学習のポイントと感想

名古屋シルバーバーチ読書会

学習のポイントと感想

「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の思い、スピリチュアリズムの大原則などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。

2017.6.18

 スピリチュアリズムの思想体系1 死後世界観
 ・スピリチュアリズムの死後世界観の概要
 ・幽界の環境とそこでの生活
 ・幽界での霊的純化プロセス

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今回は、シルバーバーチが示してくれた画期的な死後世界観のアウトラインと、幽界について学びました。先回の死の直後、一番重要なことは「死の自覚」と「霊体の調整」でした。自分が死んだことを自覚できると、いよいよ幽界での生活が始まります。これまで、人間は死んだ後、まず幽界に入り、その後霊界に入っていくということは皆さんご存知でした。しかし、ほとんどの人が、幽界という世界が存在する意味や目的がどこにあるのかまでは、考えたことがありませんでした。そして幽界から霊界へどのようにして移動していくのかということを意識していた人もほとんどいませんでした。
幽界についての学習は、「こんな意味があったのか」と驚きの連続でした。とくに「幽界の霊的純化のプロセス」を学んだことで、自分たちが霊的存在であることを改めて確信できたことと思います。
今この地上でスピリチュアリズムの霊的真理を手にできるは、本当に幸運です。そして手にした霊的真理をできるだけ多くの人に手渡す責任があると、強く意識することができました。シルバーバーチのもたらしてくれた霊的真理は、単に死後の世界の様子を知らせるだけのものではありません。死後の世界と地上人生との関わりを明確にし、私たちがどのように生きていったらよいのかという道しるべを示してくれるのです。『シルバーバーチの霊訓』に出会えた感謝と喜び、そして真理を手にした者としての使命感を改めて強く感じた学習となりました。

●スピリチュアリズムの死後世界観(他界観)の概要

死の直後で、大切なことは「死の自覚」と「霊体の調整」です。実は、大半の人が死んでも自分が死んだことすら気づきません。死の自覚ができないと、死後の世界での生活ははじまりません。そのため、先輩の霊たちの地からを借りながら、死の自覚をすることになります。

「死の自覚」ができて始めて入っていく世界が「幽界」です。「幽界」「霊界」と区別をしていっていますが、実は幽界も霊界の一部です。霊界の最下層、地上に最も近い霊界が「幽界」です。幽界の目的は、地上的意識・地上臭を拭い去り、純粋な霊的世界である霊界に入るための準備をすることです。この地上的意識・地上臭を拭い去る過程を「霊的純化のプロセス」といいます。「霊的純化のプロセス」こそが幽界の存在する意味、一番の目的です。

幽界での霊的純化プロセスが完了すると、いよいよ「霊界」での生活が始まります。霊界は純粋に霊的な世界です。ここで本格的な永遠の霊的成長のプロセスが始まります。

●シルバーバーチの死後世界観

キリスト教やイスラム教をはじめとする多くの宗教は、死後人間は「天国」か「地獄」のどちらかへ行くと考えられてきました。その宗教の教義に忠実に従い、善い行いをしてきた者は神の支配する「天国」に。反対に教義を受け入れない異教徒や悪人は、サタンの支配する「地獄」に行く。こうした"善"と"悪"の2つの世界が対峙して存在し、人間は死後、そのどちらかに行くと考える「2分的他界観」を説いてきました。
しかし、シルバーバーチは死後の世界は1つしかないと説いています。そして、霊界は霊性の違う無数の界層がグラデーション的に連なって存在する世界だということを明らかにしました。こうしたシルバーバーチの説く死後世界観を「多層的他界観」と言います。死後最初に入る「幽界」も、実は霊界の一部、霊界の最下層ということです。

幽界で「霊的純化のプロセス」を過ごし、完了すると霊界へと移動していきます。幽界での生活の長さは、人によって様々です。中にはいつまでたっても幽界の生活から抜け出せないものもいます。それが幽界下層でグループを作っている地縛霊です。地縛霊にはいろいろなタイプがあります。中でも悪意に満ちた思いをもって地上に悪影響を及ぼす者もあります。憑依霊などがそうです。幽界の下層には、こうした地縛霊たちの集まる暗いスポットが存在します。これが「霊的な地獄」です。死後の世界に、地獄という固定した場所は存在しません。地縛霊が集まる暗いスポット――地獄と言われるような世界も、実は霊界という一つの世界の一部に過ぎないということです。

