学習のポイントと感想
思想体系Ⅰ「再生観」
今回は、名古屋の読書会の最後の講義となりました。この半年で思想体系[Ⅰ]を、図を中心に霊的真理の復習をしてきました。今回は、先回に引き続き、思想体系[Ⅰ]の最後の再生観を学習しました。
この半年の思想体系[Ⅰ]の学習の中で、自分たちが神によって分霊を与えられた存在であるということが、しっかりと定着したように思います。これから先、どこの読書会で学ぶことになっても、全員が「自分は神の分霊を与えられた存在である」ということに喜びと感謝の思いをもっていっていただきたいと思います。
●なぜ再生のシステムがあるのか
人間は100年余りの地上人生を終えると、死んで死後の世界である霊界に入ります。最初に入っていく霊的世界(幽界)での霊的純化のプロセスが終わると、霊的成長度が同じ者同士が互いに引き合ってできた霊的グループの中へと入っていくことになります。その霊的グループ(霊的家族)の中でできる、メンバー全員の共有意識を“類魂”と言います。霊的家族を構成するメンバー一人一人の意識を他のメンバーも共有することができる――これが“類魂”です。霊的家族の中で、互いに意識を共有しながら共同成長することができるのです。
霊的家族全体で成長をしていく中で、全体での成長がストップすることがあります。霊的成長するに伴い、これまで表に出てこなかった個人のカルマが浮き出てきて足かせのようになるのです。それ以上に成長するには、足かせとなっているカルマを清算しなくてはなりません。そのために、もう一度地上人生を送ることを決意するようになるのです。
こうしてもう一度地上人生をおくることが許されると、ふさわしい親の元へと再生することになります。そして、今度の地上人生で、足かせとなっていたカルマを清算し、さらに霊的成長して、霊的家族へその成長を持って帰ることができるということになり、」類魂全体の進化が進んでいきます。
神は、人間に早く霊的成長して、少しでも神に近づき幸せになってほしいと願っています。類魂による再生の共同成長システムは、そうした神の願いの表れです。一人一人での成長は少しずつしかできなくても、霊的家族全体で共有する類魂をベースとしたシステムによって、何倍も速い成長スピードが可能となるのです。こうした地上への再生を繰り返すという共同成長システムによって進化していく霊界を「地上圏霊界」と言います。そして、地上への再生が必要なくなったレベルまで成長すると「脱地上権霊界(超高級霊界)」に入っていくことになります。
全ての人間が再生を利用して地上との関わりを持つ中で霊的成長する「地上圏霊界」を早く卒業して、「脱地上権霊界(超高級霊界)」に入っていってほしい――これが神の本当の願いです。現状は、再生を繰り返すどころか、幽界を卒業できずにいる地縛霊・低級霊もまだまだ後を絶ちません。しかし、イエスの再臨によって幽界にも激震が走り、幽界全体が大きく変化しつつあります。そして地上世界も霊的大変革の時を迎えようとしています。
●再生の目的
今、霊界・地上の総力を挙げて、イエスを総指揮官とする大宗教革命が進行中です。『シルバーバーチの霊訓』に感動して読書会に集い、イエスの再臨の下で自分も人類救済のために働きたいと願う人たちが増えてきました。そうした人たちは、例外なく再生人生を送っている人たちです。類魂の代表として歩むだけでなく、人類救済のために働くためにこの地上人生を選んできているのかもしれません。
最後に再生の目的を簡単にまとめておきましょう。
①類魂の一員として共同進化・共同進歩に貢献
②自己のカルマの清算
③人類救済の使命
こうして読書会で学び、イエスの再臨を受け入れ、人類救済のために働きたいと思っているならば、再生の目的の①~③すべてのために、個の人生を選んできているということです。地上人生では、思うに任せないことが次から次に起こってきますが、自分が再生してきた目的を思い起こして、可能な限り力を尽くしていきましょう。霊界の助けを借りながら、自分にできる最善を尽くすことだけが、私たちには求められているのです。
参考:(4)再生の目的 ↗
(9)再生が必要なのはいつまでか? ↗
参加者の感想
スピリチュアリズムに導かれる前に抱いていた再生のイメージは、地上で物質的な喜びを何度か満喫するために神が与えてくれたギフトと思っていました。しかし、真理を学び、その考えは全く間違っていたことを教えていただきました。そして神から与えられた真のギフトは、霊的成長であると理解することができました。それを考えたとき、人生における苦しみ・悲しみ・困難は、私自身を霊的成長させてくれる有難いものと捉え、力強く乗り越えて行けるようになりました。何度も壁にぶち当たり、必死で克服してまいりました。そして今、数年前とは大きく成長した私自身の姿を日常生活の中で感じるたびに、神への心からの感謝の想いが湧き上がってきます。地上の宗教は、苦を避け取り除くことに一つの存在意義を見出しているようですが、霊的視点に立つと、神の願いを妨げる邪魔なだけの存在であることがわかります。一日も早い地上の間違った宗教の一掃のために力を尽くしてきたいと決意しています。(40代女性)
