学習のポイントと感想

名古屋シルバーバーチ読書会

学習のポイントと感想

「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の思い、スピリチュアリズムの大原則などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。

2016.10.16

スピリチュアリズムの思想1人間観
『シルバーバーチの霊訓』から関連個所

今月も、先月に引き続き「スピリチュアリズムの思想1」を学びました。先回の復習として重要なポイントを確認しながら、シルバーバーチの言葉で押さえていきました。シルバーバーチの言葉は参加者の皆さんが探してきてくれたものです。皆さんが手分けして探してきてくれたおかげで、シルバーバーチの本のいたるところに「死とはどんなものか」「私たち人間とはどんなものか」ということが繰り返し出てくることがよく分かりました。そして、そこからシルバーバーチがどれほど私たちに強く伝えたいと思っていたかがよく分かりました。今回は、参加者の皆さんが探してきてくれたシルバーバーチの言葉を紹介していきます。

■「死」は霊界での永遠の生活の始まり

•あなた方人間にとって死は相変わらず恐ろしく、そして怖く、できることなら死にたくないと思われるようですが、それは間違った考えです。私たちから見れば、死は霊の誕生なのです。(最後の啓示P72/11~13)

•霊の世界へ戻っていくのがなぜ悲劇なのでしょうか。赤ちゃんが地上へ誕生した時、私たちの世界では泣いている者がいるのです。反対に、死んでこちらの世界へ戻ってくるのを大喜びして出迎えている者がいるのです。地上を去ることをなぜそんなにいけないことのように考えるのでしょうか。(最後の啓示P204/2~5)

・そもそも人間は死んでから霊となるのではなくて、もともと霊であるものが地上へ肉体をまとって誕生し、その束の間の生活のためではなく、霊界という本来の住処へ戻ってからの生活のために備えた発達と開発をするのですから、死後も生き続けて当り前なのです。元の出発点へ帰るということであり、地上のものは地上に残して、宇宙の大機構の中であなたなりの役目を果たすために、霊界でそのまま生き続けるのです。(潮文社(10)P21/4~8

■身体観

・人間には一種の機械としての物的身体が与えられています。あなたはその身体を通して自我を表現している一個の霊なのです。(潮文社(9)P49/1~2)

・あなたがた人間は三位一体の存在ということになります。物的身体があり、霊的身体があり、そして魂(霊)があります。(潮文社(8)P105/8~9

・あなたという存在は物質ではありません。身体は物質でできています。しかし本当のあなたは、触れることも見ることも感知することも聴くこともできません。真実のあなたは〝霊〟なのです。(潮文社(12)P33/6~8

■霊魂観

・四、人間の魂は死後も存続する

この事実に例外はありません。人間の魂(個性)は大霊の一部であるがゆえに、地上で自我を表現するための道具だった物的身体がその役割を終えると同時に、そのままいっしょに滅んでしまうものではありません。魂は本質的に永遠不滅の存在なのです。だからこそ生き続けるのです。(新たなる啓示P16/1~5)

・あなたは今の時点でも霊魂です。(潮文社(5)P132/5)

・物質界の人間は肉体に宿った魂です。……肉体は精神の表現器官であり、精神は霊の表現器官です。(潮文社(6)P19/9~11

■神の分霊

・大霊は人間を、操り人形やロボットとしてこしらえたのではありません。大霊の属性のすべて、いわゆる神性を潜在的に所有しているのです。(新たなる啓示P185/16~P186/1)

・人間は霊的な存在であり、神の分霊であり、永遠に神と繋がっている……神とのつながりは絶対に切れることはありません。……しかし、何をしようと人間は永遠に神の分霊であり、神は永遠に人間に宿っております。(スピリチュアルメッセージP41/6~14)((潮文社(5)P28/12~13

・全生命の生長と進化を統制し太陽を輝かせ星をきらめかせている大霊の一部なのです。その大霊と同じ神性をあなたも宿しているという意味においてあなたも神なのです。(スピリチュアルメッセージP50/1~4)

・あなた方の一人一人が神であり、神はあなた方一人一人であると言えます。程度の差があるだけで、その本質、実質においては同じです。人間は言わばミクロの神です。(潮文社(2)P189/2~3)

・宇宙の大霊すなわち神は無限の存在です。そしてあなた方もその大霊の一分子です。(潮文社(4)P14/1)

・あなた方も一人の例外もなく神の分霊なのです。(潮文社(4)P112/6)

・あなた方お一人お一人が神であり、神はあなたがたお一人お一人なのです。(潮文社(5)P22/15~P23/1)

