学習のポイント
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の思い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2015.4.19
16章睡眠中は何をしているのか↗
●死に関わる問題の3つのアプローチ
- ①死後の人間、死後の世界
- ②臨死体験(睡眠)
- ③再生
●謎に包まれた睡眠と夢
- 睡眠中
- ……通常の意識を失って"外見上は死に近い状態"
- ……覚醒中とは別の人生の一部分になっている
- 睡眠中に“夢”を見ない人はいない
- 人間は“夢”の中でリアリティーある世界を体験している
→しかしそれが覚醒中の世界とどのような関係があるかは不明のまま - “夢”は神や霊から与えられた霊感(インスピレーション)やお告げ
- 夢が実現→“正夢”“予知夢”
- 夢の中ですでに他界している知人と会う
- 現代人にとっても、睡眠と夢は大きな謎、神秘(睡眠と夢の実態についてほとんど分かっていない)
- 睡眠に対する科学的研究(脳波の測定)
- ……「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」
- 近年の深層心理学(フロイトの見解)
- ……夢分析・夢占い(※精神分析学)
- “幽体離脱”“臨死体験”という特殊な体験
●シルバーバーチが明らかにした画期的な睡眠論
(睡眠中の体験の真実)
- 大半の人間が、毎晩の睡眠中に“幽体離脱”して、あの世(霊界)を訪問している
→“幽体離脱”“臨死体験”は特殊な人間にのみ発生する神秘現象ではない - 誰もが日常的に体験しているきわめてありふれた心霊現象
- 大半の人間は覚醒してから、睡眠中の体験を思い出すことができない
- 幽体離脱中の霊体は“シルバーコード”で肉体とつながれたまま遠方や霊界に赴く
- 遠く離れたところにいる他の地上人が、その霊体を認識することがある(“生霊”の正体)
●睡眠中の霊界探訪とその目的と記憶
(P270/10~LB2、P213/LB1~P214/4)
- すべての人間が毎晩、睡眠中に“幽体離脱”して霊界を訪れている
- →霊体を死後の世界に適応しやすくし、ショックを受けないようにするための大霊の配慮
- 大半の人間は、睡眠中の体験の記憶を思い出せない
- 死後、霊界に入ると、地上時代に睡眠中に訪れた時の記憶を思い出すようになる
●睡眠中の訪問先について
(P270/LB1~P271/5)
- 睡眠中に訪問する世界は、霊性の進化の程度に合ったところ
- 暗い世界に行く2つのケース
- ①霊性は低いため、霊的親和力によって低い世界に引きつけられるケース
- ②霊性が高い人が、救済の目的で自発的に低い世界に出向くケース
●低い世界への訪問と死の自覚の関係について
(P214/LB4~LB1)※①のケース
- 死の自覚を得る上で睡眠中の体験は役に立たない
- そうした人間が死後に行く世界は、地上と似ているために目覚め(死の自覚)が得られない
●夢について(P272/2~9)
- 夢には数多くの種類がある
――脳内の残像や記憶の反映、前日に食べた食べ物の影響、部屋の気温の影響、脳内の記憶を材料にしたストーリーなど
→その中に霊界の体験との記憶としての夢が含まれる - (ただしその夢は、実際の体験そのものでなく、大きくゆがめられたものである)
- ※動物も夢を見るが、霊界の体験に関連する夢を見るのは人間だけである
- 動物には霊体がないため人間のような霊界訪問はない。
●睡眠中の霊界での体験と「夢」との関係
(P215/2~LB5)
- 睡眠中は魂の発達の程度に応じた世界での体験をする
- 睡眠中の霊的体験を脳の意識で思い出そうとすることは、小さな袋に無理矢理大きなものを詰め込もうとすることと同じで、形がゆがんでしまう
→「変な夢」の正体 - 霊性が発達した人
