学習のポイントと感想
スピリチュアリズムの思想体系2「霊的世界観」〈4〉地上人との関係
今月は、スピリチュアリズムの霊的世界観の3つ目のアプローチ「霊界と地上人との関係」について学習しました。私たち地上人は霊界とどのような関係にあるのか、霊界から地上にはどんな働きかけがあるのかということを学びました。
● 霊界からのよい働きかけ〈背後霊〉
私たち地上人には、誰にも一人の守護霊がついています。そして守護霊以外にも、その人の職業や役目に応じて複数の霊がつくことがあります。それが「背後霊」です。守護霊は同じ霊的グループのメンバーがなるのに対して、背後霊は職業や使命などのさまざまな縁で地上人の背後に着きます。守護霊は一人の霊が、誕生時から死ぬまでずっと付き添いますが、背後霊の場合は仕事の進展状況に応じて、別の背後霊に入れ替わったり、役目を終えたりすることもあります。
背後霊になるケースには、①地上時代の職業を縁とするケース、②背後霊自身のカルマ解消と霊的成長を目的とするケース、③スピリチュアリズム運動の軍団の一員として、人類の救済を進めるケースがあります。
①
地上時代の職業を縁とするケースは、医者・芸術家・音楽家・宗教者などがあります。地上時代に携わった職業で培った能力を、霊界に入ってさらに高めた霊は、その能力を人のためにもっと役立てたいと思うようになります。そして同じ職業の地上人の背後について応援するのです。スピリット・ヒーリングにおける「霊医・霊医団」がこれにあたります。
②
背後霊自身のカルマ解消と霊的成長を目的とするケースもあります。地上時代霊的無知のためにカルマをつくってしまった霊が、子孫の背後について子孫の霊的成長を援助する中で、自分のカルマ解消と霊的成長を成していくケースです。
③
スピリチュアリズム運動の軍団の一員として、人類の救済を進めるケースでは、背後霊自身のカルマの清算の要素はなく、完全な利他愛の実践として行うものです。シルバーバーチのような交霊会の指導霊がそのケースです。
背後霊の働きかけも、守護霊と同じように地上人が自覚しない中での働きかけなので、なかなか成果が出ない忍耐だけの歩みとなります。しかし、地上人は、こうした愛情からの忍耐の働きかけをしてくれる背後霊に対する裏切り行為を重ねてきました。その中でも最大の裏切りが「霊能者の堕落」です。スピリチュアリズムの携わる霊界の人々の地上の道具・足場であるはずの霊能者が、煩悩に負け、自分の名声やカネ・権力を求めるようになってしまうといったことが頻繁に起こるのです。
● 悪い働きかけ
霊界からの働きかけは良い働きかけだけではありません。肉体を持った地上人はむしろ邪悪霊・低級霊といった悪い霊からの働きかけの方が受けやすいのです。邪悪霊・低級霊は幽界下層にいる未熟な霊たちです。死の自覚ができず、地上臭を持ったまま、地上近くをうろつき働きかける相手を探しています。そうした邪悪霊・低級霊の餌食になりやすいのが「霊媒体質者」です。霊媒体質というのは、普通の人よりもオーラをたくさん出している人です。そのため、自然と霊が引き付けられてしまいます。霊媒体質の人の心が悪感情に支配されていると、潜在意識をのっとられる憑依現象を起こしたりします。憑依の状態が進むと、事件を起こしたり自殺を図ったりすることもあります。また、好奇心から生半可な霊的知識を持ち、心霊スポットへ通ったりするような人は、邪悪霊・低級霊の格好の餌食です。また、ご利益信仰に頼るような人も同じです。こうした人たちは邪悪霊・低級霊にとってはからかい・いたずらの格好の対象となります。
こうした低級霊の働きかけを受けるのは、人間自身の心の内容が低級霊を引き付けてしまうのです。つまり、邪悪霊・低級霊にとりつかれるのは自業自得であるということです。
私たち、霊体・肉体の両方の身体を持つ地上人は、意識して「霊主肉従」の努力をしてなくてはなりません。地上人の心(考え方)と生き方が霊主肉従ならば、善なる霊の働きかけを受けやすくなります。反対に、地上人の心(考え方)と生き方が肉主霊従ならば、悪なる霊の働きかけを受けやすくなるということです。ですから、日常生活の中で、いつも心を利他的な思いで満たしていくよう努力することが、何より大切なことなのです。