今月も前月に引き続き、再生観を学ばせていただきました。再生観を理解すればするほど、神の愛の深さを感じます。神様は再生によって、すべての子供たちの幸せと成長を願っていることが伝わってきます。それがわかると、神様の思いにお応えしたい、喜んでいただきたいと心から思います。同時に、今この場にいることに感謝のいでいっぱいです。神様から使命を託されたイエス率いる大霊団の導きによって、真理に出会うことができました。そして今は、イエスの道具として働かせて頂ける事が本当に幸せです。神様やイエス様や霊界の皆様の愛に少しでも報いることができるように、残りの人生を全てかけて働いていきます。真理普及とイエス再臨の生き証人として、多くの人々にお伝えしていきたいです。そして霊的家族の代表として、しっかりと役目を果たして霊界に帰って、皆様に喜んでもらいたいです。(40代男性)
今日は再生について学びました。再生の仕組みを学ぶ中で、神がどれほど人間の霊的成長を願っておられるかを改めて実感しました。類魂という意識や体験を共有できる仕組みをつくっていただいたことで、私たちは共同成長できます。そして再生の目的についても、類魂という霊的家族とともに成長するために、私たちは地上で再生人生を送ることになりました。自分が個として作ってしまったカルマを清算し、共同成長の足かせをなくして、胸を張って霊的家族の元に帰りたいと強く思いました。このように再生人生を送り、失敗を償うことができるのは神のおかげです。そして守護霊という同じ類魂のメンバーが、生まれた時から常に傍にいてくれる、ありがたい思いが込み上げてきました。こんなに辛い人生も、自分で成長するために自分で決めて再生して来たと思えば、神や守護霊に感謝し、くじけずに頑張ろうと思えてきます。ましてや地上で霊的真理と出会い、イエス様の弟子となり、ひとりひとりに霊的働きかけをいただいている以上、地球人類救済のために人生を捧げて頑張ってこうと思います。神が与えてくださった分霊はかけがえのない自分の中の神だということを教えていただき、自分の人生を価値あるものにするために、これからも頑張って参ります。本日は本当にありがとうございました。(50代女性)
本日も再生観について学ばせていただきました。神の創られた再生・進化のシステムの複雑さ、配慮に驚くばかりです。この地上生活・再生人生は、私たち人間を霊的成長させるため、真の幸福に至らせるために用意してくださっているものだとわかりました。神の人間に対する深い愛に感謝致します。人間は一人で成長していくのではなく、みんなで仲間と一緒に成長させようとする神の意図も感じました。神の摂理である利他性の摂理は類魂全体が成長するということそのものだと感じます。霊界での生活の訓練場である地上世界でも、調和と協調の中で人間同士が愛し合い、ともに成長して欲しいと願い、神は地球をつくってくださったのだと感じました。そしてカルマの清算によって、どんなに失敗しても何度でもやり直しできる道を与えてくださいました。イエス様が人類の最後の一人を救うまで戦う、働いていくと言われたように、地球人類の全員が共に霊的成長の道を歩めるようになるまで、イエス様に従って地上の道具として働いていきたいという思いを強く致しました。本日もありがとうございました。(50代女性)
再生を信じる東洋の宗教・仏教でも、同一の心の再生どころかパーソナリティの生まれ変わりを信じているくらいです。まして類魂のこと、再生の本体である分霊のことなど全く知っていません。この再生のメカニズムを宗教の指導者に伝えてあげたいです。再生の目的が類魂全体の成長であること、自分が作ってしまった悪いカルマは類魂の仲間にとって足かせとなることを考えますと、自己中心的な生き方はできません。自分の地上人生での霊的成長が、霊界の類魂に多大な影響をおよぼすため、常に霊的成長第一主義により、生活を送ります。再生の目的が地上人の常識となれば、思いやりのない行動や犯罪がかなり減っていきます。本日もありがとうございました。(60代男性)
今日は再生観の2回目でした。私たちはこの再生人生を、類魂の霊的成長のためにきちんとその使命を果たしているのだろうか?多くの人たちは、この事実に少しも関心を持たず、己の想いを優先させている。これでは死後類魂に戻っていった時の後悔がとても大きい。このひとつのことをとっても、私たちが果さなければならない使命の重さを感じます。この事実を知った私たちが、一人でも多くの地上人に、この事実を周知し、親様が私たちの霊的成長のために再生というシステムを作ってくださった、という親様の愛もお知らせしなくてはと思います。自分がどのような再生人生を送るよう計画してきたのかは分かりませんが、守護霊・背後霊の導きにより、スピリチュアリズムに携われていることに感謝をして、今後なすべき清算の道は困難なことであっても、乗り越えなくてはいけないと心より思います。乗り越えていけない困難はないと、シルバーバーチの言葉があるので、自分の成長・類魂の成長のために頑張ります。再生の目的③(人類救済の使命)に自分が携われていることに、守護霊・背後霊に本当に感謝しています。(50代女性)
