学習のポイントと感想
スピリチュアリズムの思想体系2「摂理観」(3)
今回の学習では、霊的成長の摂理の学びを通して「神の深い愛」を感じて感動したという声が多かったです。感極まって涙ぐむ方もいらっしゃいました。霊的成長の摂理を学ぶことで神様が身近になり、いつも自分たちが神の愛の中にいるという感覚が持てるようになってきたということでしょう。霊的真理の学びを通して、神が身近に感じられるようになったという言葉は、きっと霊界の方たちも喜んでくださるものと思います。
●人間の霊的成長に関するさまざまな摂理(法則)
①永遠の霊的成長の法則
②霊優位(霊主肉従)の法則
③利他性の法則
④自由意志の法則
⑤因果(カルマ)の法則
⑥償いの法則(カルマ清算の法則)
⑦自己責任の法則
⑧代価の法則(自己犠牲の法則)
⑨両極性(対照)の法則
- 人間にとって最も重要な霊的成長は、さまざまな神の摂理の支配のもとでなされる
- 「永遠の霊的成長」という大枠となる重要な摂理の内側に、霊的成長に関係したさまざまな摂理が存在する。それらが絶妙に関わり合いを持つ中で、最終的に霊的成長という大目的が達成されるようになっている。
①永遠の霊的成長の法則
- 大霊の分霊として個別性を与えられた人間は、永遠に進化向上して大霊に接近していくように定められている
- 人間の霊的成長に関する大枠となる、もっとも重要で総括的な法則
- もっとも大きい基本的な摂理で、内側に多くの別の摂理を含む「永遠の霊的進化の法則」に反すると、霊的成長プロセスの停滞し、摂理に反した分だけ苦しみを味わう。その苦しみを味わうことで霊的成長の足かせが外され、霊的成長のプロセスがリセットされる。そして、再び霊的成長の道を歩むことができる
②霊優位(霊主肉従)の法則
- 霊的成長を達成するための条件①――霊優位の努力
肉体(物質的身体)を持った地上人の場合、霊が物質の壁の中に閉じ込められたままでは霊的成長を達成することはできない → 霊優位の努力が不可欠
③利他性(利他愛)の法則
- 霊的成長を達成するための条件②――利他的行為の実践
- 神は人間が利他愛の実践を通じて、霊的成長するように造られた
- 利他性は宇宙を支配する摂理でもあり、宇宙の万物の存在形式になっている
神の造られたすべての被造物・被造世界は、利他的相互関係の中でお互いが共存するように造られている - 地上人の場合、“利他愛の実践”には“霊優位の実践”が先行条件となる
霊優位の状態でない限り、“利他愛の実践”はできない「霊優位の法則」と「利他愛の法則」は連動関係にあり、その結果、霊的成長が達成される
④自由意志の法則
- 神は人間が自らの判断と意志に基づいて、霊的成長を達成するように造られた
- 神は人間に、自由意志を与え、法則を無視したり反逆して、霊的成長を妨げたり停滞させる可能性も与えた(人間は、霊的成長のための道を選択することも、反対に霊的成長に反する道を選択することもできる)
- 人間に与えられた自由――制限つきの自由、無制限の自由ではない
*神は人間にだけ「自由意志」を与えられました。人間をロボットではなく自らの意志と判断で、霊的成長して神に近づいてきてほしい、霊的成長して幸せになってほしいと願われたのです。その自由意志も、無制限に行使できるものではなく、「永遠の霊的成長の法則」という大枠の摂理の範囲内での自由であるということです。
⑤因果(カルマ)の法則
- 正しい原因からはよい結果が、悪い原因からは悪い結果が生じる
摂理に一致した行為・生き方=正しい原因(プラスのカルマ)
→ 良い結果(霊的成長・幸福・喜び)
摂理に反した行為・生き方=悪い原因(マイナスのカルマ)
→ 悪い結果(霊的成長の阻害・不幸・苦しみ)
⑥償いの法則(カルマ清算の法則)
- 摂理に反した行為や生き方 → 苦しみ・不幸などの悪い結果(「因果の法則」)
「苦しみ」=罪(摂理違反)の償い・罪の清算プロセスになっている - 摂理違反に相当する苦しみの体験を通して、罪(摂理違反)が償われ、霊的成長の足かせが取り除かれ、霊的成長の歩みがリセットされる
*因果の法則によって、摂理に反した行為をすれば悪い結果として苦しみが生じます。実はその苦しみ自体が摂理違反という罪の「償い」になっているのです。神は摂理に反した行為を行ったとしても、苦しみを通して罪の償いをして、もう一度霊的成長の道へと戻れるようにしてくださったのです。そう考えると、「苦しみ」も、霊的覚醒をもたらし、霊的成長へと導いてくれるありがたいものであると言えます。シルバーバーチはそうした点から、「苦難はありがたいもの」と再三説いています。
⑦自己責任の法則
- 因果の法則に基づく悪い結果は、すべて本人が引き起こした結果であるから、自分自身の責任において償いをしなければならない
