学習のポイントと感想

名古屋シルバーバーチ読書会

学習のポイントと感想

今月から「スピリチュアリズムの思想体系2」の学習に入りました。「スピリチュアリズムの思想体系2」では、私たち人間を取り巻く「神」「霊界」「地上世界」という3つの世界について見ていきます。私たち人間を取り巻く世界は、どのような世界なのか、私たち人間は周りの世界とどのような関わりを持っているのか関係にあるのか――こうしたことを見ていくことで、私たち人間の置かれている立場を明らかにしていきます。

今回は「神」について学習しました。

2018.6.17

● 地上世界の神観と霊界の神観

宗教の2大テーマは「神」と「死」です。その重要なテーマである「神」について地上人はどのようにとらえてきたのでしょうか。地上には多くの宗教があり、どの宗教が神を崇拝・信仰の対象としています。ところが、神についての考え方はバラバラで、人類共通の神に対する認識というものはありませんでした。

地上には数多くの宗教があります。世界3大宗教と呼ばれる「キリスト教」「イスラム教」「仏教」をはじめとし、数多くの宗教が存在します。そして全人口の9割以上の人が何らかの宗教に関わっています。それほど多くの人が関わっている地上の宗教ですが、それぞれの信じている神の姿は皆バラバラです。宗教ごとに違った神観が説かれ、このように地上には、さまざまな宗教が存在してきましたが、どの宗教もそれぞれの神を持っており、全ての宗教に共通する神観というものはありませんでした。

それに対して霊界にはたった一つの宗教しかありません。地上と違い、霊界では誰もが同じ神を信仰対象とする共通の宗教を持っています。皆が同じ「神」を信じているのです。そして霊界人にとっての信仰努力とは、信仰対象である神が造られた摂理に従った生活をしていくことにほかなりません。すなわち日常生活そのものが信仰実践というなのです。

● シルバーバーチの神の5つの定義

霊界で、誰もが同じように信仰している神とはどのような方でしょうか。シルバーバーチはその神の姿を次の5つのポイントで示してくれました。

①創造主としての神

②大霊としての神(遍在する神)

③愛の始原としての神

④摂理の神

⑤究極理想としての神

①創造主としての神

神は宇宙・霊界そしてそこに存在する全存在物・全生命体そして人間を造られました。一般には、生物は突然変異の繰り返しによって、進化が進んできたと言われますが、それは事実ではありません。あらゆる被造世界・被造物は全て神がイメージして造られたものです。そして人間は一人一人が「神の分霊」として神の霊の一部を分け与えられて創造されました。(神は人間にとっての「霊的な親」と言えます。)他の動物と違い、人間だけが霊を持った個別の存在として永遠に生きるように造られたのです。人間は霊的成長しながら、永遠に存在していくように宿命づけられています。そして限りなく神に近づいていくのです。

②大霊としての神(遍在する神)

神は無形で、あらゆるところに存在する大きな意識体、広がりを持った知的存在です。神の造った世界の内側にも外側にも、そこに存在するものの内側にも外側にも、また摂理の中にも神は存在しています。どこにいてもどんなものでも、神と離れて存在するものは一つもありません。それが「大霊としての神」です。

③愛の始原としての神

イエスは、2000年昔にこの地上に誕生して、人類に「愛の神」を初めて明らかにしてくれました。それ以前は、神の言うことを聞かなければ罰を与える「恐れの神」としてとらえられていました。神は愛から私たち人間を作ってくださり、一人一人に幸せになってほしいと願っておられます。神は親として子どもである人間との間に"愛"の関係をつくられました。そして同じ神を親とする子ども同士の間には霊的兄弟姉妹であるという隣人愛・兄弟愛の絆ができ上がることになります。神との親子愛。人間同士の隣人愛。こうした神を中心とした愛の世界が展開していくことになるのです。

④摂理としての神

神は全被造世界そして全被造物をつくる時、まず摂理をつくられました。摂理を設けることによって、すべてを支配し、維持・運行させています。神の摂理は、決して狂うことなく、また付け足されたり変更したりすることもありません。その完璧な摂理は、神の完璧な知性からでき上がったものです。そしてその完璧な知の背後には、実は神の温かい愛がありました。私たち人間のすべてが「幸せになってほしい」、被造世界全て被造物すべてが「よきものとなっていくように」と神は願われ、"摂理"をつくられたのです。ありとあらゆるものが何一つ例外なく摂理の支配を受けています。摂理の支配から逃れられるものはありません。

これまで人類は、必死になって信仰すれば自分たちには神の特別な恩寵がもたらされると信じてきました。しかし、それは間違いでした。「神の特別な恩寵」などというものは存在しません。どんな宗教に入っていようと、どんな民族であろうと、摂理は誰に対しても同じように働きます。摂理のもとでは、どんな人間も平等であり、公平に扱われるのです。こうした完全平等・完全公平に働く摂理は神の完璧な知性の表れですが、その背後には「すべてのものが幸せになってほしい」という神の温かい愛があるのです。

⑤究極理想としての神

私たち人間の始まりは、この地上での神の分霊化によって始まりました。人間は、霊的親である神の一部を分け与えてもらい、永遠の人生のスタートをきったのです。神の一部をもらった「ミニチュアの神」である人間は、親である神に向かって永遠に近づいていきます。それが人間の宿命です。永遠に神に近づいてはいきますが、融合一体化することは決してありません。どこまでいっても、神は人間にとって「究極の理想・目標」なのです。

