学習のポイントと感想
スピリチュアリズムの思想体系〈1〉「人間観」
今回から、スピリチュアリズムの思想体系〈1〉の学習に入りました。4月、5月は「人間観」を2回に分けて、ビデオを中心に学習します。「人間とは何か」という、私たちにとって最も身近で、根本的な問題に対する明確な答えをシルバーバーチは明らかにしてくれています。
●人間は「霊的存在」――肉体は地上生活を送るための道具にすぎない
大半の地上人は、自分たちが「霊的存在である」とは考えたこともないでしょう。自分の健康と言えば、‟肉体”の状態について考えます。「胃の調子が悪い」とか、「心臓に欠陥がある」「骨折した」など、肉体の異常については真剣に考えます。しかし、自分の‟霊”について考える人がどれだけいるでしょうか。「人間は死んだらお終いだ。何もかもなくなってしまう」という言葉は、人間が肉体だけの存在だということを表す典型です。
東日本大震災から10年が経ち、メディアでは様々な特集が組まれていました。そこには、津波で犠牲になった人を失った悲しみから未だに逃れられない人や、生き残った自分を責め続ける人の姿がありました。その人たちは、「愛する人は死んでしまったからもう二度と会えない」と思い、後悔と悲しみに暮れています。人間は肉体を失ったら存在しなくなってしまう、人間は肉体だけの存在だと思っているからです。
しかし、事実は違います。津波の犠牲になった人は、今でもちゃんと生きています。肉体こそなくなりましたが、”霊”として生き続けています。しかも、あちこち具合が悪くなって重苦しかった肉体がなくなり、地上時代よりもずっと元気にはつらつと生きているのです。死んで霊界に行った人は、文字通り「身も心も軽くなって」喜びに満ちて生活しているのです。人間は「霊的存在」です。肉体は地上生活を送るためだけに必要な道具にすぎないのです。
こうした事実を知ったなら、身近な人の死を悲しむ必要などまったくないということが分かります。死んで霊界に行った人間にとっては、いつまでも自分が死んだことを悲しんでいる愛する人を見る方がずっとつらいのです。今でもこうして元気だと伝えたいと思っているはずです。
●人間は霊的存在だからこそ、誰もが公平・平等
人間は、「霊的存在」です。それは神(大霊)が自らの分霊として創造されたからです。そして永遠の進化の道を歩んでいきます。地上人生は、そうした永遠の進化向上の道のりのほんの一瞬にすぎません。わずか100年足らずの地上人生でまとう“肉体”の違いなど、取るに足りないものです。肌の色の違いも、話す言葉の違いも、生活習慣の違いも、宗教の違いも、「神の分霊である」「霊的存在である」ということの前には、まったく意味がありません。「人間は誰もが霊的存在であり、神の分霊・神の子どもである」という事実があるからこそ、誰もが公平であり、平等なのです。人間の平等・公平は、「人間は神の分霊として誕生した霊的存在である」ということ抜きにしては語れないのです。
今、地上でこうした事実を知っているのは、シルバーバーチの霊訓を通して霊的真理を手にした私たちのようなほんのわずかなスピリチュアリストしかいません。地球上の隅々にまで霊的真理が行き渡れば、死を悲しむ人はいなくなり、差別や偏見もなくなっていくはずです。誰もが皆、同じ神の子どもとしてお互いに支え合い、慈しみ、愛し合える世界が一刻も早く到来するよう、霊的真理の普及に努めていきましょう。
※参考
・スピリチュアリズムとは> スピリチュアリズムの思想[Ⅰ]>1.人間の身体構造について ⇒
・『シルバーバーチの霊訓』とは> 『シルバーバーチの霊訓』の画期的な通信内容2.『シルバーバーチの霊訓』の画期的な「人間観」 ⇒
・YouTube「スピリチュアリズム普及会公式チャンネル」 ⇒
参加者の感想
本日は思想体系〈1〉の人間観を学びました。まだ2項目しか学んでいませんが、驚くべき内容ばかりです。特に「人間は霊的存在」であるということ、そしてそれが意味する3つの内容のすごさです。神と自分の関係がいかに深いかには驚きました。さらには、「他人」であると思っていた地上人類とも深い関係があったことにも驚きました。今日の人間観に限ったことではありませんが、真理というのは、はじめは知的な理解をするだけだったのが、理解が深まっていくと真理の内容に感動を覚えるようになります。それは真理の中に神の愛を感じるからなのではと思います。「神」の定義の中に「愛なる神」というのがありますが、神が愛の思いから万物を創造されたというのが、ものすごく感じられます。万物の中にも、摂理の中にも、神の愛が溢れていて、私たちは神の愛の中で生きていて、私たち人間もその神の愛と同じ愛を持っています。神の愛で地球が満ち溢れる時が一日でも早く来るよう前を向いて歩んでいこうと思います。(40代女性)
普段生活していますと、霊をそなえた肉体人間として生きていると思うことがよくあります。人間は肉体をそなえた霊的存在という大切なことを忘れています。肉体がメインとなり、取り越し苦労の多い生き方をしていることに気づきました。もっともっと霊界人のように霊的視野で自分を見、また周りの人々を見ていこうと思います。誰もが自分のことをミニチュアの神と気づけば、もっと思いやりのある世の中になるでしょう。(50代男性)
