学習のポイントと感想

名古屋シルバーバーチ読書会

学習のポイントと感想

救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像〈2〉

今月は、先月に引き続き「救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」を学習しました。名古屋は、新型コロナウィルスの感染者が多く、市の施設がほとんど休館となり、読書会の開催も危ぶまれました。が、何とか無事に開催することができてよかったと思います。

月に1度の読書会ですが、霊的真理をともに学ぶという機会は、私たちにとってとても大切な時間となっています。世の中では外出を控えるよう、また人が集まることは避けるように呼び掛けています。しかし、私たちは、死後にも存続していく霊的存在です。肉体の管理も大事ですが、霊の管理はもっと大切です。一人一人が、社会常識に可能な限り沿わせながら、霊的な交わり・霊的な学びの場を求めて読書会を行ないました。参加者は皆、霊的な時間を持てたことで、心身ともにパワーアップしたものと思います。

ウィルスの問題はシルバーバーチも取り上げています。私たち人類の物質中心主義と利己主義の行為のツケが今の地上人全体にまわってきたということでしょう。この状況は私たちが甘んじて受けなければなりません。と同時に、それを乗り越えるべき術も考えなければなりません。さらにもっと大事なことは、たとえ自分や家族がウィルスに感染して死に至ったとしても、大きな問題としてとらえないということです。誰もがいずれ何らかの形で死を迎えます。それを考えれば、世の中が騒ぐほどの問題ではないということです。しかし、ここまでウィルスが暴走してしまったということは、人間の行動が間違っていることの証です。私たち人間が一番取り組まなければならないことは、マスクをつけることでもなく、外出を避けることでもなく、「霊的真理を知る」ことです。霊的真理を知り、神の摂理に沿った生き方を一人一人が心がけるようになれば、ウィルスの暴走など起こらないのですから。現状は、地上はまだまだその段階には程遠いようです。だからこそ、霊的真理を手にした者は、真理を深く理解し、真理の実践を心がけ、一人でも多くの人に真理を手渡していくことが大切なのです。

●霊的真理を地上に降ろすまでのプロセス

イエスをはじめとする高級霊たちによってスタートしたスピリチュアリズム運動は、地上に霊的真理・霊的知識をもたらすことによって進められます。しかし、初めから霊的真理が地上にもたらされたわけではありませんでした。スピリチュアリズム運動の地上展開は、1848年、アメリカのハイズビルで起こった“フォックス家事件”↗ から始まります。その後、物理的心霊現象を中心とした数々の驚異的な心霊現象が次々と起こされ、人々を驚かせました。そして、シャルル・リシェやウィリアム・クルックスといった、当時の一流の科学者たちによって検証されることになりました。こうした動きは、霊界側が“霊魂説”を証明するために演出したものだったのです。霊魂説とは、次のような内容です。

・人間は死後も霊として存続
・霊が住む死後の世界(霊界)が存在
・霊界から地上に働きかけることが可能

このように、19世紀半ばに引き起こされた数々の心霊現象は、霊魂説が正しいということを証明していきました。それは同時に、次の段階である霊界通信の準備となっていたのです。

霊界通信は、あの世にいる霊から通信を送ってくるものです。それが事実であるということを示すためには、「あの世である死後の世界、霊界がある」ということ、そこに「私たちと同じように知性を持った存在“霊”がいる」ということ、そしてその「霊から地上に働きかけることができる」ということ――つまり霊魂説が正しいということを証明しなければなりません。19世紀半ばの驚異的な心霊現象は、このために霊界側によって起こされたものだったのです。

その後、霊界から次々と霊界通信が送られてきました。しかし、人間の霊的成長に関わる高次な内容の霊界通信は、ほんの一握りにすぎませんでした。数多くある霊界通信を検証し、その中から人類の霊的成長と救いに必要な優れた霊界通信を選別する必要があります。こうして私たちにとって最も重要と思われる霊界通信として選び出されたものが「世界3大霊訓」です。

・アラン・カルデック…『霊の書』
・ステイントン・モーゼス…『霊訓』
・モーリス・バーバネル…『シルバーバーチの霊訓』

この中でも、『シルバーバーチの霊訓』は最も優れたものです。『シルバーバーチの霊訓』は、イエスをはじめとする高級霊たちが審議し、決定した内容をシルバーバーチという高級霊が送ってきたものです。つまり、『シルバーバーチの霊訓』はシルバーバーチという一人の霊のメッセージではなく、イエスをはじめとする高級霊の総意として地上にもたらされたものなのです。

