学習のポイント

名古屋シルバーバーチ読書会

学習のポイント

「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の思い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。

2015.5.17

19章再生(生まれ変わり)

●“再生”と“前世”
――神秘的なものへの関心と低俗な好奇心の対象
  • 再生……過去に生きた人間が再びこの世に生まれること
  • 前世に関する一般人の関心
  • 1

  • ニセ霊能者の暗躍
    ――"リーディング"や"霊視"を装った適当な前世の指摘
  • 低俗な大衆の好奇心に付け込んだニセ霊能者の詐欺
  • “退行催眠”による、一見科学的に映る前世探し
  • 世間の“前世ブーム”
  • メディアが利益を得るために作り上げたもの(すべてデタラメ・ウソ)

※霊的真理を知らない一般の人でも、「前世」「再生」ということには大きな関心を寄せています。自分の前世を知るということが今の自分にとって何か意味があることのように考える人は少なくありません。そうした心のすきに付け込むのがニセ霊能者です。ありもしない前世を語り、人をその気にさせて金儲けをするという詐欺行為が頻繁に起きています。中には、霊能者自身に悪気はなく、単に霊的知識が乏しいために低級霊に遊ばれてそうした霊視をさせられていることもあります。その場合、霊能者自身に人をだまそうという悪意もないので、霊能者本人も見てもらった人も本当だと思ってしまうのです。しかし、悪意がなくても間違いは間違いです。人の前世はわからないようになっているのです。(少なくとも再生を必要としている私たち地上人のレベルでは……。)今の私たちには、「自分の前世はわからないようになっている」「前世を知ることは、今の地上人生を送るうえで必要なことではない」ということをしっかり意識しておくことが必要です。

●“再生”は宗教にとっての重要な問題
(宗教上の大テーマ)
  • 大昔から世界中の多くの宗教が再生を説いてきた(古代エジプト・古代ギリシアなど)
  • 仏教の輪廻転生思想(六道輪廻思想)
  • 一般人の考える再生
  • 古来より宗教によってさまざまな輪廻再生論が説かれてきた
  • 間違った輪廻再生論
  • 輪廻再生は地球人類にとって最大の難問、奥義
  • 地上人類の霊性では理解できなかった
  • シルバーバーチ
  • 地上人類に画期的な再生観をもたらした
  • ※スピリチュアリズム
  • ――はじめて死後の世界の事実を明らかにする
  • シルバーバーチ
  • ――はじめて再生の事実を明らかにする
●シルバーバーチによって明らかにされた輪廻再生の骨子
  • キーワード――「類魂(Group Soul)」
  • →再生は「類魂」を中心として行われる

*「再生」はシルバーバーチの示してくれた霊的真理の中でも、非常に難解で理解しにくいものです。シルバーバーチの本を読むだけで理解するのもとても困難です。しかし、地上の霊的レベルが向上し、こうした霊界の奥義ともいうべき真理を地上に届けてくれたことを考えると、できる限り理解しておきたいと思います。とはいえ、実生活の中で、直接私たちの霊的成長に直結するものではないので、わからなかったとしても大きな問題にはなりません。「類魂」という大きな共有意識があること、その一部を携えて私たちは地上に再生してきていること、再生には2つの目的があることなどを理解しておけばよいかと思います。

●「類魂」(Group Soul)とは
  • 格の等しい霊が引き合い集まったグループ(霊的家族)の一人ひとりの意識が融合してできた大きな“共有意識・共同意識” 
  • 界層の霊的家族(霊的グループ)のメンバーは、類魂(大きな意識)を共有し、その中に溶け込むことで自分と他人とが文字通り一体となる
  • メンバーは類魂の中で、他人の地上体験を共有し、ともに霊的成長することになる
  • メンバーは類魂の一部となることで共同の霊的成長の道を歩むようになる
●再生の概要

1

  • ① 類魂全体の共同成長・進化という側面から見た再生
  • 霊的家族の一人が、類魂の一部分をたずさえて新しい地上体験を求めて地上に生まれる
  • 類魂(共同意識)の一部分を自分の意識として持っていく
  • →さまざまな体験を通して霊的成長する
  • →その体験と成長した内容を死後、類魂に持ち帰り共有することで類魂全体が進化する
  • 類魂の代表としての意識を持つ
  • 前世の自分の意識は、再生時には存在していない
  • 前世と再生時の自意識(自分としての意識)は別物、見方によっては別人となる
  • ②個人の前世で犯した罪(摂理違反・カルマ)の償いという側面から見た再生
  • カルマ――霊的成長に歯止めがかけられる
  • 地上に再生する 苦しみ(罪の償い)・カルマ清算
    霊的成長の歯止めを取り除く
    霊的成長の道をリセット
    類魂全体の進化向上にも影響する
●地上に再生する一人の人間の意識
  • 地上では霊的意識のほんの一部分が顕在化されるだけ、大半は潜在意識となっている
  • 死後、地上時代の顕在意識(自覚意識・自分と思っていた意識)は潜在意識の中に溶け込み消滅する
    地上時代に自分自身と思っていたものは、死後には消滅することになる
    再生時にはまったく別の意識が顕在意識として現れる
    (まったく異なった自意識をもった人間として誕生する)
    自意識を基準とするならば、まったく別人が再生するということになる
  • 前世の人間が再生時にそのまま再登場することはない
    (世間一般で考えられている再生はない)

参照:スピリチュアリズムの思想[Ⅰ] 7.類魂と再生について ↗


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