●幽界の様子・生活

死後、初めに入っていく世界が「幽界」です。幽界は「地上とそっくり」な世界です。地上にあるものは何でもあります。海あり山あり街あり、動物もいれば花もあります。実は幽界が地上にそっくりにできているのは、神の大きな配慮なのです。死後、死の眠りから目覚めた時に、これまでとあまりに違う環境だったならば、大半の者はパニックに陥ってしまいます。そこで大きなショックを受けることなく、徐々に霊的世界に適応できるように、幽界は地上世界にそっくりにできているのです。
しかし、地上と大きく違う点もあります。まず「時間と空間の制約がない」のです。そのため昼・夜の区別もありません。初めのうちは地上生活の名残から、夜眠って朝起きるという生活をしている者もいますが、そのうちに昼も夜も区別がないことに気づくようになります。また、肉体がなくなり霊体だけでの生活が始まりますから、病気もなければ障害もありません。肉体を維持するために食べることも寝ることも必要なくなります
そして幽界では、思ったこと考えたことが形体化・実体化します。「これがほしい」と思えば何でもすぐに目の前に現れます。家だろうが庭だろうが、食べ物でも環境でも、自分のほしいと思うものは何でも手に入ります。また、行きたいところへは瞬時に行くことができます。瞬間移動が可能になるのです。こうしたまるでパラダイスのようなところが幽界です。霊界通信の多くが「死後の世界は楽園のようなところだ」ということを伝えてきていますが、実はこうした幽界の様子を伝えてきていたのです。

●幽界の「霊的純化プロセス」

幽界で何でも叶う生活も、いずれ飽きがきます。「これが欲しい」「こんなことがしたい」という思いは、実は地上時代に培ってきた地上的欲望・欲求だったのです。家や庭や食べ物、車……こうしたものは肉体があった時には必要でも、肉体のなくなった死後の世界では、実はなんの意味も持ちません。それを自ら悟るのが「霊的純化プロセス」なのです。これまでの地上生活で染み付いた地上的意識・地上的な影響を、自ら飽きてしまうようになるまで全て出し切るのです。「もういい」「これ以上はいらない」「こんなことよりもっと価値あることをしたい」と自然に思えるようになると、人間の本性である「霊的成長したい」という思いに心が占められるようになっていきます。こうして「霊的純化のプロセス」が完了します。
霊的純化のプロセスが完了すると、自然に眠くなります。次に目が覚めると、もう自分の霊性にふさわしい霊界の界層の「霊的グループ」の中に入っているのです。これまで霊界へ行くと、霊は一人で存在していると考えられてきました。しかしシルバーバーチは、霊界では「霊的グループ」の一員として生活することを明らかにしてくれました。この霊的グループ全体で共同成長できる仕組みが「再生」です。これまでの霊界通信では伝えられることのなかった画期的な死後世界観が、シルバーバーチによって地上にもたらされることになったのです。

※参考:『ニューズレター』40号 ↗
 『500に及ぶあの世からの現地報告』 ↗

参加者の感想

死後、霊界に行く準備段階として、地上的意識・地上臭を拭い去る幽界での霊的純化のプロセスを学びました。神の作った仕組みは、本当に配慮が行き届いた素晴らしいものだと思います。神の愛を感じ、神が私たちの霊的成長を見守り続けていることに深く感謝したい気持ちになりました。シルバーバーチの死後世界観を知り、幽界で早く地上臭を拭い去り、早く霊界へ行きたいと思います。そのために地上での利他愛の実践に今後もっともっと努めていきたいと思います。(50代男性)

今日は死後世界観の幽界について学びました。一見すると、地上ではできなかったことが何でもできて、天国のような場所のように感じますが、何でも叶うと飽きがくるというのも地上と同じで、本当に地上世界は死後の生活に備えるトレーニングセンターだと思いました。また、飽きて違うものを求めるというのは好ましくないと思うこともありますが、幽界から霊界に行くためには必要な経験だと思いました。地上世界にいながら、このような知識が得られてよかったと改めて思いました。(30代女性)

幽界は欲しいものが何でも手に入り、行きたい場所に行ける、何と夢のような話なんでしょうか。夢が叶い、それが続くと飽きがきて、心と霊に関わることが大切だということが、ローズさんの生々しい体験の例からわかりました。また、自分の思考が周りの人々に知られても大丈夫なように、日頃からよいことばかり思うようにすること、それには奉仕、利他愛、霊主肉従の実践が大切です。少しでもそれをできるように心がけたいと思います。(50代女性)

