学習のポイント
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の重い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2014.11.16
『シルバーバーチは語る』9章地上の宗教の間違い↗
シルバーバーチの宗教観・正しい宗教とはどのようなものか
●宗教の意義
- 宗教
――人間の心を支配、大きな影響力、人間の救いと幸福、死後の救い、人間にとって不可欠 - 宗教の使命
――死の恐怖から救いをもたらすこと - 宗教にとっての2大テーマ
――「神」と「死」人々に神と死についての正しい知識を示す
*世界の総人口約70億人のほとんどといっていい人たちが何らかの宗教に関わっています。キリスト教・イスラム教・仏教の世界3大宗教だけでも全人口の7割以上を占めています。日本人は無宗教だとよく言われますが、お正月には初詣、お墓参りに七五三と、人生の節目には神社・仏閣を訪れお参りします。また家に神棚や仏壇があるところも多いのではないでしょうか。そうしてみると、日本人も昔から宗教と関わってきているといえます。それほど人間にとって宗教とは身近なものであるということです。人類の歴史は宗教とともにあったといっても過言ではないかもしれません。人々は宗教に何を求めてきたか……それは簡単に言えば“救い”と“幸福”ということです。日々の生活は思うに任せず、辛いことばかりであれば、そこから何とか抜け出したいと思うでしょう。また、年をとっていくに従い“死”が現実のものとして迫ってくると、死んだらどうなってしまうのだろうという恐怖に心が占められてしまいます。そうした誰にも共通した思いを解決するものとして起こされてきたのが「宗教」だったのです。
●スピリチュアリズムによる宗教批判と既成宗教との対立
- 人々はひたすら自分の信じる宗教のみが正しいと考えてきた
→霊界から見るとこれまで地上世界には「正しい宗教」は存在しなかった - シルバーバーチから見たこれまでの地上の宗教
- 特に巨大な組織宗教はことごとく失格
- 人類に救いをもたらすことがなかったばかりか、人間を救いと幸福から遠ざけてきた
- ある意味で地上の宗教は人類の敵といってもよいような存在、むしろない方がまし
- スピリチュアリズムの高級霊の霊界通信
→地上の宗教、特に既成宗教の間違いと弊害を指摘 - スピリチュアリズムは既成の宗教(キリスト教)と激しく対立
- キリスト教からはサタン呼ばわりされてきた
*宗教の本来の役割は人々を死の恐怖から救い、本当の幸福を手に入れる道を示すことでした。ところが、その宗教自体が幸福をもたらすどころか、人々を幸福から遠ざける張本人となってしまいました。人類の歴史は、戦争の歴史と言っていいほど、地上の至る所で戦争が繰り返されてきました。そうした戦争の多くに、様々な宗教が関わってきました。中世の十字軍は、キリスト教(カトリック)とイスラム教の闘いでした。また、イラン・イラク戦争や最近ではシリア騒乱など、イスラム教の関わる戦争もいくつもあります。人を救うはずの宗教が戦争を引き起こす……どこか違っていませんか?シルバーバーチでなくともそう問いかけたくなります。
●「シルバーバーチの霊訓」による人類史上最高の宗教革命
- 「シルバーバーチの霊訓」
――人類史上初めて、霊的観点から“正しい宗教とは何か”を明らかにした - 霊的観点から宗教本来のあり方を示した
→地上世界の宗教に歴史上最大の"宗教革命"を引き起こすことになった< - 地上の宗教は、「シルバーバーチの霊訓」の到来によって、今後根底から覆されていくことになる
- 何百年という長い期間を通して、シルバーバーチの示す宗教のあり方(霊界における唯一の宗教)に集約されていくようになる
●シルバーバーチの指摘する地上の宗教の間違い
……ウソの教え・洗脳・霊的牢獄・組織エゴ
- P144/6~8
宗教の教義による束縛が霊性に目隠しをし、“魂の病”を生み出す。それは肉体の病 や疫病・伝染病よりタチが悪い(宗教による霊的牢獄は地上世界の悲劇) - P158/5~9
教義は必ず魂の足かせになる。魂を縛り閉じ込め、魂の自由な顕現を妨げる - P176/6~7
神学は呪い - P145/7~10
大きな礼拝堂・宗教建築物を作って、その中に神を閉じ込めようとする - P152/5~6
教義・ドグマ・儀式・祭礼・礼拝所・法衣など、地上の宗教が重要視しているものは本来、宗教とは無関係 - P154/10~P155/1