本日は難しい再生観について学ばせていただきました。再生には三つの目的があり、カルマの清算、一段上の霊的成長の機会を得る目的、人類の救済の使命を持つ目的があることを学びました。神様が、大きく霊的成長をして、早く地上圏霊界を出て宇宙圏霊界に来てもらいたいと思われていることは理解できました。この地上で使命を悟り、苦しみを引き受け、多く霊的成長して、再生の必要のない境地まで至りたいと思いました。よき道具として歩んでまいります。(50代女性)
前回に引き続いて、再生観について学びました。再生の詳しいメカニズムを幾度も聞く中で、少しずつ少しずつ理解が深められていくように感じています。再生の目的一つ一つを確認しながら、神が仕組み、準備してくださるすべてにおいて、神の深い愛があることに深く感謝します。とともに、その愛の想いに応えることができるように、残された地上人生を、摂理に沿った歩みをしていくよう努力をしていきたいと思います。そうする中で、少しでも霊界の信頼に耐えうる道具になりたいと思います。(60代女性)
今日の講義は、私たち人間の生まれ変わりの現象・再生観について学びました。今まで漠然と地上人生・死・類魂・再生…と考えていましたが、今日の講義によって、また先回の講義からも、人間ひとりひとりの存在が非常に精緻なシステムによって営まれていることを知ることができました。また霊的家族・類魂の成長にも、この歩みが深く関与していることにも、神が人間や人間世界をいかに大きな愛の配慮をもって創造されたかを感じることができ、感謝の念がわいてきました。今現実の地上世界は混迷の中にあります。その中で私にできることを実践していきたいと思いました。(70代女性)
本日はシルバーバーチの再生観につき、より詳しく勉強させていただきました。霊的意識の再生はないが、再生において神から与えられた分霊だけは(成長するが)同一のままであり、また個としての意識はあり、(類魂としての意識と同時に存在する)個として発生させたカルマは、個の問題であり、個が償う「自己責任の法則」があるという内容をようやく理解することができました。すっきりしました。(50代男性)
本日の学習で霊界にも類魂という霊的家族というような魂のするふるさとがあって、自他の分離が当たり前の地上世界には想像もできないようなシステムが存在しているということ、それと人間は肉体という重たい潜水服のような者をまとっているために潜在意識の全てを知ることができず、その上肉体本能から出ている意識とまじりあって一つの心・自意識ができているという2つの大前提を理解していないと、これまで地上で信じられてきた一般的な再生・生まれ変わりについての間違いを指摘・訂正することができないのかなと思いました。また、再生とは、私たち人間を霊的成長させてもっと幸せにするために、そして同時に私たちが摂理違反をしてしまった自らを救う救済の手段として、親なる神様が用意してくださった成長と救済を一度に行える素晴らしいシステムであることがよく理解できました。(50代男性)
今回は再生について理解を深めることができました。シルバーバーチは水やオーケストラのバイオリンなど様々な例えで個性は失われないということを説いて下さいました。それにより、永遠の個性は失われないと固く信じていました。今でもそうです。半面、大きなダイヤモンドの一側面が再生するという表現を読むと、いつもモヤッとしていましたが、永遠の個性は神の分霊なのだということが解り、再生の基本的な部分が理解できたことに晴れやかな気持ちでいます。類魂を代表する地上人生の生きかた次第で類魂全体を成長に導くことができるということ、逆に成長の足かせになってしまうことも確認することができました。霊的真理を知ったものとして積極的に霊的成長の人生を歩み、霊的成功体験、地上での様々な困難を乗り越えるノウハウをたくさん類魂へのお土産として持ち帰りたいと思いました。類魂という共同成長のシステムは人間を早く霊的成長させ、地上圏霊界を卒業させ、イエスやシルバーバーチと同じ霊的世界にまでたどり着いて欲しいという神の願いが表れているのだと感じました。地縛霊・邪悪霊の強制再生や幽界の暗黒スポット地獄のような場にいる霊の状況も、究極的には霊的成長を願う神の愛の現れだと思いました。いずれは全ての人間が霊的成長の道を歩むことは決まっていますが、地上から霊界までを含めたこのような霊的状況を座視しているわけにはいきません。こうした状況は一刻も早く一掃しなければなりません。摂理の執行にかかわる高級天使、神の願いもそうであるはずです。こうした状況を打破できるのは、霊的真理を知った私たちスピリチュアリストです。霊的真理を知った私たちには、それぞれの人生において果たせる役割があるはずです。今回は全てが摂理に支配されていること、摂理と人間の自由意思の関係、再生と地上人生の関係、地上人生での個人の自由意思が本人と周りに及ぼす影響の大きさも考えることができました。霊的真理を知った私たちは、人類全体の霊的成長を大きく促進できる立場にあるのだと思います。改めて霊的真理・霊的知識の重要性を自覚する機会ともなりました。神とイエス・霊団の皆様と思いを一つに積極的に霊的人生を歩んでまいります。(40代男性)