学習のポイント
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の思い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2015.3.15
12章死後の世界↗
●“死”と“死後の世界”の問題
(死生観と死後世界観・他界観)
- これまでの“死”の考え方
――"死"は人間である以上避けられない宿命、最大の恐怖 - 人間にとって“死”と“死後の世界”は思想上の最大のテーマ・課題
- 宗教の使命
――死の問題を解決して、人々を死の恐怖から救うこと - (※しかし宗教自身が霊的に無知で、真実の教えを説くことができなかった)
*多くの人にとって“死”とは恐怖です。現代医療でも、患者さんを何とか死から遠ざける努力をするのが医師の使命のように見えます。身近な人が死ぬと、誰もが嘆き悲しみ涙を流します。死とはそうした悲しい出来事であると誰もが思ってきました。しかし、事実は全く違っていたということがスピリチュアリズムの霊界通信によって明らかにされてきたのです。中でも「シルバーバーチの霊訓」は私たちのこれまでの死に対する考え方を180度変える死生観をもたらしてくれました。
●スピリチュアリズムとシルバーバーチによる画期的な「死生観」と「他界観(死後世界観)」
- 明確な“死”と“死後の世界”についての知識
→死の恐怖から解放される - これまでの宗教の常識を根本から覆し、人類史上“最大の宗教革命”を地上にもたらした
- 「シルバーバーチの霊訓」は、スピリチュアリズムによってもたらされた死生観と他界観(死後世界観)をさらに洗練、レベルアップ
- 「シルバーバーチの霊訓」の死生観と他界観(死後世界観)
- 霊界を本来の世界、地上界を仮の一時的な世界であると明確化
- “死”とは本来の生活の場所に帰っていくことに過ぎない
- 最大の悲劇・恐怖望
→新しい人生の出発という希 - 地上人生のご褒美として“待ち望むもの”
●スピリチュアリズムの死生観
――スピリチュアリズムが人類史上初めて明らかにした死に関する真実・霊的知識
- ① 人間は死によって無にはならない
- ② 死によって肉体と霊体が分離し、肉体は消滅するが霊的存在として生き続ける
- ③ 死とは肉体と霊体をつないでいたシルバーコードが切れること(死の定義)
- ④ 人間は霊体を身体として、霊界でこの世と同じような生活を続ける
- ⑤ したがって死は永遠の消滅でも別離でもなく、これまで考えられてきたような恐怖ではない
- ⑥ 霊界にいる人間(霊)と地上との間には、交流が成立する(心霊現象・霊界通信)
→高次元の霊魂説
●シルバーバーチの死生観
――スピリチュアリズムの死生観(①~⑥)を踏襲し、それをさらにレベルアップしたもの
スピリチュアリズム
・死を不安に思う必要はない
・死はあの世に行くこと
・死と死後の世界(霊界)の事実を明らかにすることがメイン
シルバーバーチ
・死は喜び・希望・祝福すべきこと
・死は本来の世界に戻ること
・霊中心の生き方・死後の世界の準備として霊的成長する生き方を説くことがメイン
一般人
・死によって消滅
・死は悲劇・恐怖・悲しみ
・あの世:この世=0:100
従来の宗教
・死によって消滅しない(霊魂として存在)
・死は悲しみ・恐怖・不幸
・あの世:この世=20:80
スピリチュアリズム
・死によって消滅しない(霊として霊界で生活)
・死を恐怖に思う必要はない
・霊界:地上人生=50:50~60:40
シルバーバーチ
・死によって消滅しない(霊として霊界で生活)
・死は喜び・希望・祝福・ご褒美
・死は喜び・希望・祝福・ご褒美
*人類にとって、死と死後の世界についての問題は避けることのできない大問題でした。それを解決しようとして起こされてきたのが、多くの宗教でした。死後の世界がある、だから死によって私たちの存在はなくならない、でも中心はこの地上生活であると考えていました。しかし、スピリチュアリズムによってもたらされた霊的知識では、私たちは死後も霊として霊界で生活し続ける存在であるとしています。だから死は恐怖ではないということです。そしてシルバーバーチに至っては、地上生活の方が仮の世界であり、霊界こそが本来の生活の場である、だから死はむしろ苦しかった地上を卒業できる喜びの瞬間であるとまで言っています。こうした死生観が世の中に広まれば、地上にはびこる多くの問題が解決していくことになるはずです。が、まだまだそうした時期の到来は先のことです。何百年の時を待たなければなりません。霊的真理が地上にくまなく行き渡るようになってからの話です。
●ピリチュアリズムの明らかにした死後のプロセス(死後の出来事)を時系列に並べる
- ①死の瞬間
→②死後の目覚め
→③幽界(霊界最下層)での生活
→④霊界の界層への移動と新しい生活
●死の正しい意味(霊的観点から見た死)とは
――死は悲劇ではない(死の意味の180度転換)
(P212/10~P213/101)
- 地上で生きていることこそ悲劇
- 死は、肉体という牢獄に閉じ込められていた霊が自由になること
- 肉体の苦しみから解放されて、霊本来の姿に戻ること