神話や伝説を借用して、リーダー(一人の人間)を凡人の手の届かない位置に祭り上げる - P151/4~10
イエスを神の座に祭り上げ、人間の手の届かない存在とし、生き方の模範でなくしてしまう。教会は真理に敵対するための手段になっている - P151/LB5~LB1
真理への道を閉ざし、古い宗教的慣習に固執し、霊力の通路を閉ざす
●正しい宗教とは(シルバーバーチの説明)
- P144/LB2~P145/1
いかなる教義も儀式も作法も要求しない。神の愛と摂理を説くだけ - P148/4~11
一人の人間(教祖・宗教指導者)に忠誠を捧げない。いかなる書物にも絶対服従しない。絶対的忠誠は大霊と摂理だけに捧げる - P149/6~7
永遠に不変な神の摂理を土台とする生き方をすすめる
●スピリチュアリズム普及と従来の宗教の崩壊
- P147/LB7~LB6
スピリチュアリズムの霊的真理の攻撃によって崩れる寸前 - P153/LB1~P154/6
迷信・無知が切り崩されるまでには、長い時間は掛からない。周りには崩壊の兆しが至る所に見られる(参考:P50/10~12)
●真理を手にした地上人のとるべき態度
――間違った宗教を勇気をもって捨て去る
- P153/7~9
間違いとわかったものは、長い間大切にされてきたものでも、潔く捨て去る - P152/LB2~P153/3
内心が間違っていると感じていること、理性が得心しないことは潔く捨て去る。その時初めて魂は自由となる - P145/1~6
いかなる書物、ドグマ、リーダー、権威、教義に縛られない。ひたすら大霊の摂理に従うように心掛ける。大霊の摂理のみを最高の権威者とする - P144/LB4~LB3
真理を知った者は教条の奴隷状態から脱したことを喜ぶべき。そして今なお奴隷状態にいる人々を解放するように働きかけなければならない - P144/9~10
教条にしがみつく人、教条に縛られている方が気楽だと考える人がいる
●正しい宗教と間違った宗教(まとめ)
- 〈正しい宗教〉
- シルバーバーチによる宗教の定義
――"宗教とはサービス""大霊の子に奉仕することによって大霊に奉仕すること"
(道しるべ・P95) - ※サービス=利他愛の実践・無償の奉仕
- 宗教の本質
――神の摂理に一致した「生き方」
→「霊的成長」
→「真の救い」 - 霊的成長を促す神の摂理=霊優位の摂理・利他性の摂理
→霊優位の生き方・利他愛実践の生き方をすることが正しい宗教 - 摂理に一致した正しい生き方・日常生活を送ること=宗教
- 特定な宗教を受け入れ従うことが宗教でも信仰でもない
- 宗教(摂理に一致した生き方)の目的
――人間に「霊的成長」する生き方を促すこと - 信仰対象とは
――「大霊(神)」と大霊の造った「摂理(決まり・法則)」 - 従来の宗教は神を信仰対象としたが、摂理を信仰対象にはしてこなかった
- 大霊と摂理を信仰対象とし絶対視するのが正しい一神教信仰
- 宗教形式(教祖・宗教組織・宗教教義・ドグマ・礼拝施設・儀式など)は一切不要
- 霊界はすでに正しい宗教(摂理に一致した生き方)が実現している
- 全員が共通の利他愛実践という宗教的生き方をしている(霊界には一つの宗教があるだけ)
- スピリチュアリズムはその霊界人の生き方(正しい宗教)を地上にもたらそうとする運動
- スピリチュアリズムこそが地球上における唯一の正しい宗教
- 今後の地上世界における唯一の正しい宗教になっていく
- ※創造主としての神・大霊としての神・愛の神・究極思想の神・摂理の神
- ・特に「摂理の神」が重要
→摂理に一致した生き方(正しい宗教・信仰)
→霊的成長・幸福 - 摂理=利他愛・霊優位
→利他愛と霊優位の実践こそが正しい宗教
→利他愛と霊優位の実践こそが正しい宗教 - 〈間違った宗教―地上世界の大半の組織宗教〉
- 特定の宗教組織のリーダー(教祖)と組織が作り出した教えを真理として絶対視する
- 真理と言われてきたもの――霊的事実からかけ離れており、人工的に作り出されたもの
- 宗教組織の利害によって作り出されたもの。霊的無知の上に作り出された偽りの産物
- 宗教教義と組織に忠実に従うことによって救いがもたらされるとする(ニセの救い)
- 正しいのは唯一自分たちの教団とその教えであると主張(狂信・ニセの正義)
- 信仰対象――教祖と組織(ex. イエスとキリスト教会)
- 人類にとって有害な存在・人類の敵
- ①宗教組織のエゴ的支配→魂の自由を奪い霊的牢獄に閉じ込める
→霊的成長を妨げる - ②宗教組織のエゴ(自己正義の主張)
→争い・戦争を引き起こす