学習のポイントと感想

名古屋シルバーバーチ読書会

学習のポイントと感想

「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の思い、スピリチュアリズムの大原則などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。

2016.6.19

シルバーバーチの言葉で見るスピリチュアリズムの全体像2
『シルバーバーチの教え』3章 霊界を挙げての大計画より

今回も、「救済の観点からみたスピリチュアリズムの全体像」と「宗教の観点からみたスピリチュアムの全体像」という、2つの全体像の確認をしてから、『シルバーバーチの教え』を読んでいきました。

私たちの読書会では、毎回、2つの全体像を確認しています。なぜ毎回この全体像を確認するかというと、これらはイエスやシルバーバーチたち高級霊の心の内を表したものだからです。もっと具体的に言うと、「なぜスピリチュアリズム運動を起こしたのか」「どのようにスピリチュアリズム運動を進めていきたいのか」ということが、全体像の中に端的に現れているからです。

日本国内では、かなりの数の人が『シルバーバーチの霊訓』を読んでいます。『シルバーバーチの霊訓』は素晴らしい、自分はシルバーバーチに励まされるという人はたくさんいますが、シルバーバーチの心の内を知って、同じ思いを持って真理を実践していこうとする人はほとんどいません。
私たちが霊的真理を手にするまでには、霊界の人たちの何十年にも及ぶ導きがあります。私たちは自分で真理を求めて、自分で選んできたように思っていますが、実は背後で霊界の人たちが懸命に働きかけてくれたのです。霊界の人たちの導きとさまざまな体験を通して、真理との出会いがもたらされます。霊界の人たちの苦労が実った瞬間です。
しかし、せっかく真理に出会っていながら実践しなかったら何の意味もありません。真理を単なる知識にとどめておいてはまったく意味がないのです。また、真理を手にしていながら自分の私利私欲のために悪用している人もいます。人々の救いのためと言いながらその実、自分の名声や利益を求めているのです。偽スピリチュアリストというべき人を霊界の人たちはどんな思いで見ているのでしょうか。

霊的真理を手にした私たちが、霊界の人たちと同じ視点に立って、同じ思いで人類の救いのために働こうとするなら、どれほど霊界の人たちを喜ばせることになるでしょうか。ただ真理を手にして喜ぶだけでなく、霊界人と同じ視点に立って真理を理解し実践していく――それが私たち真理を手にしたスピリチュアリストのあるべき姿です。

それでは、シルバーバーチの言葉を見ていきましょう。

それがいつになるか――早いか遅いかは、人間が大霊から授かった"自由意志"をどう使うかによって決まります。が、一人の人間が他の人間に救いの手を差し伸べようとするとき、その背後では数多くの霊が群がって援助し、気高い心を何倍にもふくらませようと努めます。善のための努力が忘れ去られることは絶対にありません。奉仕への願望が無駄に終わることは決してありません。

『シルバーバーチの教え』(上) 3章 霊界を挙げての大計画 P56/5~9

(※シルバーバーチの本文引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。)

地上に霊的同胞世界ができる時期が、早くなるか遅くなるかは真理を受け取った人間が自らの自由意志で真理を実践するかどうかにかかっています。真理を実践すれば、地上の悲劇はなくなり、霊的同胞世界すなわち人類の救いが実現してきます。真理を実践しなければ、地上には相変わらず物質中心主義と利己主義が蔓延し、悲劇はなくなりません。人類の救いも得られないことになります。

スピリチュアリズムは霊界挙げての地球人類救済計画です。人類の救いのために具体的に働いていこうとする人間には、霊界から大きな援助がもたらされます。人々の救いのために真理を伝道しようと必死に人々に働きかけるならば、霊界から大きな援助をしてくれます。地上の誰に知られることがなくても、純粋な思いで人々に働きかけようとする行為を霊界の人たちが見逃すことは絶対にありません。一人の人間の背後に、何十人、何百人もの霊が群がって応援してくれるのです。

スピリチュアル・ヒーリングも同じです。ヒーリングに携わる無私無欲のヒーラーの背後には、多くの霊が群がって働きかけてくれます。それが「スピリット・ヒーリング」です。また、霊的真理を手にした者が、「もっと多くの人に真理を伝えたい、そのために読書会を開いていきたい」と思うなら、その瞬間から霊界の人たちが準備をしてくれます。

自分には能力がないと嘆く必要などありません。人々のために奉仕していきたい、人類の救いのために自分も働きたという純粋な思いさえあれば、その思いを受け取った霊界の人たちが準備をし、道を開いていってくれるのです。たとえ能力に乏しくても、また年老いて体が思うように動かなくても、純粋な奉仕精神、犠牲的精神、人類愛――こうした強い想いと信念さえあれば、最高の仕事が可能になるのです。

参加者の感想

全体像などを「表」にしてまとめてくださったものを見ながらの学習は、とても整理されて理解しやすいと感じています。霊界挙げての大計画であることをもっと感じ入れるように実践を重ねていければと思っています。能力・体力がなくとも、まだまだ十二分に道具となれることは喜びです。(60代女性)

霊界の人々の心に自分の心を合わせながら世界を見つめ、今の自分の周りを見つめていきたいと思います。(60代男性)

真理を受け取り、頭で理解することはできるが、真理を実践することがいかに難しいことか。今日の学びで「真理を実践しなければ救いはない、自分の自由意志・決意次第である」ことが一番心に響きました。真理を人に伝えていきたいと思うが、やはりまずは自分が今置かれた環境の中で摂理にそった生き方を実践し、自分の心に平和と調和を感じられるようにしていきたいです。今自分がやれる目の前の小さなことから始めていきたい。いつも思うことはできるけれども、実践していくことが難しい自分自身とまた、向き合っていきたいと思います。(50代男性)

「霊界主導」の奥に霊界の人々の利他愛があることに、本日久しぶりに気づかされました。霊界の人々と同じ視点で利他愛の実践をしてゆく必要があることを再認識いたしました。真の宗教とは、「自力救済的生き方」であって「神に救ってもらう」と思っていたことは間違いであることが分かりました。どうしても病などの苦しみがあると、他力本願になりがちです。霊的成長には長い長い時間がかかります。「霊的真理を伝道することほど尊いことはない」と言われ、真理の伝道実践をできるだけやろうと思います。伝える人に出会うことはたいへん少ないことを実感しています。(60代男性)

霊界人のような見返りを求めない生き方はなかなかできませんが、世俗的なモノに負けそうになったり欲に負けそうになったりして、道は遠いけど、転んでは起きて少しずつでも歩んでいければと思います。私はスピリチュアリズムに導かれて、指針としています。これを人に伝えることも実践していくといいのですが、なかなか難しいです。しかし、自分のできる範囲でやってみようと思います。(40代男性)

霊的真理について、私はまだまだ未熟なため、真理の実践は少しずつ焦らず実行していこうと思いました。いつか、高級霊、守護霊、背後霊の期待に応えられる日がくるかと漠然と思っています。(40代女性)

霊界の人たちが見返りも栄誉も求めず、地上人類のために働いてくれるのが、本当に利他愛の実践です。地上の人類が自己顕示欲・見返り・栄誉を捨て切るのは、難しいと思います。「神と人間の間に摂理がある」というイメージがよく分かりました。人間から見えるものは「摂理」という感じがぴったりしました。(50代女性)


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