これまでローズの話(『500に及ぶあの世からの現地報告』)を7~8回読んでいましたが、「幽界での霊的純化のプロセス」を初めて具体的にはっきり理解できました。いかに霊的純化が大切であり、できるだけ早く霊界に行くことが大切であるかということが分かりました。(60代男性)

幽界の楽しい世界がよく分かりました。幽界の楽しい世界で飽きて、やがて霊界へと進む準備を作ってくれるのは、本当に神の配慮だと思います。(50代女性)

幽界の意義がよく分かりました。どうして即、霊界に行かないのかと思っていましたが、霊的純化という役目が幽界にはあったのですね。地上臭を拭い去ることは難しいことですが、今から徐々に世俗的なことにあまり関心を持たず、霊的成長、利他愛を心がけて生きていきたいです。(50代男性)

幽界の生活はある意味では楽しそうであり、魅力的に見えます。自分が欲しいもの、行きたいところ、何でもできるのだから。しかし、ずっとその生活は進歩もなくつまらないものになっていきます。人は成長していくものだから。今生きているこの地上でできるだけいろいろな知識・情報を得て幽界に行けば、幽界で過ごす期間も短く霊界に行けるのではないでしょうか。利他愛の実践がどれだけこの地上でマスターできるかにかかっていると思いました。自分の欲求ばかり追求しないで、人のために何ができるか、地上にいるうちにできるだけ学びたいと思いました。(50代女性)

幽界での生活、幽界での霊的浄化プロセスを学びました。(正しい)「意識の変化」というものがいかに大事で、どれほど人を成長させていくものかとしみじみ感じました。「幸せ」と私を含め多くの人が口にしますが、本当の幸せを手に入れられない限り人間(霊)は満足できないものなのだと理解できました。苦しみに負けず、チャレンジし続けようと改めて思いました。(40代女性)

今日は死後世界観の幽界を勉強させていただきました。幽界での一番大切な目的は「霊的純化のプロセス」であることを学びました。地上的意識・地上臭を拭い去る過程について、ローズさんの体験を通して教えていただきました。ローズさんは幽界での生活に満足していましたが、3年後には霊界での生活を始めました。そのローズさんは地上的な満足ではなく霊的な満足を求めるようになりました。その変化に驚かされました。そして霊界は幽界とは比べ物にならないくらい素晴らしい世界であり、自分で勉強し、それを人のために活かして仕事をすることができる、それが生きがいであり満足であるというローズさんの生き方を素晴らしいと感動しました。そして、まださらに、その上にも素晴らしい世界が続いているなんて、また驚きであり、想像すらできない世界で、でもそういう世界があると知ることができてとてもうれしいです。(50代女性)

幽界での生活を思えば、地上の人間にとってそこが天国であると思うのは当たり前に思えます。全てのことが自分の意志によってできてしまう世界、そのことが霊的純化のプロセスになっていたとよく理解できました。幽界についたらそのことを思い出して、早く霊界入りできるようにしたいものです。(60代男性)

今回の学習が幽界の内容で、まるで自分のために用意してくださったかと思うお話でした。それと同時に、自分自身かなり死後の世界のことを誤って覚えていたことを含め、今までのスピリチュアリズム関係の人の幽界観の教えが非常に誤って伝えられていることが分かりました。昔、よく読んでいたブロガー(シルバーバーチやアラン・カルデックの紹介をしていた人)でも、霊的真理を自分たちの都合よいような形で書いていることが分かり、残念でなりません。幽界で行われる霊的純化のプロセスの話を聞いて、今回幽界以上の世界を求めていくことが人間に本来備わっていること、そしてその難しさなど、こうした知識を知るのと知らないのとではすごい差があると思いました。こうして学べて感謝です。(40代女性)

幽界の世界について読んでいると、ここで長く生活したい、でも早く霊界へ行きたいと思えるのかと考えてしまいました。でも幽界での生活が始まると、ずっとその世界にいたいと思えてくる気持ちはよく分かります。私も長くその生活を送ることになるかもしれないと思うと同時に、この地上生活で霊的向上していくことで早く霊界へ行きたい、もっと自分を役に立てたいと思うようになっていくはずだと思いました。早く幽界に行きたい!(40代男性)


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