学習のポイントと感想

名古屋シルバーバーチ読書会

学習のポイントと感想

学習内容:スピリチュアリズムの思想体系Ⅰ「人間観」後半
ビデオと講義

今月は、先月に続いてスピリチュアリズムの思想体系Ⅰ「人間観」の後半を学習しました。「人間観」とは、「人間とはどのような存在なのか」という、人間についての真理をまとめたものです。人間はみな、「自分のことは自分が一番よく分かっている」と思っています。しかし、「人間の身体はどうなっているのか」「人間の心はどこから来るのか」「人間は死んだらどうなるのか」といった問いに、明確に答えられる人間はいません。つまり人間は自分自身のことをわかっているつもりでいたが、実は何もわかっていなかったということなのです。こうした最も身近で一番わかっていなくてはならない“人間自身”について、シルバーバーチは人類史上初めて明確な答えを示してくれました。それが「シルバーバーチの人間観」です。

先月は、人間の身体の構成と、「霊」と「霊の心」についてみてきました。今月は、心・意識について、そして死後の人間の身体と心について学習しました。

●「霊の心」と「肉の心」

現代科学では、「心」は脳によってつくり出されるものだと考えて、今も研究が進められています。こうした考え方は、「人間は肉体だけの存在、死んだらすべてなくなる」という唯物主義のもとになされたものです。しかし、人間は肉体だけの存在ではありません。死後も「霊的存在」として生き続けます。(※4月の学習のポイント ↗)

人間は肉体と霊体という2つの身体を持っています。そしてその2つの身体それぞれに心のような働きをするところがあります。それが「霊の心」「肉の心」です。地上で生きている間は、この「霊の心」「肉の心」2つの心を1つの心として感じているのです。「人のために働こう」「誰かを助けてあげたい」「世の中をよくしていきたい」といった利他的な思い「霊の心」から出てきます。そして「自分や家族が大事」「自分の利益を守ろう」といった自分自身に関わることを求めたり、食欲、生存欲、性欲などのいわゆる「本能」と呼ばれるものは「肉の心」から生じます。「肉の心」は動物と共通する要素です。肉体をもって地上で生きていくためには、人間にも「肉の心」「本能」が必要です。

地上生活の間、人間は常にこの2つの心を同時に抱えながら生きていきます。大半の人間は、自分が霊的存在だということすら知りません。そのために、「霊の心」の存在を意識することができません。肉体を持った地上人はどうしても、「肉の心」から生じる肉体本能的意識に引きずられてしまいます。しかし霊的真理を知ったスピリチュアリストは、「霊の心」のから生じる霊的意識を優先させるように心がけなければなりません。こうした努力が「霊主肉従の努力」「霊優位のための自己コントロール」ということです。

神の霊を分け与えられた人間だからこそ、たとえ肉体を持っていても常に霊優位の状態を保つよう努力することが大切です。そうして初めて、霊的成長が可能となるのです。肉体本能に翻弄されているうちは霊的成長できません。

しかし、死んで肉体がなくなると、人間は霊・霊の心・霊体といった霊的要素だけの純粋に霊的な存在になり、霊界での生活を送ることになります。地上で肉体を持って生きている間は、霊的意識のほんの一部しか認識することができません。しかし、死んで肉体がなくなると、それまで潜在意識として隠されていた自分自身の霊的意識すべてを自覚できるようになります。

今、地上で生きる私たちは霊の心から生じる霊的意識のほんの一部しか自覚することができません。それと同時に、肉体(脳)から生じる肉体本能的意識の大きな力に翻弄されます。霊的真理を知っていても、肉体を持っている限り肉体本能によって動かされます。しかし、「人間は霊的存在である」という事実をいつも思い出し、自らの肉の心をコントロールしていくことが大切です。そして霊の心を優先させ、利他愛の実践に励むなら、霊的意識のより多くの部分を顕在化させることが可能になるはずです。霊肉の二重構造の人間にとって最も大切なことは、やはり「霊主肉従の努力」「利他愛の実践」につきるということです。

