学習のポイントと感想
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の思い、スピリチュアリズムの大原則などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2016.5.15
シルバーバーチの言葉で見るスピリチュアリズムの全体像
今回は、これまで学んだ「救済の観点からみたスピリチュアリズムの全体像」と「宗教の観点からみたスピリチュアリズムの全体像」という2つのスピリチュアリズムの全体像を比較しながらスピリチュアリズムとは何かという一番の本質を復習しました。そして『シルバーバーチの訓え』3章「霊界を挙げての大計画」を中心にシルバーバーチの言葉でそれを確認しました。
「スピリチュアリズムとは何か」を端的に、そしてその本質を正しく知るには、スピリチュアリズムを始めた人の心の内を探っていけば、その答えが見つかります。スピリチュアリズムを始めたのは、私たち地上人ではありません。イエスを中心とする霊界の高級霊です。イエスや高級霊の思いは『シルバーバーチの霊訓』のいたるところに見られます。そこから「なぜスピリチュアリズムを始めたのか」を探ってみましょう。
●人類の救済のため
一番の理由は、さまざまな悲劇に覆われた地上世界で苦しむ地球人類を救いたいという思いからでした。「物質中心主義」と「利己主義」という2つのガンから引き起こされた地上のさまざまな悲劇は、多くの地上人を今なお苦しめています。実はこの2つのガンの後ろにもっと根本的な原因がありました。それが「霊的無知」でした。その悲劇の最大の原因である「霊的無知」をなくすために霊的真理を地上にもたらそうとして起こされたのがスピリチュアリズムだったのです。
●間違った宗教をなくして正しい宗教におきかえるため
人類を救うというのは、実は宗教の役割でした。どの宗教でも「救い」ということを説いています。しかし、地上のほとんどの宗教が霊的なことが分かっていない――霊的無知な状態にあります。霊的無知から間違った教義を説き、宗教組織にとって都合のいい人工的な教義や偽りの教義を説くようになってしまいました。「間違った宗教」になってしまったのです。その間違った宗教をなくして、本来の正しい宗教――人類を救いへと導く宗教におきかえていく、これがもう一つのスピリチュアリズムの側面だったのです。
では、シルバーバーチの言葉を見ていきましょう。
私たちが携わっている仕事には重大な目的があります。絶対不変の摂理の存在を証明すると同時に、地上の人間に慰めを与え、霊的知識を広めるという目的があるのです。物質を超えた法則の存在を示すだけでなく、霊的真理を明らかにすることも私たちの仕事なのです。
その仕事の前途に立ちはだかるのは、誤った宗教的教義によって築かれた巨大な組織です。何世紀にもわたって続いてきたものを元に戻さなくてはなりません。偽りの教義を土台として築かれた上部構造を取り壊さなくてはならないのです。
『シルバーバーチの教え』(上)P40 より
(※シルバーバーチの本文引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。)
「私たち」とはイエスを中心として地上に働きかけているスピリチュアリズム運動を推進する霊団のことです。その霊団が中心となって地上に働きかける目的とは、霊的真理を私たち地上人にもたらし、実践するように伝えていくことです。霊的真理は地上人の誰もがすぐに手にして実践できるわけではありません。物質中心主義と利己主義に覆われてしまった地上で霊的なものに関心を寄せる人間はごくごく限られています。しかし、地上でさまざまな体験を積み、霊的に成長していくことで、やがて霊的真理に出会う時期を迎えます。そうして霊的真理に出会う人が少しずつ増えていくことで、スピリチュアリズム運動は地上に展開していくのです。
そしてそのスピリチュアリズム運動の前に立ちはだかる、邪魔をするのは「間違った宗教」です。間違った教義、偽りの教義、人工的な教義を土台としてつくりあげられた宗教組織こそ、スピリチュアリズム運動の敵なのです。本来人々を救うはずであった宗教が、土台から間違ってしまった、そのため人々を救うどころか有害な存在として人々を苦しめてきたのです。そうした間違った宗教組織をなくしていかなければなりません。しかしそれには長い時間が必要となります。少しずつ真理が広まり、それに伴って間違った宗教が駆逐されていく――時間をかけて間違った宗教を駆逐し、正しい宗教をつくりあげていくことになります。それがスピリチュアリズムの宗教改革です。