・すなわち神の分霊を宿し、その意味において真実〝神の子〟であり、永遠にして不変の霊の絆によって結ばれているという意味において真に同胞であり、人類全体が一大霊的家族であり、神の前に平等であるということです。(潮文社(5)P53/6~8

■心と意識

 ・その時はその大きな意識で自覚しておられたのです。それが肉体に宿り脳を通して意識するようになって曇らされているのです。脳の意識では潜在意識の深奥は探れないからです。(潮文社(10)7章 P121/6~8)

・物質界では(脳を中枢とする)小さな意識しか持てないため、より大きな霊的意識の中で生じたことを想いだすのは困難です。(教え(上) P204/10~11)

・結局あなたに感識出来る自我は物質界に顕現している部分だけということになります。他のより大きい部分は、それなりの開発の過程をへて意識できるようにならない限りごく稀に、特殊な体験の際に瞬間的に顔をのぞかせるだけです。しかし一般的に言えば大部分の人間は死のベールをくぐりぬけて始めて真の自分を知ることになります。(潮文社(3)10章 P158/14~P159/2)

参加者の感想

先月学んだ人間観、死生観をもう一度学ぶことによって知識として定着しやすかったです。特に霊の心、肉の心、精神については難しかったのですが、良く理解できました。霊の心と肉の心が、人間の日常では一体化されていて、常に葛藤していること、霊の心が霊的意識の一部として顕在化していることが分かりました。日々地上ならではの様々問題が現れますが、霊の心が勝るようにこれからも取り組んでいきたいと思います。また霊の心が成長し、霊的意識の一部として少しでも顕現できるようにしていきたいと思いました。(40代女性)

人間は死後も永遠に続くことをシルバーバーチが、利他愛として、人間に示してくれました。霊的知識の実践を通しての私たちの霊的成長を願っていることがよく伝わってきました。日常の生活の中で霊の心を優勢にする努力をしていきたいと思います。(50代男性)

今日は前回と同じ内容学んだ上に、さらに人間観についてシルバーバーチの霊訓の中から調べていただいたものもあったので、深く理解することができました。死について、身体構造について、心(精神)について、霊魂についてなどの真実を理解することで、日常の中での問題もすべて霊的な観点から見れば、考えれば解決できないものはないように思いました。(感覚的にですが……)(40代女性)

潜在意識――本来の自分の内に、顕在意識として現れるいろいろな物的、精神的な問題の解決(答え)があるのだと感じました。これがシルバーバーチの言う「霊力」「霊の兵器庫」だと思っています。(60代女性)

死について正しい理解ができたと考えます。霊的無知の方に伝えていきたいと考えますが、相手によってはリセット感覚で自死を気軽にとらえることが心配されますので、命は自分だけのものではないことをセットで伝えます。霊的真理は準備ができた時に手渡すことを思い出し、慎重に対応していきます。(50代男性)

「人間とは何か?」という人間観一つとってみても驚くべき内容ばかりで、勉強を始めたころは、本当にこのようなことが事実なんだろうかと戸惑うことが多くありました。でも少しずつ学びを重ねていくうちに、最近では、霊ありき、霊的成長ありきで都合のいいように地上がつくられているのだな……という感覚・実感が出てきました。なんでこのようなことが起きるのだろう?というような地上のできごとも、今まで学んだことから、きっとこうで、こうで、こうなったから起こっているのだなという因果関係が「理屈では」多少わかるようになってきました。理屈で理解できたところは、より実践へと反映させていきたいと思いました。(40代女性)

霊と肉の両方の心が混在していることは、やはり日常での様々な"葛藤"が生じることの意味としてよく分かります。この"葛藤"を、与えられた自由意志でどうコントロールしていくかが、霊的進化にとって重要になると思いました。知・情・意の中で特に情(感情)に注目し、大切な一面だと意識して日常を生きていきたいと思います。地上時代でしか得られない霊的進化の結果として利他性(サービス精神)を実践していこうと思います。今日は大変有意義な時間をありがとうございました。(50代男性)

霊の心の部分、潜在意識のお話が大変勉強になりました。肉の心と霊の心を持ち合わせている私たちの"葛藤"がわかりやすく、夢で起きた後のインスピレーションのように湧いたことなどが、霊の心からのものという細かい具体例も出していただきありがたかったです。自由意志でのコントロールの大切さも痛感しました。この自由意志も神が与えてくださった大切なものであり、未熟で地上に生を受けた私たちへの勉強のために神がプレゼントしてくださったもののように感じました。改めて霊的成長への道は一歩一歩だと教えられた読書会でした。(40代女性)


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