※参考
・関西シルバーバーチ読書会「学習のポイント」 ⇒
・スピリチュアリズム普及会「スピリチュアリズムとは」スピリチュアリズムの思想[Ⅱ]
6.霊的世界の存在者たち (2)霊界からの協力者〈2〉――“背後霊” ⇒
参加者の感想
本日も貴重な霊的真理の講義をありがとうございました。神から地上人への働きかけの図や妖精たちや天使のことなど、とても興味深く自宅に戻ってからニューズレターで再読したいと思います。守護霊の学びでも、今回はとても身近に感じられました。常にともに居て高級霊の真心を伝えようとしてくれている守護霊をもっと身近に感じる信念を今自身が必要としているように、真理を知らない人々の中でも同じようなこと(守護霊が誰にでもいるという真実)からでも伝えたいという思いがあふれてきました。また、背後霊、悪なる霊の働きかけをきちんと区別して自分の業に負けないようにしていきたいです。(40代女性)
復習をした上〈地上人と霊界の関係〉を、本当に広範囲にわたって盛りだくさんに学びました。地球人類の中で、スピリチュアリズムのこうした正しい知識を知る者はほんのわずかであるということを実感するたび、感謝の思いに打たれます。神に感謝、神の代理である守護霊に感謝、応援くださる背後霊に感謝、そして直接わかりやすく教えてくださる普及会のみなさんに感謝しています。私たちが常に利他愛に燃えている限り、善なる霊しか働きかけないということ、肉主霊従に霊的にも身体的にも傾かぬよう気をつけたいと思います。一人でも多くの人にこの真理を手渡していきたいです。(50代女性)
守護霊・背後霊について今月は学びました。私がこの読書会を知ったのも本を探していてたまたま見つけたと思っていました。けれど、それは守護霊等の働きかけがあったからだと気づきました。この場所に導いてもらったことに感謝し、少しでも霊的成長を続けていけるよう努力していきたいと思います。そして死後に守護霊や背後霊冷蔵庫に会った時に感謝の言葉を伝え、霊的に成長した姿を見せたいです。(50代女性)
今日は地上人と霊界の関係について教えていただきました。スピリチュアリズムを主導するイエスからつながるヒエラルキーを通じて、今現在もずっと地上人が霊的真理へと導かれている霊的世界挙げての働きかけがなされていること、私たちがまず最初にその霊的真理へと導いていただいていることなど教えていただき、私たちが今度は霊界の道具として地上人にスピリチュアリズムを広めていくことの大切さなどを学ばせていただいました。守護霊や背後霊などが見守り指導し、力を与えてくれる事実を知る中、ますますその期待を裏切ることのないよう努力しなくてはいけないと思いました。(50代女性)
霊界との関係を学ぶことで、人間は独りぼっちではない、常に霊たちの愛が注がれていることを認識しました。また、低級霊の働きを受けるのは自業自得であると認識し、自らの生き方を正す必要性を強く感じました。全ては自分の責任であり、責任をもって霊主肉従・利他愛で生きたいと考えます。(50代男性)
今日は長い時間ありがとうございました。守護霊と背後霊の働きかけを学習して、いつも忘れがちな存在を改めて思い出し、感謝することができました。霊界のこれらの存在が完全純粋な利他愛で私に対して愛を注いでくれているのを信じて、これからも人の世を生きて、一人でもその事実を伝えていきたいと思います。私には自分が言ったことが、その人の心の深いところに届くようなそんな話が短いものでいいからできないものか、と思っています。(50代女性)
本日は、霊界との関係を学ばせていただきました。いつも守護霊が働きかけていてくれること、それを知ることができたということがどんなに素晴らしいことかと改めて思いました。常に自分に寄り添って自由意志によって勝手に動き回る自分を見放さず、あきらめずに導いてくれていることを忘れず、共に霊的真理の道を歩めていけたらと思います。そして、自分には、守護霊と同じように同じ志を持った背後霊の方たちもいると教えていただき、自分は決して一人ではない、多くの人たちの支えがあって今があることを忘れず、仕事や日常生活を過ごせて行けたらと思います。(40代男性)
