学習のポイント
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の重い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2013.3.17
2章悟りは苦しみの中から生まれるのです〈2〉↗
●摂理の神
(P52後ろから6行目~P53後ろから2行目)
- 大霊の特別な干渉はない(大自然の摂理・法則として働く)
- 摂理の働きは永遠、中止・干渉などはない
- 正しいことをすれば自動的に自然法則と調和する
(摂理に沿った結果がでる) - 神が窮地に陥った人間を特別に救ってくれるということはない
(摂理を通して現れる=完全な平等)
*この章の交霊会は戦時中、1940年ごろに行われたものと思われます。ここでは、戦いの最中、天候が味方してくれて作戦がうまくいったのは神がイギリス軍に味方してくれたからだ、という話題が出ています。戦争中に神が自軍に味方してくれたおかげで勝利をおさめられた、作戦が成功したという話は、イギリスだけでなくいたるところで聞かれます。日本でも「神風が吹いた」という話があります。本当に神が味方をしてくれたのでしょうか?そんなことは決してありません。もし神が一つの国に味方をして勝利へ導いたとしたら、あらゆる人々に対して平等でなくなってしまいます。「自分たちだけに特別な配慮をしてもらいたい」という人間の利己的な思いから出たものに過ぎないのです。世界中の国々を見渡した時、「自分たちの国は神によって守られる」と思っているところは本当にたくさんあります。宗教がベースにあるところであればほとんどがそうでしょう。しかし、神はそうした「えこひいき」はしないのです。
人類すべてに対して「完全平等」な神は、私たちと直接的な関係を持ちません。「摂理」という誰にも同じように、機械的に結果が出るシステムを介して人間と関係を持つようになっています。「そんな冷たい神様があるか」と思う人もいるかもしれませんが、「冷たく機械的」であるからこそ完全な平等が保たれ、人類一人残らず同じように愛することができるのです。呼びかけても呼びかけても答えが返ってこない…でも、よいこと(摂理にかなったこと)をすればよい結果をもたらしてくださり、悪いこと(摂理に反したこと)をすれば悪い結果をもたらす、そしてそれをきっかけとしてよい方向へ軌道修正できるようにしてくださる…機械的で冷たい摂理の裏には、神の大いなる慈悲があるのです。誰一人として神から見捨てられるものはいません。誰一人として救われないものはいません。人類は皆、神に愛されている兄弟なのです。
●真理普及のための戦い
(P55-5行目~P59後ろから1行目)
- 真理普及のための強大な霊的軍団が組織
- 霊的な戦いにはこの世の富・名誉はいっさいない
- 霊界の道具になって働く
- →たった一つの魂でも救うことになればその人の人生は無駄ではない
- 背後に無数の強大な援軍が控えている
- 真理普及の闘いに敗北はない
- 真理普及の方法
- ①忍耐強く受け入れる準備が整った人に手渡す
- ②集団的暗示や熱狂的説教による陶酔ではだめ
- ③理性・叡智・倫理・常識・愛をもって真実を説く
- ④一人一人を得心させる
- 世の中は急激な革命によってではなく、ゆっくりとした進化によって進められていく…摂理
- 活用できる霊的資源は無尽蔵