⑧代価の法則(自己犠牲の法則)
- 人間の霊的成長は利他愛の実践を通してなされるが、その際、大きな自己犠牲を払えば払うほどいっそう霊的成長が促される
- 「代価の法則」――利他愛の程度を決める基準となる法則
自己犠牲が大きければ大きいほど、利他愛が深いということ
⑨両極性の法則(相対性の法則・対照性の法則・光と陰の法則)
- 地上世界では人間は、両極(対照)的な体験を通して、霊的成長のプロセスを歩むようになっている
- 両極の体験 →
霊的覚醒がもたらされる
真理の理解が深められる
霊的成長が促される
霊界にはない、地上世界ならではの霊的成長のプロセス
*現在の地上人の実情から見ると、圧倒的に陰の体験から少しずつ成長の道へと歩む人が多いです。病気や障害、死別の悲しみ、人間関係の不和などの苦しみの体験を通して霊的真理へと導かれてくるようになるのです。そうした意味でも、苦しみの体験は私たち地上人にとっては、とてもありがたいものだと言えます。
参加者の感想
霊的成長の摂理を学ぶことで、先月にも増して神の愛が実感でき、私たちは神の愛に包まれて生きているのだなと感じました。苦しみがリセットすると、少し霊的成長していると教えてもらい、自分の体験を振り返り、そうだな……苦しかったけど確かに成長させてくれたなと思いました。これまでは頭だけの理解だけだった、苦しみが霊的成長にもつながっていることが実感として少しわかってきました。(40代女性)
今日は「神観」の最後のまとめとして「永遠の霊的成長の法則」を学びました。シルバーバーチが伝えようとした摂理の中でも、私にとっては最も心に響き、神の愛を強く感じ取れるものでした。私は霊主肉従・利他性の歩みを目指そうとしていますが、現実には「苦しみ」が多く、摂理に反した行為により、償いを懸命にしている日常生活をおくっています。それでも、苦しみを通してリセットされ、再び霊的成長のプロセスに戻れ、同時に両極の体験により成長が促されるという摂理には、本当に励まされます。勇気をもって、今後起きてくる種々の苦しみにも、ありがたいという気持ちで受け止めていけそうです。(50代男性)
話の内容に圧倒されましたので、何を書いてよいのか迷います。摂理とはどういうことかよく分かっていませんでしたが、霊優位の法則と利他性の法則であることが分かり、嬉しい気持ちです。実生活では苦しみから逃げようとする自分がいますので、まだまだ私は精神的に子どもだと思いました。本日も貴重なお話し、ありがとうございました。(50代男性)
今日は霊的成長に関するさまざまな摂理の関連性について学びました。今の私は両極性の法則のみでほんの少しずつ成長しているだけだと実感しました。苦しみが多い分、人の苦しみも少しは理解できると分かったので、それだけでも良かったです。今後どれだけ霊優位・利他性の法則に沿えるかわかりませんが、教えを知った以上は知らない人より努力しなければと思いました。会社でもいろいろ問題が出てきますが、「なぜ私が」とか「私ばっかり」とか思わないで、霊的成長のため、笑顔で受けとめられるよう毎日法則を心に留めて置けるよう心がけたいと思いました。(50代女性)
本日は永遠の霊的進化(成長)の法則について学ばせていただきました。私たち地上人の人生において最も大切な目的である霊的成長。神様は子どもである私たちを霊的成長させるために摂理を用いて、私たちを導いてくださっていることを教えていただきました。利他性の法則というすべてを貫く大切な法則と、地上人のみが与えられた霊主肉従の法則、それらを自由意志によって摂理に一致した行為をすることによって成長できる道を与えてくださり、また苦しみを通しても成長する道があるということがよく分かりました。全ての人間を愛してくださる神の存在、完璧な摂理をつくってくださる神の存在と霊的真理を知ったありがたさを実感することができました。できればまっすぐに、できるだけ寄り道せずに成長できるよう努力したいと思いました。(50代女性)
今日は今まで本当に知りたいと思っていたことを教えていただきました。生きていると嬉しいことばかりでなく、様々な、不快な、また辛い状況にも遭遇します。原因がわかる時もわからない時もあります。しかし、そうしたことの原因が私たち自身の摂理に反した生き方の結果であるということを知り、何かとても安堵しました。人を責めたり憎しみを感じなくてもよいからです。摂理の中に生きる私たち人間は、様々な法則の中に存在していることを知りました。そうした法則が重層的に機械的に働いていることに驚き、またそこに流れる神の愛を感じました。宇宙の存在形式が利他性であるということを教えていただき、とてもうれしかったです。私のことは棚に上げて……ですが。(60代女性)