参考: スピリチュアリズムとは> スピリチュアリズムと霊界通信> 2.霊界通信とは ↗

●霊的真理から救いに至る自力救済のプロセス ↗

参加者の感想

最近、本当にザックリとした形ですが、古代からの世界史を学習する機会がありました。私は学生の時には歴史がとても苦手で、ほとんど勉強してきませんでした。しかし改めて世界の流れを学習して、本当に人類というのは争ってばかりいるんだということを知ることができました。そしてシルバーバーチが言っていた「地上人自らの力では、自分たちを救うことができなくなっている」という言葉の重みを具体的に感じることになりました。私は真理に出会う前は、救いとは神によってもたらされるものだと思っていました。しかし、そうではないということが分かりました。それを知った時には、自分たちの力で今の状況を変えることができるんだと希望を抱きましたが、自力救済の道というのも厳しいものであるということが少しずつ分かってきました。あまりの厳しさに挫けそうになる時もありますが、そんな時、今日学習した内容を思い出すと、霊界の方々や普及会の方々がどれだけ大変な思いをして真理を私たちに届けてくださったか、その思いに触れて、「ここで挫けてはだめだ」と思い直すことができます。そうしたことを何度も繰り返すと思いますが、あきらめずに頑張っていきたいと思います。(40代女性)

霊界から人類に真理を伝えるために、心霊現象で「霊は実在するのだ」と理解させることから始まりました。霊的真理をおろすまでのプロセスを経るという霊界の苦労があって、私たちはスピリチュアリズムを知ることができました。そしてその学びを得た私たちは、霊的真理を把握し、実践していかないといけません。できることをやっていこうと思います。(50代男性)

本日は霊的真理を地上で最大限に生かすプロセスを整理して学ぶことができて、新たな感動に包まれました。霊的真理の体系的な正しい理解と正しい実践が神と摂理への絶対信頼という正しい信仰につながり、さまざまな地上での困難を乗り越えさせてくれる神の導きを招いていくことになる。これは本当に霊的成長を伴う真の救いになるものだと感じ、他力救済でない自力救済にあたるものだと思いました。自力救済という言葉を心に落とし込み、霊的真理の実践に努めていきたいと決意を新たにしました。(50代男性)

前回と今回の学習を通して、「スピリチュアリズムによる地球人類救済計画の全体像」について学ばせていただきました。地球人類77億人の多くが自分の利益や自国の利益のことばかり考えて、他人のことには目もくれない物質中心主義・利己主義に飲み込まれた生活をしてきたために、地球上は弱肉強食の世界が生まれ、動物の世界よりも醜い争い、地獄と言っていいような様々な悲劇が生まれました。戦争や紛争、貧困や飢餓など、あってはならない悲しい現実が今も生まれ続けていることはとても辛いことです。それらの悲劇は全て霊的無知から始まっていることを知る、霊界のイエスを中心とした高級霊たちが霊界通信を地球におろしてくださいました。それを受けて地上人である私たちが少しでも霊的知識を人々に伝えていく責任が求められているということです。これらのことを学べたことは、とても心を強くしてくれていると思いました。霊界の応援を受けながら霊的真理の実践に努めることができると嬉しいと思います。(50代女性)

霊的真理から救いに至る自力救済のプロセスを本日学ばせていただき、霊界の人たちがいかにこの計画を成就させようと頑張っているかを感じることができました。何百年、何千年かかる計画かわかりませんが、フォックス家事件が起こってからシルバーバーチの霊訓がもたらされるまで、今自分たちが知識を得るまでにどれだけの霊界の人たちの努力があったか想像できません。そのような霊界挙げての人類救済計画への霊界の高級霊たちの熱意に少しでも応えられるように自分も努力していきたいと思います。(40代男性)

「霊的真理を地上に降ろすまでのプロセス」と「霊的真理から救いに至る自力救済のプロセス」を学びました。壮大なスケール(人類救済計画)の遂行のために、霊界において、たち人間には想像にも及ばない緻密なる計画の元にすすめられていたことを改めて実感するにつけ、この運動はすごいことだと思いました。とともにまた、自力救済のプロセスをここまで明確に知り得たら、どれだけ多くの人が正しい信仰に至れるだろうかと思いました。(60代女性)

毎月読書会にて、霊的真理の学習をさせていただいていますが、その内容を解釈・理解することが人によって違うために、実践もしくは行動がそれぞれ異なるものになることを実感しております。(60代男性)