参加者の感想
スピリチュアリズムの全体像を学んで、全体のイメージをしっかり押さえることで、今後の学びにブレが生じず、すっきりしていくように感じました。今日一番感じたことは、一人ひとりが地上生活を終えるまでに果たすべき役割があるということ。摂理にそった日常生活の実践(利他的行い、奉仕)と真理を伝えていくことをいつも心がけて、少しでも大霊の道具に近づいていけるようになりたいです。(50代男性)
スピリチュアリズムの全体像を学ぶとともに、スピリチュアリズムの壮大な計画を知った私たちの地上での役割について、責任が重いことを改めて確認しました。日々霊的知識を手渡せる機会を待っていますが、今日学んだ中に「霊に関することは慎重な配慮による養成と進歩を要します」とあり、心に残りました。霊的真理を手渡しても、なかなか受け取ってもらえないことばかりですが、霊界からの慎重な導きがあると信じて霊的普及をしていきたいと思いました。(40代女性)
私は伝道というのは、読書会や口で伝えたりすることだけがそうであると思い込んでいたのかもしれません。でも私は論理的に語ることがすごく苦手でどうしたらいいんだろうという思いがありました。でも、「感じてもらう」ことでも、霊的エネルギーのエッセンスのようなものは伝わる人には伝わって、それが小さなタネとなり、時期がきていつかその人が守護霊の導きで真理に出会ったときに、芽が出ることになるのかもしれない、そういうやり方もあるのかもしれないと思いました。利他愛の素晴らしさは、私が口で100回説明、力説するよりも、実際に私が一つ行うことで伝わる人には伝わるし、それを見ている人がいれば見ている人にも伝わるだろう、そして今度はその誰かが利他愛を実践する側に回るかもしれない。「言葉」だけがすべてではないと思いました。(40代女性)
私も知人から霊的真理の一端をうけとりました。その霊的真理を学び、また人に伝えていくようにしていかないといけないと思いました。この日本はまだまだ物質中心の世界です。その中で生きている人々に霊中心主義を伝えることは難しいことばかりですが、一人でも受け入れてくれる人がいると信じて、あきらめることなく今回の地上生活を生きていきたいです。(50代男性)
先日初めて「シルバーバーチ」の本を読んでいただける人に出会い、主人が本とニューズレターの入ったメモリを渡しました。長い間シルバーバーチを分かってもらえる人には出会えないのではないかと心配しましたが、ついに1冊お渡しできました。その人はキリスト教の教育を受けて育ちましたが、どうしてもキリスト教がおかしいと思うようになったそうです。読後に「今までで一番しっくりきました。キリスト教批判の本の中で一番正しい本です。腑に落ちました」というコメントをいただきました。焦らず、また本をお渡しできる人を探したいです。(50代女性)
一人ひとり果たさなければならない役割があることは認識できたと考えますが、役割を果たすための知識と実践がともなっているかは自信がありません。まだまだ道のりは遠いですが、一歩一歩進めば、必ず道は見えてくると信じ歩みます。(50代男性)
久しぶりに参加しました。利他的行為の実践、真理を手渡すということを、改めて認識しました。利他愛の実践を心に受け止め、実践できればと思います。(40代女性)
今日はスピリチュアリズムの全体像の救済と宗教について学びました。いろいろな体験をする中で、霊的真理に照らし合わせて生活していくことを心がけていますが、油断すると利己主義や物質中心主義の考えで行動してしまいそうになります。しかし、せっかく守護霊によって導かれたので、負けることなく周りに流されることなく、霊界の道具として人々に働きかけていきたいと思います。(30代女性)
たとえこれまで宗教と関わっていなくても、「間違った習慣・迷信から解放されたことを喜んでください」と言われ、なるほどと思いました。私自身、これまで宗教に特別関わり合いを持ってきませんでしたが、間違った習慣等があったことが「魂の開放」につながるということ、「霊的真理に出会い、それを理解したこと」につながるということをかみしめております。(60代男性)