議に思っていました。ただ、「霊界はある」というだけでなく、霊界とはどういう世界で、具体的に霊界で何をしていて、霊界と地上世界との関係がどうなっているのか、そして地上世界とはどういった場所なのかが学べる真理と出会えたことが、どれだけありがたいことなのかを改めて感じながら学習しました。素晴らしさを感じた後は、人に伝えたくなりますが、それには時期が来ていることが大事だということも学んでいます。そうした方との出会いは守護霊にお任せするとして、私は時期の来た方と出会った時に、真理を正しく伝えられるように努力を重ねていこうと思いました(40代女性)。

今日の学びで、霊界の本質の観点からの霊的世界観の真理が整理され、すっきりと心に入ってきました。特に人間は霊界、地上世界、そして神世界の3つの世界に囲まれ、同時にこの3つの世界に属しているという真理には、改めて人間をつくってくださった神の愛に感謝せずにはいられない気持ちになりました。そして自分が死後に霊界人になった時には、地上時代の苦難の意味への感謝弥利他愛の実践が成し遂げられたことへの感謝ができるように、今を精いっぱい生きていこうと思います。(50代男性)

今日は霊界の本質について学びました。今、私たちの多くは死後の世界を知らないので、ほんの数十年の生活に縛られています。シルバーバーチに出会え、霊界のことを知ったので、これからも地上人生を歩むにあたり、一人でも多くの人にこの教えを伝えたいと思っています。愛する人、親しい人を亡くし悲しんでいる人に、一人でも多くこの真理を伝え、悲しみ・苦しみを乗り越えていってもらいたいと思っています。いつの日か必ず再会できるのだと伝え、笑顔になってもらいたいと思っています。そして自分自身も霊的成長できるよう学んで、生きてゆきたいです。(50代女性)

今日はスピリチュアリズムの霊的世界観として、人間が神と霊界と地上世界の3つの世界の中に生きる存在であることを教えていただきました。人間は肉体だけではなく、霊体、霊の心が存在し、さらに神の分霊でもあることが分かり、肉体本能だけに振り回されることなく、神の分霊として神のミニチュアとしての心を自分の存在の中心にできるように努力することが大切であることを改めて感じさせていただきました。ありがたいことに、この地上世界に生きる時間は、永遠の存在としての霊界人として生きる時間に比べて、ほんのわずかであること、苦しい体験が後の霊界生活で感謝に変わることを知り、とてもうれしく思いました。ありがとうございました。(50代女性)

今回初めて読書会に参加させていただいて感じたことは、ここまで導いてくれた大霊と守護霊に感謝と謝罪の気持ちが湧いたということです。ここまで一生懸命導こうとしてくれたこと、スピリチュアリズムに出会って14年の間、遠回りをしてきたにも関わらず、導いてくださったことに感謝と謝罪の気持ちを持ちました。今回の読書会に関しては、温かい雰囲気の中、霊界についての本質を分かりやすく教えていただき、すんなりと入ってきました。次回もまた学ばせていただけたらと思います。(40代男性)

霊界の知識や情報を正しく知るためには、本質と実態と地上人との関係という3つの観点から整理していくということを学びました。こういう発想と探究は、一般生活では及びつかないところで、本や見聞で出会った知識でわかったような気になってしまう人がいます。本日は霊界の本質を学び、霊的な実在としての自覚が大切であると確認させていただきました。(50代男性)

この世の一般人は、霊界があることは知っていても、幽霊や低級な地縛霊のことを耳にするぐらいで、死んだ後のことの本質は全く知りません。老人たちが、残された人生を物質的に悔いのないように生きるのか、利他愛をもって神の愛を感じながら感謝の心で生きるのか、人それぞれ自由意志が絡んできます。が、霊界の入り口が恐怖と悲しみの場ではなく、喜びと感謝の新しい世界の出発、誕生の場となることができるように、縁のある人から霊界の本質を少しでも伝えてゆけるようにしてまいりたいと思います。(50代女性)

今日は霊的世界観の「霊界の本質」について学びました。人は地上世界だけで生きて、死をもって霊界に赴くと間違えていました。正しくは、今、現在でも霊的世界と地上世界で同じ要素をもって存在しているのだと聞いて驚きでした。それでも私は、利他性を強化していこうと思いました。(40代女性)

今までスピリチュアリズム関係の本をたくさん読めば読むほど、得る知識は多かったのですが、量が多いためかポイントをうまく整理できていないところがありました。今日の読書会の内容は、人に伝えるために分かりやすく説明できるような気がします。(50代女性)

霊界と地上界はともに存在していること、このことを知ることは大変なことを知ってしまうことになるのでしょうか。霊界へ行くことを考えながら生活していくことは、生き方を考えていくことになります。地上人生の間に、霊的知識を少しでも自分のものにして実践して行き、霊界に行って地上時代を感謝できる人生を送りたいです。(50代男性)

今回の講義は、霊界の本質について学びました。3つのポイントがあったのですが、①②③のどの本質に関しても、改めて驚きをもって実感することができました。特に2番目の「人間の存在は、地上、霊界、神界にわたっている」ということを聞き、私たちの実際の姿を改めて考えることができました。そして今まで「何と自分を表面的にしか考えられなかったのか‼」と感じました。霊界について学ぶことにより、現在の地上世界の意味もより明らかになってくると思います。来月の「実態」の講義も楽しみです。(60代女性)

本日は「霊的世界観」について学びました。地上世界に生きていながらも、霊界にも同時に存在しているということを改めて学び、日々の日常生活は地上界が大きなウェートをしめた意識で生活を送っているなと改めて思いました。霊的意識を向上させるよう心がけます。地上界での苦しみ・苦痛・困難は、地上界で生きる人生のエンジンであると思っております。エンジンが止まるということは、進歩が止まるということであり、その意味で苦しみ・苦痛・困難があるということは歓迎すべきことと思っております。(60代男性)

本日、初めて参加させていただき、ありがとうございました。昨年の夏以降読んだ三大霊訓、『スピリチュアリズム入門』『続スピリチュアリズム入門』の知識を確認・補完することができ、大変勉強になりました。説明も整然として、図も含め、資料もあって、とてもわかりやすかったです。シルバーバーチの言葉を声に出して読めたのも、とても心地よい体験でした。会の雰囲気もとても温かく、緊張することなく参加できました。(40代男性)

今日は人間を取り巻く神の世界、霊の世界、地上世界があるということと、その中の霊の世界について学びました。毎日に生活の中で、読書会に参加したり、シルバーバーチの霊訓の本を読んだりすると、霊界のことを思ったり考えたりすることができるのですが、実際に日々のことに追われるとすぐに霊界のことを忘れてしまいます。少しずつでも霊界にも今も生きているということを思う生活を増やしていけたら……と思いました。死は悲劇ではないということを聞いて、亡くなった方々が霊界で活躍されているように……と祈らずにはいられません。今日もありがとうございました。円の図はとてもわかりやすくて、イメージしやすく、頭の中に入ってきました。3月に義父が亡くなり、霊的真理を伝えることはできなかったのですが、今は父に毎日祈って、霊界に行って頑張ってくださいと伝えています。伝わっているといいのですが……。霊の世界も、地上で見えたり実感したりもっとできるといいのに、と時に思ってしまいます。(50代女性)


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