今日は霊的真理を地上に降ろすまでのプロセスについて学びました。物質的心霊現象に始まり霊魂説の証明がなされ、さまざまな霊界通信がもたらされ、霊的真理・知識を得て、人は行い・実践することを学びました。この心霊現象から始めなければならなかったことは、人はいかに愚かなのかと思い、高級霊の苦労がここにもあったのかと思いました。この苦労を無駄にすることなく実践していこうと気持ちを新たにしました。(40代女性)

本日も、今、コロナの問題の中、読書会を開いてくださり、ありがとうございました。今年最初の読書会からスピリチュアリズム運動のあらましなど、初心からの学びの学習を通して霊的真理の普及を通して人類の救済のために霊界の方々の多大なる援助がおこなわれているのも痛切に感じることができました。地上天国到来のために、大きな苦難は避けて通れないのかもしれません。ですが、大きな苦しみを少しでも小難へ変えてゆきたいという霊界の方々の思いを感じます。自力救済を一人一人がしてゆき、真の信仰を通してこの運動を推進してくれている霊界人の方々の思いに応えてゆきたい思いに駆られました。シルバーバーチの教えの「スピリチュアリズムを知ったということは、地上では推し量ることができないものを手にしたということです。大霊の真理についての貴重な知識を得たということです。皆さんは、自分の魂が大霊の偉大なる魂とつながっていることを悟られたのです」の言葉の一文を胸に刻んでいきます。(40代女性)

今日の講義はスピリチュアリズムの歩みを観ていくものでした。講義の最終部分の参加になってしまいましたが、現在、自分がどの地点にいるのかが改めてよく理解できました。また、スピリチュアリズムの流れを理解することにより、高級霊の方々の、人間に対する思いをより身近に感ずることができました。今、社会はさまざまな問題を抱え、混乱の様相を呈しています。そうした時に、高級霊は私たちに、いや私に何を求めておられるのでしょう。心と頭を静かに澄ましてその思いに触れてみたいと思います。(60代女性)

今日は特に熱い内容でした。霊的成長のためにどうしたらいいのかという、私が今一番知りたいことをわかりやすく知ることができました。本当に霊的成長をしたい、したいと思っているので、今回の、真理の上に実践を積み上げる、や、霊的成長のための具体的な実践、スピリチュアリストの3段階などは、学んでいてとてもためになり、必ずこのように生きていこう!と胸を熱くし、やる気に燃えながら話を聞いていました。特に気になった部分は、一つは、気に入ったところだけを読んでいては意味がないという部分です。元気がなくて文字を追うのも大変な時もあるものですから、そういった時はやはり気にったところばかり読もうとしてしまいます。それで別に元気がないわけではない時も、読みやすくて結局そうしてしまうことになったりもします。ですが、一部でなく全体を体系的に理解しなければならないと知って、気をつけようと思えました。わかりやすくまとめて学べる読書会をありがたく感じました。二つ目に気になったのは、シルバーバーチの霊訓は地上人生の最上・最高の指南書で、これほどのものは地上にはほかにない一番の価値ある宝だということです。これを聞いて、私はこの地上に生まれてきて最大の宝を手にすることができたのだなと感動し、嬉しく思いました。あともう一つ気になったのは、救いに至る自力救済のプロセスで、最後に積み上げる神と摂理への絶対信頼の考え方としては、どんなことがあっても神がよきように計らってくださる、どんな時も神の導きがあると思うこともその一つだと知って、私が普段考えている、どんな結果になろうとも、どういうわけだかそれが一番よくて、神様が一番良いようにしてくれているというものと一致するように感じ、とてもうれしく、この考え方でよかったのだなと思うことができました。(20代女性)

2月学習で、スピリチュアリズム運動の最終目的は霊界主導の地球人類救済であるという壮大な計画であることを改めて学び、今回は霊界主導の救済計画の具体的なプロセスを学び、心霊現象から霊界通信に至るプロセスをなるほどと理解できた(完全ではありませんが)次第です。今回学んだ中で印象的なことは、①霊的真理の正しい理解というところの具体的な内容を確認できたこと②霊的真理の正しい実践というところの4項目+項目の再確認③現象レベルのスピリチュアリスト、ハイレベルスピリチュアリストという説明がわかりやすく、ハイレベルを目指すにはまだまだ先が長いなと感じました。(60代男性)


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