今日は人間の霊的成長に関する様々な摂理(法則)を学ばせていただきました。霊優位の法則、利他性の法則など9つすべての法則が、見事なまでに我が子(人間)を霊的成長させるために神の愛のもと作られた法則であることに、深い感銘を受けました。神の愛のあふれた世界の中に生かされている私たちなのですね。霊的真理に基づいた正しい神の姿を伝えていかなければと、強く思いました。本日もありがとうございました。(60代女性)
永遠の霊的進化の法則について学びました。霊優位の法則に続いて両極性の法則にも、地上ならではの体験が必要とされ、地上人生の意味を知るうえで、より摂理の完全性を感じました。本日学んだ霊的成長の関連図を通して見たすべての法則が調和して、神の広さ、深さ、豊かさ、ありがたさを実感できたように思います。ゆっくり時間をかけて確認していこうと思います。(50代男性)
人間の霊的成長に関する様々な摂理(法則)について学びましたが、あまりにも奥深く人間の霊的成長のために準備された法則が存在することを知り、胸が熱くなりました。再生人生を歩んでいる今現在、因果の法則によって前世の摂理違反を清算するための道のりを通過してきたと思いますが、苦しみを体験しなければ味わうことのできない沢山の喜びや感謝すべきことがありました。自分の幼さ(無知)ゆえに人を傷つけてしまったり、苦しめてしまったり、少しだけ成長して自分の人生を振り返り、反省することばかりです。神の摂理の大枠の中で自由意志を与えられ、自力救済をしながら、より神の愛を感じ、遠回りをして出会うことのできた霊的真理と摂理の中に存在する神の愛に深く感謝します。これからの人生、さらに利他愛を実践していけるように努力して参りたいと思います。(50代女性)
今日は人間の霊的成長に関するたくさんの法則(摂理)について学びました。私たち人間は摂理に一致した生き方をしていれば幸せ、喜びを、反することをすれば苦しみがもたらされるということを知ることができました。また苦しみにより霊的覚醒がなされ、再び霊的成長の歩みができるありがたいことであることも学びました。摂理に一致した心がけで日常生活を送っていこうと思いました。(40代女性)
本日の霊的成長の学びで「自由意志」そのものが摂理ですと言われたシルバーバーチの言葉に、この自由意志そのものが霊的成長と摂理と一致した生き方に深く関わっていることを身に染みて感じる講義でした。大霊の分霊を与えられた私たちは、大霊を知っていくための永遠の進化のプロセスとしての霊的成長を、私たち人間の宝物を探究していく哲学のような学びなのだと、改めて感じました。霊的真理の奥深さを感じ、この歩みを踏み出せた自分はとても幸せな人間なのだとしみじみ感じさせられました。この地上ならでは学べる両極性の法則によっての学びを地上人生の学びとして、苦も甘受できる自分に成長できるよう頑張っていきたいです。ありがとうございました。(40代女性)
今日は「永遠の霊的成長の法則」を学びました。お聴きしながらイメージが膨らんでいきました。「性善説」や「性悪説」のことなんかも、摂理に照らして考えたりしました。既存の宗教が戒律や縛りで窮屈な感じがするのに対し、摂理の範囲内で自由意志が与えられているという教えは、すごく開放してくれる感があります。摂理に則った生活をし、自由を行使して活躍していこうと思います。本日はありがとうございました!!(60代男性)
スピリチュアリズムの思想体系2の摂理観の3回目で、本日も私たち人間が幸福になるような摂理を造ってくださった神の摂理を学ばせていただき、神の深い愛を感じ感謝の気持ちでいっぱいになりました。人間の霊的成長を摂理の観点から学びました。シルバーバーチが摂理という観点から「自由意志」を明らかにしてくれました。霊優位の法則と利他性の法則に一致するかどうか、自由意志でどちらを選ぶか、その行為によって霊的成長という最高の幸福を得ることも、霊的成長を停滞させることもできる、原因と結果の法則が連動しているものであること、また、償いの法則、自己責任の法則、代価の法則、両極性の法則など、奥深い内容でした。地上で体験する様々な苦しみ、困難は、霊界まで含めた広い視野でもって見ない限り甘受することはできません。私たち霊的真理を手にした者は、多くの人々に先駆けて霊的成長という真に幸福に至る道を歩ませていただいている幸福を感じました。日常の中で、自分自身の未熟さに気づき、神の摂理に近づいていく(学びとっていく)努力を積み重ねていかねばならないことを強く感じました。そしてどこまでも人間の営みも含め、すべてにおいて神は最善の道を歩める仕組みをつくってくださっているのだと感動いたしました。それを教えてくださったシルバーバーチと、わかりやすく整理してくださった普及会の方々と本日も学習で来たことに深く感謝しました。貴重な時間をありがとうございました。(30代女性)