今日は地上人と守護霊、背後霊との関係について学びました。守護霊様がいつも愛し導き、時には霊的成長させるための苦しみをもたらしてくれていることを知ることができました。常に心を清らかに穏やかに自信をもって過ごそうと思いました。(40代女性)
本日は守護霊と背後霊について詳しく学びました。何気なくいることは知っていましたが、地上人が感謝し、存在を意識し近づけば、引力のように結びつき、関係は親密になることを改めて認識しました。今日みたいに、目を閉じて守護霊・背後霊に感謝し、話しかけてみたいと思います。(50代女性)
霊界挙げて、地球人類救済活動が行われています。今日読んだシルバーバーチの言葉の中に「住み慣れた光明界の楽しみや美しさはそうたやすく手放したくはありません、がそれをあえて振り切って地上へ降りてくるのは、私たち指導霊の一人一人にとっては、それが光明界の楽しみや美しさにも勝る、偉大な仕事であるとの認識があるからです」とありました。スピリチュアリズムに関わる霊のすべてが自身を犠牲にして救済活動のために働いています。私も個人的な感情を乗り越えて頑張っていきたいと思いました。(40代女性)
普段何気なく過ごしていましたが、今回の学習で守護霊の存在を、瞑想をやっていただいて特に強く感じたように思えます。その時は、「今までありがとう。守ってくださってありがとう。これからもよろしくお願いします」という気持ちになりました。背後霊の方々には、「今までここに導いてくれてありがとう。そして煩悩に負けてしまって申し訳ない」と伝えました。(50代男性)
本日は霊界からの働きかけを学びました。守護霊と背後霊の存在は、本当に私たち地上人にはかけがえのないありがたいものだと改めて痛感しました。地上世界における苦しみ・悲しみに打ち負かされている時にも、自分は一人ぼっちではないと勇気づけられます。いつも霊主肉従、利他愛の思い・行動に心がけ、明るく、そして守護霊や背後霊に感謝、ありがとうの気持ちを伝えていきたいと思います。(50代男性)
今日は霊界の本質・実態・関係を学びました。霊界のことを知るたびに、また、地上との関連を知るたびに、霊界がいかに精緻なシステムをもって存在しているかに驚かされます。しかし、こうした尊い事実に私自身も、また現在の社会を生きる多くの人も気づかずに生きてきたことを残念に思います。本当の宇宙の姿、事実をありがたく受け止め、育んでいくことができるよう、力と心を育てていきたいと思いました。(60代女性)
今日は地上人と霊界の関係について学びました。今この時も私たち地上人には霊界の守護霊や背後霊からの働きかけを受けさせていただいているということです。そのようなことを感じることもなく自分中心で勝手に考え、勝手に行動していたのかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。霊的真理を学び、守護霊や背後霊の方々の働きかけ、励ましを受け、何より完全な純粋な愛を送ってくださっていることにいつも感謝して生活し、利他愛の実践を心がけていきたいと思います。今日もありがとうございました。(50代女性)
今回学習した中で、そうなのか!と新しい発見、意外なこと(極悪非道で虐待したりした人は、その虐待された人が再生したとき、その人の背後霊になることもあるなど)が分かったりして、とてもためになる有意義な時間でした。そして今回の読書会をしたことで、私はやっぱり自分や自分の家族だけでなく、苦しんでいる人類すべてを救える人になりたいという強い思いを再確認できました。私は今、将来は必ず看護師になりたいと思いながら、なかなかそのための行動を起こすことができずにいますが、あきらめずその道に向けて頑張っていこうとより強く思えました。あと、寝る前にも神や守護霊、背後霊に話しかけて感謝を伝えようと思えました。(20代女性)