・スピリチュアリズムとは> スピリチュアリズムの思想[Ⅰ]>1.人間の身体構造について ↗
・『シルバーバーチの霊訓』とは> 『シルバーバーチの霊訓』の画期的な通信内容2.『シルバーバーチの霊訓』の画期的な「人間観」 ↗
・YouTube「スピリチュアリズム普及会公式チャンネル」 ↗

●人間の心と潜在意識 ↗



参加者の感想

人間は肉体と霊体という2つの身体を持ち、霊体と霊の心と霊は死後にも存続する。死によって失うものは、肉体という地上人生を送るための道具だけ、人間は死後も地上時代と同じように知性を持ち、高度な思考活動を続けることができる、私たち人間の一番の本質は「霊」であり、大霊(神)から生まれた人間は、共通の親を持つ霊的兄弟姉妹で、全ての人間が永遠に霊的進化をしながら親である神に近づいていく、こうしたスピリチュアリズムの「人間観」を学ぶだけでも、人間にとって一番大切なことは霊的成長であり、地上においても霊的同胞として互いを愛し合いながら生きていくことだということがよく分かります。そして人間は、霊の心と肉の心を持ち、それを「1つの心」として自覚しているので、地上では霊と肉の間で心の葛藤が起こることが分かりました。霊と肉の闘いも辛いけれど、地上だけのもの、その苦しみは霊的成長のためのもので、努力する価値があることがよく分かります。人間を霊的視野から見ると、大きな問題だと思っていたことが小さなことだったと分かります。日常生活において、霊的視野をより意識して定着できるように頑張っていきたいです。そして役立つ道具となって、スピリチュアリズムに少しでも貢献できるようになっていきたいです。

読書会を重ねるごとに死の恐怖や悲しみが薄れていきつつあります。生きている人間にとって一番の恐怖は死であることは昔も今も変わりません。世の健康ブームは、そのことを物語っています。霊的真理を知らない周りの人に、死は悲しみではないことを教えてあげたいと、最近思うようになりました。こういった霊的真理の基本ぐらいは将来小学校で教育されることを願っています。

今日は人間観の「心」「意識」について学びました。地上の人々のほとんどの人が知らない「心」について深く学べてよかったです。ほんの一部しか意識できない霊的意識の一部を、すべて自覚できる肉体本能的意識の上に置くことはとても努力のいることだと思いますが、人が生きていく本当の目的は霊的成長だと知った以上、やらなければいけないのだと思いました。地上で生活していて霊優位は本当に大変で、少し気を抜いたらあっという間に肉優位になってしまいます。日々霊界に心を置けるよう努めていきたいと思いました。

私も知的障害をもって生まれてきました。今は肉体をもっているので、発達の遅れがありますが、本来は霊体なので、問題はないと思っていました。ですが霊的真理に出会い、暗闇から抜け出せたことに感謝しています。とても得をすることを教えてもらいました。私は、あの世に行ったらその障害から解放されるのがご褒美ですね。

今回「人間観」について学ばせていただきました。自分たち人間は肉体を携えた霊であること、肉体を携えているがゆえに常に霊の心と肉の心がせめぎ合っていることなどを学ばせていただきました。肉の心に流される人、霊の心を心がける人、さまざまな人がこの世の中にはいます。この世にいる間、肉の心に流されれば楽です。しかし霊的真理を知った自分たちは、この世が修行の場であること、霊界に戻った時霊界での仕事にスムーズに移行できるようにするための勉強の場所であることを知っている者にとっては、生活の中での様々な場面で心の中で葛藤があります。すぐイラっとしてしまったり、楽な道を選ぼうとしてしまう肉の心を抑え、霊の心を強くして、霊性の高くなる道を選べるように、日々戦っていると思います。正しい道に進めるように自分も、霊的真理を繰り返し学び、実践し、霊優位の心にしていけたらと思います。そして、そのことを知らない人たちに伝えていければと思います。

