学習のポイントと感想

名古屋シルバーバーチ読書会

学習のポイントと感想

スピリチュアリズムの思想体系2「摂理観」(1)

今回は、前半にシルバーバーチが示したくれた神観を踏まえて祈りをつくるという夏の宿題を全員に1つずつ発表してもらいました。後半は、シルバーバーチの神観の中でも最も重要な「摂理の神」に関する内容について学びました。

世の中には多くの宗教があります。しかし、神について正しい認識を持った宗教はほとんどありません。自分たちが都合の良いように勝手に作り上げた姿の神を信仰の対象としてきました。神がどんな方なのかという正しい認識のない中では、正しい祈りや正しい信仰を持つことなどできません。そのため、地上の宗教者は的外れな歩みをすることになってしまいました。

しかし、シルバーバーチの登場、によって神についての正しい知識が地上にもたらされるようになりました。シルバーバーチが明らかにした神についての内容は、これまでの宗教全てを根底からひっくり返してしまうような衝撃的なものです。

9月から3か月にわたってシルバーバーチの神観の最大の特色である「摂理の神」――神の摂理について学んでいきます。

2018.9.16

●シルバーバーチの神観の最大の特色――
「摂理の神」(シルバーバーチが明らかにした画期的な神観) ↗

●神と人間の関係の大原則――摂理を介した間接的関係

①神と人間は、摂理を介した間接的関係(神と人間の関係性の大原則)
これまでの地上の宗教や信仰者は、神との直接的な関係を信じてきました。「神は全知全能の方だから、必死になって祈りさえすればきっと奇跡を起こして願いをかなえてくれるに違いない」と思い、必死に祈り続けてきました。自分の人生の全てをかけて神に祈り続けた宗教者も大勢いました。しかし神はなかなか答えてくれませんでした。多くの宗教者・信仰者が神からの答えが返ってこない現実に苦しみ続けたのです。なぜそのようなことになってしまったのか。実は、これまでのほとんどの宗教が正しい神と人間の関係を知らなかったのです。神と人間の関係の大原則は、「摂理を介した間接的関係」ということです。これがシルバーバーチが初めて明らかにしてくれた、神と人間の関係の真実です。神と私たち人間の間には、常に"摂理"があるという事実を人類史上初めてシルバーバーチが明らかにしてくれたのです。これまでの宗教の信仰は、全く的外れなものであったということです。あわれとしか言いようがありませんが、それが摂理という事実から見た真実なのです。

②摂理の支配を人間サイドから見ると、神は常に摂理として映る
神は、被造世界(宇宙・霊界)と全被造物(万物・全生命体・人間)を創造し、摂理を通して支配しています。摂理による支配は、過去から現在、そして未来に至るまで、決して変わることも付け足されることもありません。人間の世界の法律は、数十年もすれ変わります。またなくなってしまうものもあります。しかし神の摂理は、一切変わることなく、何ひとつとして例外がありません。何万年も昔に働いていた摂理が今も同じように働き、1万年先の未来でも同じように働き続けるのです。摂理の機械的な支配のもとでは、人間の感情の入り込む余地などありません。そうした摂理による機械的な支配をする神は、人間の側から見ると"冷たい神"と映ります。しかし、冷たい摂理の背後には実は神の温かい愛が存在していました。摂理の働きは、誰に対しても同じように働きます。金持ちであろうと貧乏人であろうと、同じ行為に対しては同じ答えが返ってきます。時代が変わっても、国が違っても、摂理の働きは変わりません。摂理の支配のもとでは、すべての人間が平等・公平に扱われるのです。

③神は摂理を通して全てを支配
神は人間をはじめとする被造物・被造世界全ての存在を、それぞれにイメージをもって創造されました。そしてその一つ一つ、人間の一人一人に対して、摂理を通して支配しています。摂理の支配の及ばないものは何一つありません。動物の一匹一匹、木の葉の一枚一枚に至るまで、神は摂理を通して支配しています。神の認識から外れて忘れ去られている存在は何一つとしてありません。人間一人一人を見ても、その存在を忘れ去られている人間は一人もいません。地上人生の苦労の中で、「自分は独りぼっちだ。誰にも見向きもされない」と嘆く人が大勢います。しかし、それはありえないのです。神から見放されるということ自体がないのです。私たち人間は、いついかなる時でも摂理を通して神とつながっているのです。

④「摂理の神」とは「大霊としての神」
神の摂理による支配と影響力は、宇宙・霊界とそこに住む全ての意識体・生命体に及んでいます。霊界や宇宙の内側にも外側にも摂理が存在しています。そしてそこに存在するもの、全ての意識体・生命体の内側にも外側にも摂理の支配は行き渡っています。 神は摂理として万物の内側と外側に遍在しているのです。すなわち摂理の神とは、大霊としての神と同じということです。

参加者の感想

「摂理の神」として教えていただいたときは非常に驚きました。しかし、今まで教えていただいた神観よりはるかに神様を近くに感じられ、本当に嬉しかったことを思い出します。(間接的関係であるのに、神が近くに感じられたのは、一見不思議にも思えますが、真の神の姿に触れたからなのではないかと思います。)学び、実践し、学び、実践の繰り返しの中で理解度をより深め根付かせ、真の神様を語っていきたいものです。本日はありがとうございました。(60代女性)