→訓練によって睡眠中の霊的体験を夢として思い出せるようになる
●睡眠中の体験の思い出しについて
(P270/5~7、P271/LB4~LB4)
- 覚醒中の顕在意識で、睡眠中に発揮していたより大きな霊的意識の記憶を思い出すのは困難
- 訓練によって睡眠中の体験を思い出せるようになることは可能(高い霊性と努力が要求される)
- 物的身体(肉体の脳)と霊的身体(霊体の心)の連携作用が緊密
→睡眠中の体験を夢として思い出せるようになる(個人差が大きく、大半の人間には不可能) - 睡眠中の体験を簡単に思いだせる人
――優れた精神的霊媒になれる可能性がある(P215/9~11参考)
●睡眠中の体験の意義
(P215/LB4~P216/1)
- 睡眠中の体験を思い出すことができなくても、何一つ無駄にはならない
- 死後には確実にそれらを思い出し、死の自覚と霊界への適応に役立つようになる
●予知夢についての2つのケース
(P275/LB5~LB2)
- 愛の絆で結ばれた霊からの警告・メッセージを夢の形で思い出すというケース
- 睡眠中に幽体離脱した霊体が、未来の出来事を感知し、それを夢の形で持ち帰るというケース
●睡眠中の幽体離脱と憑依について
(P273/LB4~P275/8)
- 睡眠中に低級霊に憑依されることはない
- 肉体と霊体はシルバーコードでつながれているため、霊体の意識は、幽体離脱中でも肉体を管理している
→憑依は起こらない - 憑依は、本人が自由意志でそれを自ら選んでいる〈望んでいる〉場合以外には発生しない
※睡眠中に私たちは何をしているのか?その答えをシルバーバーチが与えてくれました。その答えとは、「霊界を訪れている」ということです。つまり“幽体離脱”をして“臨死体験”をしているということです。臨死体験・幽体離脱というと、一般的には特別な人が体験するもののように考えますが、実はほとんどの人が毎晩寝ている間に体験しているということなのです。
- 簡単にまとめておきましょう。
- 睡眠中は何をしているのか?
……霊界に行っている(臨死体験をしている) - なぜ睡眠中に霊界へ行くのか?
……死後、霊界に入る時のショックを和らげるため(神の配慮) - 睡眠中に行くのはどんな世界か?
……自分の霊的成長に見合った世界 - 睡眠中の肉体はどうなっているのか?
……シルバーコードによって霊体とつながれている(霊界へ行くのは霊体)
※睡眠中に霊界へ行っているというならば、夢は霊界へ行った時の体験なのでは?と思う人は多いと思います。しかし、現実には夢の内容の全てが霊界での体験であるということはありません。睡眠中に訪問した霊界での体験の記憶が、夢の中に「断片的」に、しかも「大きく歪められた形」で入ることはあります。が、そのままストレートに夢になるということはほとんどありません。「夢で真っ暗な世界をうろうろしたり殺されたりするのは、自分の霊性が低いためなのか」「夢で汚いところをうろうろしていたのは、自分の行く霊的世界はそうしたレベルなのか」などと落ち込む必要は毛頭ありません。それはしょせん夢です。覚醒中のさまざまな体験がつくりあげたフィクションであることも多いのです。そうした意味でいえば、夢判断や夢分析というものはあてにはならないということです。
- これも簡単にまとめておきましょう。
- 夢に見る内容には、どんな意味があるのか?
……大きな意味があることは少ない - 夢の内容にはどんなものが影響しているのか?
……脳内の残像や記憶の反映
前日に食べた食べ物や部屋の気温の影響 - 脳内の記憶を材料にしたストーリー
以前に読んだ本やテレビで見たドラマの影響 - 予知夢というのはあるのか?
……ある(背後の霊が教えてくれる場合、自分が睡眠中に感知してきた場合) - なぜ支離滅裂な夢を見るのか?
……睡眠中の霊的世界での体験を覚醒中の顕在意識で思い出そうとすると、形がゆがんでしまい、支離滅裂な夢になる