今日は「人間観」の「心・意識」とは何かということ、そして「死後の人間の身体と心」について学びました。「死は人間の最大の悲劇や不幸」といわれて多くの人が恐怖している死は、本来の意識を取り戻すための喜びであることを教えていただきました。死は地上生活で人間が脳を通して肉体本能を自覚し、本来の霊的意識の一部との葛藤に苦しむことからも解放してくれます。そう思うとなおいっそう死後の生活が楽しみであり、このことをまだ知らない人へ伝えていくことが人間の真の幸福のためにどれほど大きな仕事になるのかということを改めて実感することができました。また、死後には、これまで忘れてしまっていた地上時代のすべての知識や行為がしまい込まれている、また前世や睡眠中の情報など、どれほど頑張っても思い出せないことが自覚できるとは、本当に素晴らしいことですね。人間が永遠に成長し続ける存在としてこの世界を作ってくださった神の分霊を与えてくださった神の愛情の深さ、完璧さを少しずつ実践できてきて嬉しく思います。

今回は心・意識について学びを深めることができました。人間は霊の心と肉の心を1つの心として意識しますが、「肉の心は全て自覚できるが、霊の心はほんの少ししか自覚できない」という言葉が心に残りました。感じたのは、霊の心は無限の可能性を秘めていて、肉の心は小さく物質レベルにとどまっているということです。無限の霊力、霊的意識を力強く大きく発現できるようにすることがビジュアルとしてイメージすることができました。私もそうあるよう前向きにチャレンジしていきたいと思います。

今日は「人間観」の中の(3)「こころ」「意識」とはと(4)死後の人間の身体と心についての学習でした。学生の頃は、人間観とか人生観とかを図書館の本で必死に探していたことを思い出します。今、こうしてシルバーバーチの霊訓を通して、明確に「人間観」を示され、深い感動を覚えます。理解が深まる程に、神の人間(子)に対する愛の深さに感謝するばかりです。とともに、利他愛の実践に励み、霊的成長をしつつ神に少しでも近づいていきたいものです。

「人間観」を学習しました。霊の心、肉の心、潜在意識、顕在意識などが、どういった関連性を持って働いているかがよく理解できました。シルバーバーチが言っている「本当のあなたは、その身体を通して顕現しているものより、はるかに大きいのです」という意味も、学習を通じて良く理解できました。日常生活の中でも霊的存在、霊的意識を持つように心がけて行きたいと思います。

本日は人間観の「心」「意識」とは、を学ぶことができました。シルバーバーチによってはじめて明らかにされた内容で、自分の心は霊の心と肉の心が融合された状態で、利己と利他が共存し、利己が占めやすい状態の中、利他愛をいかに出していくかが求められることを知りました。また、潜在意識にすべての情報が蓄積されていることも正直驚きました。今日は利他愛の大切さを強く感じました。実践をしていきたいと思いました。

人間観の中の「心」「意識」とは「死後の人間の身体と心」について学びました。これまで自分で本を読んでわかっているかなと思っていたところが、実は漠然とわかっていただけだったように思います。人間(地上人)は霊の心と肉の心の2つの心を1つの心として意識していること、2つの心が一体となって感じているので、どちらの意識から来ているのか、人間にはわからない。霊的真理を知った者として、利他愛の心である霊の心を意識して実践できるように努力して生きていこうと改めて思いました。

人間は肉体を持つ存在で、肉体本能も持ちますが、その本質は霊です。心の働き、生命の働きもすべては人間が霊だからこそだということを学ぶことができました。シルバーバーチのように霊的視点で人間を見ることだと再確認できました。また、いちばん大切なのは肉体ではなく霊であること、肉体は霊のためにある大切なものだと感じることができました。そうした視点に立った時、霊的視点からの利他愛の素晴らしさを教えてもらい、気持ちを新たにすることができました。

今回の「人間観」の内容から人間には誰にも善と悪の心があり、それは「霊の心」と「肉の心」で神がわざわざ創られたもの、そしてその理由は地上ならではの、霊的成長のために必要であるという事を感じました。地上にいると常に霊の心(利他的)と、肉の心(利己的)との葛藤を得なければならなく、肉と心の闘いは避けられません。地上での物質的な誘惑(悪)から足を引っ張られるのをいかにして霊の心(善)へ向かうか、それは各自の霊性、判断に委ねられながら、利他愛に進むかに試練を与えられていると思います。また完璧な人はいなく、失敗してもいい、これを前提にして地上でやるべき事を考えたいです。


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