- 死は、神の摂理の支配の下での自然現象に過ぎない
(P211/1~3) - 人間は死んではじめて生きることになる
- 地上人は霊界人から見ると、死人同然
●死の瞬間①(P219/1~3)
- 一般的には地上から霊界への死のプロセスには苦痛は伴わない
- たいていは無意識で、全身麻酔にかかったように意識を失い、眠りの状態に入る
- 霊性の高い人の場合は、死ぬときの自分の様子を自覚することがある
●死後の目覚め②
(P217/後ろから1~P218/7
- 霊的知識がある人は自覚が早くなる
- 地上時代の信仰の無知と誤解・迷信は、死後の世界の目覚めの妨げになる
- すぐに目覚められない人は、長い休息期間を通して少しずつ死後の世界に慣れていく
- 魂に深い傷を負った他界者を看病する病院がある
- 地上時代に人のために尽くした人は、目覚めが促進される
(P218/8~後ろから2) - 唯物論者の目覚めも魂の進化(霊的成長)の程度による
- 目覚めると同時に、死後の世界の現実に直面することになる
(P224/3~6) - 霊体が肉体から抜け出るのが分かる
- 抜け出ると同時に霊的目が開き、周りに迎えに来てくれた知人と歓喜の再会を果たすことになる
(P224/後ろから4~後ろから3) - 死の自覚がない人は、病院や休息所に連れて行かれて、霊界の環境に慣れるまで介護をされる
●幽界(霊界の最下層)での生活 ③
- 霊界での若返り(P220/6~7)
- 霊界での年齢(老若)は、地上のような年月による年齢ではなく、霊的成長によるもの
- 若いか歳をとっているかではなく、霊的成長しているか霊的に未熟かということ
- 霊界でのコミュニケーション
(P223/後ろから3~後ろから1) - テレパシーによって意念が通じるため、地上のような言葉は必要ない
- 言葉が必要だと思っているうちは、言語を用いてコミュニケーションを図ろうとする
- 霊界での移動(P228/1~7)
- 霊界での移動は思念のスピードでなされる(テレポーテーション移動)
- どこへでも思念と同じスピードで移動できる
- 霊界での支配者
(P221/後ろから5~後ろから4) - 霊界には地上のような権力支配者はいない
- 霊界の支配者は神の摂理のみである
- 霊界では愛の上下関係はあっても支配関係は存在しない
- 死後の世界(幽界・霊界)とは楽園のような素晴らしいところ
(P210/8~後ろから1、P211/8~P212/4、P213/2~後ろから2) - 肉体の苦痛が消滅、疲れもない、望むところに自由に行ける
- 心で考えたことがすぐに形をもって現れる、お金の心配がない
- 地上とは比較にならない美しい自然界と自然環境がある、才能を思う存分発揮できる
- 生存競争がない、失業がない、スラムがない、利己主義と宗派がない
*多くの霊界通信が伝えてくる内容は主にこの幽界での生活の様子です。ほしいものは何でも手に入り、したいことは何でもできる、痛みも苦しみもなく、美しく心地の良い世界……地上人にとってはまるで天国かと思うようなところ、それが幽界です。こうした内容を霊界の全てと思うのは間違いです。あくまで地上臭を拭い去り、本来の霊的世界での生活に慣れさせるための世界です。幽界での生活の後に本来の霊界の界層(霊的成長度によって赴く世界が決まる)が始まります。
●愛する人とのあの世での再会 ③④
P224/後ろから2~P225/2)
- 本当の愛があれば、地上では一緒になれなかった者同士は会えるようになる
- また死別した者(家族・知人)とも会えるようになる
(P222/6~9) - 霊界では愛着を感じている歴史上の人物に会うことができる
●幽界から霊界へ④
- 幽界は地上と比べると天国・楽園のようなところ
→素晴らしい世界で、そこでの生活に誰もが満足する
→徐々に飽きが来て、もっと向上したいと思うようになる - 幽界の生活の意味
――純粋な霊的世界(霊界)に慣れさせる - 地上的要素(物質臭)を取り除いて、霊的に純化する
→自分の霊性レベルに合った霊界の界層に入っていく
●霊界の界層 ④
(P225/後ろから6~P226/2)
- 霊界の界層は地上世界のような地理的区域ではない
(P228/後ろから1~P229/8) - 一つの霊界の中に、無数の界層がある
- 地球以外の天体にも界層がある
(P221/後ろから4~後ろから1) - 霊界では霊格の向上に伴い高い界層へ移動することになる
- 各界層間に境界線はない
- 界層は低い次元から高い次元へとつながり、上下が融合している
*霊界の界層では、同じ霊的成長度の霊が一緒に暮らしています。こんなにも自分とよく似た者がいるのだろうかというほどの親和性を持った霊たちの集まりです。霊界はこうした同じ霊的成長レベルの霊がともに生活をするところです。地上では霊的成長レベルの違う人たちが一緒に生活をしていますが、霊界から見ると、そちらの方が特殊な環境ということでしょう。霊的成長レベルが違う人たちと一緒に暮らすことで様々な問題も起こります。だからこそ苦しみがあり困難があるのですが、それによって霊的成長が加速される――これが地上世界の一番の特徴です。