学習のポイントと感想
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の思い、スピリチュアリズムの大原則などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2016.9.18
スピリチュアリズムの思想体系
これまで読書会では、スピリチュアリズムとはどんなものかを、一番大きな観点から見てきました。「救済」と「宗教」という2つの観点です。何が原因でスピリチュアリズム運動が起こされたのか、どんな目的があるのか、誰が主役なのか、どのように展開していくのか……こうした問題をトータル的に見てきました。今月からは、スピリチュアリズムの中の中心的な要素「スピリチュアリズムの思想――霊的真理の内容」についてみていくことにします。
■3つの思想体系と中心軸
霊界通信によって高級霊から送られてきた膨大な霊的知識を整理して、重要ポイントを3通りの方向で整理し体系化すると次のような3つの系統にまとめられます。
①スピリチュアリズムの思想体系1
――人間が今後、辿っていく道筋を中心に真理を整理(時間軸)
②スピリチュアリズムの思想体系2
――人間を取り巻く世界を中心として真理を整理(水平軸)
③スピリチュアリズムの思想体系3
――人間の霊的成長と、そのための実践を中心として真理を整理
(霊的成長と実践軸)
※3つの思想体系については、スピリチュアリズム普及会の「スピリチュアリズムとは」の中に詳しくまとめられていますので、そちらを参考にしてください。
スピリチュアリズムとは ↗
それぞれの思想体系の出発点、中心はすべて「人間」すなわち「私」であり「あなた」自身です。人間とは何か、自分自身とはどんな存在かを知ることからスタートしましょう。
■人間観(人間とは、私とは)
●人間の構成・人体の仕組み 関西シルバーバーチ読書会へ ↗
●霊と、魂(霊の心)
・霊が人間の一番の核(中心・本質)
上の図は、人間の3つの霊的な構成要素の中の「霊」と「霊の心」をとりだしたものです。中心にあるのが私たちの本体である「霊」です。神が分霊として人間一人一人に与えてくれたものです。ですから私たち人間は、皆神によって生み出された「霊的な子ども」ということになります。言い換えれば、人間は皆、神を親とする霊的兄弟姉妹だということになります。よく世の中で「人類は皆兄弟」と言いますが、それは事実なのです。肌の色が違おうと、話す言葉が違おうと、些細なことです。一番の本質は同じ神の分霊なのです。
・魂(霊の心)は霊の表現器官(魂は知情意として表現される)
・霊体は霊と魂の表現器官
世の中ではよく「霊魂」と言いますが、その定義はさまざまです。スピリチュアリズムでは、霊の心(霊的意識)のことを「魂」と言います。そして私たちの本体である神の分霊のことを「霊」と言います。その2つを合わせて「霊魂」ということになります。そして魂(霊の心)は霊の表現器官です。霊が進化すると、魂もレベルアップします。魂は知・情・意として表現されますから、霊的に進化した人の知・情・意は、それに相応したよりレベルの高い内容になっていくことになります。霊的成長していけば、知性も感情も豊かになり、正しい判断のもと行動できるようになっていくということでしょう。
そして、霊体は霊と魂の表現器官ですから、霊的に進化した人の霊体はおのずと精妙になり光を放つようになります。
私たち人間とはどんな存在なのか、考えてみるとほとんどわかっていませんでした。人間の身体についていえば、物質としての人間の身体の構成しかわかっていません。心についてもあいまいで、本当のところはわかりません。霊的な内容が分からないのですから当然です。私たち人間が霊的な存在であるということを知るということほど画期的なことはありません。これまで人類が抱えてきた死へ恐怖や、地上人生におけるさまざまな不安もなくなります。地球人類のほとんどが、まだ霊的無知の中にいて、お互いに争い、憎み合い、傷つけあっています。こんなことは一刻も早くやめるべきです。そのためには、一人一人が霊的覚醒し、霊的真理に基づいた生活をしていくほかはないのです。真理が地球上にくまなく行き渡るには、まだまだ時間がかかります。しかし、一歩でもその道を進めるために、真理を知った私たちが努力を重ねていくことが、地上を本当の天国に変えていく最短の道なのです。
参加者の感想
今日の学びの「人間観」、とても理解できたように思います。スピリチュアリズムの思想体系からの「人間観」だからだと思います。これなら、より多くの人が無理なく理解しやすいのではと思いました。真理を知って確信を持って進めることは何と幸せなことでしょう。ありがとうございました。(60代女性)
人間観については、再認識するとともに霊的成長のための素晴らしい仕組みだと感じました。肉体があればこそ、利己的な思いや物質的な優位で物事を判断する幼稚さとも向き合わなければならず、自分の弱点を見つけ出すことができます。この仕組みを有効に活用し、霊界に戻りたいと考えます。(50代男性)
今日教えていただいたことは、自習していて知識としては頭の中にあったことでしたが、全体像をきちんととらえた上での勉強ということで、実感を持って理解できる部分がありました。10月からの学習も一つでも多く実感を持って理解することができたらいいなと思いました。(40代女性)
今日は人間観についてわかりやすく学び、すっきりと理解が深まりました。心理学でいう潜在意識・顕在意識とスピリチュアリズムの思想とがつながりました。中でも、霊の心が利他的な心であることを再認識し、内から沸き起こる素直な霊の心(利他的心)を実践していきたいと改めて思いました。その時、脳の本能を発信する力を弱め、霊の心を受信しやすい脳に自分を成長させていきたいです。(50代男性)
私たち、人間の本質が少しわかったような気持ちになりました。霊の心が利他的な知・情・意として表現されることが理解できました。これによって自分の心を分別して少しでも利他的な心を表現(持ちつつ)できるように努力していきたいです。(60代男性)
始めて参加させていただき、人間観についてとても勉強になりました。シルバーバーチが何度も言っている、地上の人間は神の分霊を宿していると述べていたところが、少しですが理解できました。今日学んだ「人間は永遠に霊的成長するようにできている」というところで、以前「私たちは肉体は衰えても霊的にはいくらでも成長していける」と自助会でお話ししていた方のことが思い出されました。その方の言っていた意味がここへきて理解できました。霊的成長に向けて歩んでいきたいと心あらたにできました。ありがとうございました。(40代女性
ふだん、ぼーっとしている時が多くて、この場を提供していただき参加させていただくたびに、目が覚める思いです。この目が覚めた思いを持ち続けるようにしたいです。私は肉の心、利己的な心、物質的なものに流されそうになりがちなので、今日学んだことを、身をもって反省しつつ実践していかないといけないと思いました。(50代男性)
今日シルバーバーチの教えを改めて勉強して、人間が辿る道のりというのがよく分かったし、永遠に霊的成長し続ける存在ということが分かりました。地上にいる時間は霊的に見れば短いかもしれないけれど、悔いが残らないような生き方をしたいと思います。なぜ神様は人間を霊的成長するようにつくったのかはわからないけれど、自分自身を振り返った時に、確かに成長しているなというように思えるようにしたいし、日々の生活の中にシルバーバーチの言っていることを取り入れていけるようにしたいです。現実問題として世の中にはいろいろな人がいるし、理不尽なこと、辛いこともあるけれど、自分の成長のために愛ある選択をしていきたいです。(20代男性)
今日は人間観について学びました。人間の構成、人体の仕組み、人間の5つの構成要素の話、とてもよく分かりました。自分は肉体本能にだいぶ偏っていたことに気づかされました。今日からは霊の心(霊)に耳をよく傾けて、利他的な心で他者貢献を心して、霊的成長、向上できたらよいなと思いました。(40代男性)