学習のポイント
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の思い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2015.7.19
スピリチュアリズム計画の全体像
●スピリチュアリズム運動とは……霊界主導の地球人類救済計画(定義)
- スピリチュアリズム運動の主役……霊界の人々(高級霊団・中心はイエス)
- スピリチュアリズム運動の目的……地球人類の救済
- スピリチュアリズム運動が起きた理由……地球人類が悲劇の中で苦しみ、不幸でいるから
- スピリチュアリズム運動の計画……霊的真理による救済計画
●スピリチュアリズムの人類救済計画の全体像
- ( 救済の観点からみたスピリチュアリズムの全体像 )
- 〈 これまでの地球の現状 〉
*現在の地球はさまざまな悲劇に覆われています。世界の3分の1の人が飢餓で苦しみ、1日に30,000人もの人がなくなっているという事実一つとってもわかります。また、戦争は誰もがなくなってほしいと願っているにもかかわらず、今でも世界のどこかで起こっています。人類の歴史を振り返っても、戦争のなかった時代はありません。そんな悲惨な地球の状況を何とかしたいと思って立ち上がった心ある人たちはたくさんいました。しかし、いったんはこうした悲劇がなくなっていったかに見えても、また違う形で起こってくる……という"いたちごっこ"のような状態が続いたのが、地球のこれまでの現状です。なぜこれらの問題が解決しなかったか?実はそれには大きな原因があったのです。それが「霊的無知」です。霊的無知とは、霊的なことが分からないということです。霊的なことが分からないから、今生きている地上生活がすべて、大切なのは今の自分の幸せのみといった、"唯物的価値観"におちいり、物質中心主義・利己主義の人生を送ることになってしまったのです。「死んでしまえばすべて終わりなんだから、生きているうちにいい思いをしなくちゃ」「お金とモノさえあれば幸せ」「人の幸せより自分の幸せが大事」と考えるようになり、人間関係がうまくいかず、貧富の差が拡大し、さまざまな問題が起こってきたというわけです。根本原因の霊的無知が分からないから、いつまでたっても問題は解決しません。こうした地球人類の悲劇に終止符を打とうと立ち上がったのが、イエスを中心とする霊界の高級霊だった――その一連の運動が「スピリチュアリズム運動」なのです。
〈 スピリチュアリズム運動の地球での展開 〉
*霊界の高級霊による地球人類救済計画――すなわちスピリチュアリズム運動は、霊的知識・真理を地上にもたらし、それを地上人が実践して霊的成長することで進展してゆきます。しかし、初めから霊的真理が地上におろされたわけではありませんでした。唯物主義に覆われた地上で、霊的真理に呼応できる人間はほとんどいませんでした。そこで、霊界の人たちは仕方なく"物理的心霊現象"を演出し、霊界の存在を確認させることから始めました。そのスタートとなったのが1848年、アメリカのハイズビルで起こった、「フォックス家事件」のラップ現象でした。その後、次々に引き起こされる心霊現象は、当時の一流の科学者を巻き込んで、「霊魂説」――すなわち私たちは死んでも"霊"として死後の世界「霊界」で生き続ける、そしてその霊界から地上に働きかけることができる、ということを証明していったのです。そしてそれはすべてその後に霊的真理を地上にもたらす「霊界通信」の正当性を示すものだったのです。
〈 霊的真理を手にした地上人がなすべき内容 〉
- 霊的真理を正しく受け止める
- 霊的真理を正しく理解する
- 霊的真理を正しく実践する
*霊界主導のスピリチュアリズム運動では、地上に霊的真理をもたらすところまでが霊界側の仕事です。そのあとは真理を受け取った地上人一人一人が行っていくことになります。具体的には「霊的真理を正しく受け止める」「霊的真理を正しく理解する」「霊的真理を正しく実践する」ということです。その結果、一人一人が霊的成長していく――それが真の救いなのです。そうした個人レベルの救いが徐々に拡大していくことで、全人類に救いがもたらされ、スピリチュアリズム運動の目的である霊的同胞世界が出来上がっていくことになります。そのためには、まだまだ長い時間が必要です。1000年以上の月日がかかるかもしれません。しかし、今「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ人がこれだけ増えてきたことを考えると、遅々とした歩みであるとはいえ、確実に真理普及の道は進展していると言えます。霊的真理を手にした私たちが、まず真理を実践し、手本を見せていくことが真理普及の新たな一歩を作っていくことになるのです。