シルバーバーチが「神」という時、この5つの神の姿を一つにしたものをイメージしています。シルバーバーチたち高級霊は、こうした内容の神を常に実感しているのです。私たち地上人は、肉体という物質に閉じ込められていますから、その神の姿を知るにも限界があります。しかし、限られた言語でシルバーバーチが精いっぱい明らかにしてくれた、画期的な神観を自分のものとし、できる限り霊界の人たちと同じ紙観を持てるよう努力を重ねていきたいものです。

参加者の感想

『シルバーバーチの霊訓』を教えていただき、驚いたことの一つは「摂理としての神」でした。「摂理としての神」を教えていただいた時、私は心底うれしくてたまりませんでした。それは真の神様に出会った喜びであり、姿を知った喜びだったのだと思います。(真の神観を教えていただき)今はただただ感謝でいっぱいです。(60代女性)

真実の神について神観を知ることができて、改めて神の素晴らしさ、究極の愛の形をイメージでき、感動しています。特に摂理としての神として、全ての人間に完全平等完全公平に働く法則は、本当に大事な真理だと認識しました。今の世の中で自分が不幸だと感じている方々に、神の愛は全ての人に届けられており、摂理に従って歩んでいけば必ず幸せにつながるという真理を、自分も微力ながら伝えていきたいと思います。(50代男性)

以前、私は神について従来の宗教の影響を受け、有形の聖人・賢人とか神道・神社等の多神教、アマテラスとかを信じていました。しかし、霊的真理を少しずつ知り得ていくうちに、無形の存在で完全・法則・愛・創造主なんだとだんだんわかってきました。私たちも神に造られ、神を親として、目標として生きていかなければならないと思いました。完全には程遠いけれど、少しずつ歩むということですね。(50代男性)

シルバーバーチによる正しい神観を学びました。知識はとても難しく、少しずつ理解する努力を続けなければなりません。今日の読書会の間中、言語という不完全なツールを通してでも神の存在の大きさ、愛を感じることができました。全ての存在が大霊なのに、個別の意識が与えられているという不思議さを感じました。神の大きな愛が欠けている地上世界を改めて悲しく思いましたし、愛の絆で結ばれた世界の到来のためにさらに頑張ろうと思いました。(40代女性)

自分の話ですが、母に「人に愛情を求めるのはやめなさい」と言われた経験があるのですが、本当に神様は私のことを愛しているのですね。「神は細部に宿りたもう」とは、こういうことを言うのですね。母の言葉は忘れることはできないです。(20代女性)

摂理としての神観などを考えますと、人生何事もごまかせないため、怖い反面、結果を気にせず、摂理にそった正しい生き方を人の目を気にせずに生きていけばよいことが改めて分かりました。できるだけ不安や心配をせず、摂理に合った生き方をしたいです。もちろん背後の愛を感じながらです。(50代男性)

今日は神観について学びました。神は私たちを区別せず、一人一人大事なわが子として接してくれると学びました。摂理・摂理と本には幾度となく出てきます。日々の生活の中でどうしても自己中心的になってしまっているのですが、利他愛に一つでもなっていければと努力しようとはしていますが、なかなかできません。神は利他愛が成長に欠かせないと言っています。少しでも成長できるよう努力していきたいです。(50代女性)

神観を学びましたが、神はあまりに大きく、理解するにはもう少し時間が欲しいと思います。なお、神と摂理と人間の関係性は理解できましたが、摂理の完全性・絶対性等を理解することは人間には難しいでしょう。霊界に戻った時の宿題とします。人間の言語では表せないと言われた箇所をしっかり学びます。楽しみ、楽しみ。(50代男性)

本日の「摂理の神」について納得しました。地上の一般の宗教にあるご祈祷のようなこと、どんなに祈っても願っても奇跡は起こらない、摂理に一致しなければ聞き届けてもらえない、「神の摂理」に従うしかないということ。地上の人間は今までなんておかしなことをしてきたのかと思いました。周りのたくさんある宗教者にはやく知っていただきたい内容です。(40代女性)

一般的な宗教の神観とスピリチュアリズムの神観が違うことは理論的にはよく分かりました。これまで私の感じていた神観は「カールセーガンのような」宇宙に遍在する神がしっくりしておりました。私が子供の頃、夜空の銀河を見ているとあまりの美しさに引き込まれていました。(今でもこれについては変わりありません。)この宇宙の美しさは、神の創造された宇宙を見て感嘆していたのであることはシルバーバーチも言っております。ただ、スピリチュアリズムの神を実感することができればよいのにと思っております。(60代男性)

神は人間にとって永遠に目指す究極の目標であり、理想である。この言葉から霊的成長は永遠の神から与えられた宝物であるという霊的真理を学べました。また、神と人間の摂理を通ひも解いていくのはとても難解なのですが、これを霊的真理とともに勉強していけるのはとてもありがたいことです。(40代女性)

私たちの中にあるものは神の中にもあるという話が、本当にそうだなと思って納得・得心できました。シルバーバーチをまたじっくり読みたいです。(40代女性)


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