シルバーバーチの最大の特色である「摂理の神」について学ぶことができました。神の摂理を通して、全ての被造世界、全ての被造物が創造され、支配され、運行されていることを知り、地上に再生している人間全てに平等に働いていることに安心しました。いかなる試練の時でも、いかなる出来事の苦しみの時でも、それを乗り越える手引きを私たちは受けています。例えば、霊界からの援助や自然界の美しさの中であったり、その摂理の奥に存在する神の愛を理解することができるように伝えてまいりたいと思います。(50代女性)

「摂理の神」を学びました。神と摂理を介した関係を築き上げるということは、自立心を求められるなと思いました。神と私が直接的関係であり、助けを求めれば救いの手が差し伸べられるなら、いつまでも、精神的・霊的に自立できないような気がしました。親からの自立の時は痛みを伴うかもしれないけれども、霊的に大人になるということはより大きく、自由な世界、より深い愛を手にすることができるという素晴らしいことなのだと感じました。そして親からの自立は親から分離してしまうことではないのだから、恐れずに成長していこうと思いました。(40代女性)

本日は、真実の神観の最も重要な摂理の神を学ぶことができました。これまでは願いごとを直接に神に祈っていましたが、摂理を介して初めて神の愛が返ってくることを知りました。まさしく奉仕などの利他愛の実践を通して導かれていけるのだと痛感しました。また、摂理に沿った行いができれば全ての人に公平に幸せをもたらしてくれる摂理の法則をつくられた神に、本当に温かい愛を感じさせてもらいました。(50代男性)

今日は非常に重要な摂理について学びました。摂理に忠実に生きていけば恵みが、反する行いは苦しみがあることを学ぶことができました。全ての人、物、動物まで忘れ去られていないということに天の親様の深い愛を感じて感動しました。これからもよい行いをしようと決心することができました。(40代女性)

今日は皆さんの祈りの宿題を聞かせていただきました。毎日祈っているという方は、ノートを見なくても言えるということが素晴らしく、私もできるようにしたいと思いました。日々感じることは変わってくるので祈りノートが字で埋まる日が来ることを願います。神の摂理については、まだまだ理解不足ですので、読書会の参加や本を読むことによって少しでも多く理解していきたいと思います。新しい人が増え、いろいろな思いや感じ方が聞けてとても勉強になります。(50代女性)

ここに来る前に他の宗教を信仰していて、祈りの場では教団の組織的で型にはまった、決まった文句のお経を読んでいました。それで自分自身が成長できたかのように思いました。そして最初にこの読書会で、指名された方の祈りは、どこかに載っていて決まったところを読んでいるのだと思っていました。あとで、皆さん素晴らしい祈りでそれぞれ内容が違うことに気づき、自分でつくった祈りであると知りました。祈りを自分なりに考えるという学びは、他の宗教と比較すると、明らかに魂の成長度の違いがはっきりとわかります。改めてシルバーバーチ読書会のレベルの高さを感じます。(50代女性)

神と私たちの摂理を介した関係に、この摂理の不変性と計り知れなさをあらためて感じ入り、また神と私たちとの関係性にある神秘さを学習できました。大霊とのありとあらゆる全生命の法則の後ろにある神の完全なる慈愛を私たちは求めてやまないのでしょうか。霊的真理探究を楽しみに励みにしてゆきたいです。(40代女性)

今日は「摂理の神」について学びました。神様は宇宙や霊界、そこにいるすべての生命体・人間を創造し、摂理を通して全存在・全世界を支配してくださっているということを教えていただきました。そのことを教えていただいたとき、神という存在が人間の頭では理解できないくらい大きな存在ということが伝わってきました。とてつもなく大きな宇宙や霊界や人間をつくり、そのもの全てを支配する摂理を完璧にお造りになることができる存在、とても想像できないくらい大きな存在です。その摂理には神の愛があり、すべての存在は忘れ去られることはない……とても安心できる法則をつくっていただいていることを学べてとても感謝しております。(50代女性)

今日は大霊(神)について本質的な大切なことを学びました。時折、家で祈る時にも、「大霊様……」と祈り始めても、なんとなく自分の心の届くところが不安定な感じがしていました。しかし、今日、神と私たち人間の関係、また神が遍在する方であることを知り、神との向き合い方がはっきりしてきたように思います。神は摂理を介して私たち一人一人の前に姿をあらわす。今はまだ、頭の中で感激にも似た気持ちとともに感じていますが、これからゆっくり少しずつ実感をしつつ、神と対面していきたいと思いますと思います。(60代女性)

冒頭の皆様の真摯な祈りでエネルギーが高まっていくのを実感しました。講義の中で神と人間の関係性について明確な説明をいただき、腑に落ちる思いでした。摂理を介して神を知る、感じるということも新鮮な思いです。最後に霊界からも指導霊に連れられて真理を知らない霊たちが聞きに来ているとのことで、大変驚きました。私にはさっぱり見聞きできませんでしたが、そうなりたいものだと思います。(60代男性)


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