今日は人間観の「人間の身体の構成」と「霊と霊の心」について学びました。人間は霊的存在であり、霊的視野で自分、そして周りの人々を見るという学びです。霊的視野で地上を見渡せば、人種差別も貧富の差も身体の障害も肉体だけのことと理解できます。肉体がなくなれば、すべてなくなるちっぽけなことであることが分かりました。今、日本でも性の不一致からのジェンダーフリーが話題になっています。女の子が学生服で、男の子がセーラー服で学校に行けるようになってきました。このことも地上だけのことであり、肉体がなくなって霊体になれば、男も女もなくなることなので、そんなに話題にすることもないような気もします。地上の人々の思いが利他愛になれば、全ての差別がなくなるので、少しでも早くその時期が来てほしいと思ってしまいます。(50代女性)
人間観は奥が深いと感じました。なぜこの地上に生まれてきたのかを学んで、とても霊的刺激になりました。でも地上の人間は、自分が霊的な存在だと思っていない人が多すぎます。霊的成長するのが目的で生まれてきているのに、体が鈍重で、必要なことに気がつかないのです。一人でも多くの人に、それを思い出させてあげたいと思いました。(20代女性)
今回は「人間観」の、人間に身体の構成、「霊」と「霊の心」について学ばせていただきました。自分たちのような霊的真理を知った者たちは、自分が霊であること、肉体はこの世で表現するための道具であり、本質は霊であることを知識として知っています。ですが、言葉で分かっていても、実際には、霊主肉従を心がけようとしても、肉体や肉の心の方が意識しやすく、楽であると思います。霊として、自分を意識し、他人を同じ大霊から分霊を授かった霊的兄弟であること、その分霊に奉仕することで間接的に大霊に奉仕することになり、霊性を高めることは分かっていても、肉体に引っ張られやすく、実践が困難だとつくづく感じます。いつかは、常に霊を意識し、実践を楽しんで行えるようになれるような人間になりたいと改めて思いました。(40代男性)
今日もたくさんのことを学ばせていただき、ありがとうございました。人間は霊的存在であるという最も基本的で重要な事実を、人間の身体の構成について学ぶことを通してわかりやすく教えていただきました。人間は肉体と肉の心の物質的要素のみで構成された動物と、「霊」と「霊の心(魂)」と霊体という霊的要素のみで構成された天使との間である両方の要素を合わせ持つ人間は、本当に面白い存在だと思いました。両方があるからこそ分かる辛さや悲しみを抱えつつ、それを霊的知識によって乗り越えることこそが成長するということなのですね。最初から天使のように肉体を持つ苦しみを経験せずにいたら、他の人間の辛さや悲しみを自分のものとして受け止めることが難しかったかもしれません。人間を救うためにこの地上で霊的真理を教えていただくことで、私たちが救われていること、本当にありがたいと思います。霊的成長によって、霊の心や霊体も変化していくということも、とても素晴らしいことですね。いろいろなことを教えていただき、ありがとうございました。大霊は本当に言葉にできないくらい、理解できないくらい大きくて、愛に満ちた存在なのだということを感じました。人間は永遠に個別性を持ち、霊的成長を続ける存在ということを伝えていけるようになりたいと思います。(50代女性)
深い学びの時を与えていただきましたことを、心から感謝いたします。2月、3月と全体像を学んだ(確認した)上での学びは、より理解も深まっていくように思います。(それにつけても肝心なことは何も知らないのだなあと、無知なことを思い知らされます。)「霊的視野で自分を見る」「霊的視野で周りの人々を見る」そして神の愛で愛する実践をする。霊的真理を日常生活の中で活かす歩みをしていきたいと思いました。(60代女性)
地上人で「人間とは何か」について、はっきりと答えることができる人は、本当に少ないと思います。今日は、人間には、肉体と本能(肉の心)のほかに霊体と霊の心と霊(人間の核)があることを学びました。世間一般では、「本能なんだから仕方ない」のように、本能が人間の本質であり、それを最終解決法にしてしまう傾向があります。でも、人間の本質は霊であり、神の分霊であるというところが本当の最終解決の方法になると思います。ひとり一人の人間は、善人も悪人も、すべて霊的存在であり、神を親とする兄弟姉妹であるという考えを日常の中で実践する勇気をいただきました。(40代女性)
肉体があると、目で見えない霊的視野で見ていくというのは、とても難しいことだと思います。本日学んだ、それは霊的真理を知った者しかできないということ、利他愛の実践で人の役に立つこと、真理の普及に努めることで、少しでも感じ取れるようにしていきたいです。(50代女性)
4回目の参加となります。本日は人間の身体の構成と、霊と霊の心を学びました。霊主肉従となる根本的な考え方を詳しく教えていただきました。ありがとうございました。霊的成長を促すため、肉体を与えられたと思いました。物質的要素(物質主義)が魂の磨き砂としてあるのでは?と感じてしまいました。そのため、肉体から発する欲や自我を否定することなく、これも神の愛として受け止めて、欲や自我から出る苦痛や苦難を自身の成長を促すように甘受して行こうと思いました。(40代男性)
「人間観」について学習しました。霊と霊の心の違いが、これまでよく分からなかったのですが、今日の説明を聞いて少しずつ分かってきたように思います。私たち人間は神の分霊であり、その部分が人間の本体(本質)であるということを考えると、そのことをできるだけ日常生活の中で思い出し、霊主肉従の努力をしていきたいと思いました。また、自分の周りの人たちのことも、霊的存在であり、神の子ども、分霊であることを意識していけるように努力していきたいと思いました。そして周りの人や世界の人々のことを思っていきたいと思います。(50代女性)