学習のポイント
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の重い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2014.6.15
5章絶対的摂理の存在↗
●スピリチュアリズムとは
……霊界主導の地球人類救済計画
- スピリチュアリズムの人類救済方法とは
- ――霊界通信を通して霊界から真理・教訓・メッセージを地上に送り、地上人に魂の革命を起こす
- 真理の具体的内容(代表的なもの)
- ①神についての正しい知識〈神観〉
- ②神の摂理(神の作った規則・決まり)〈摂理観〉
- ③人間についての正しい知識〈人間観〉
- ④死後の世界についての正しい知識〈死後世界観・他界観〉
- ⑤ 宗教についての正しい知識〈宗教観〉
- ⑥ 再生についての正しい知識〈再生観〉
●神の摂理
- 神が宇宙・万物を創造し、維持・運行するために設けた法則・規則
- 神の造った世界には、法則性がある。機械的法則によって支配
- 無数の摂理があり、それらが複雑に関連しあって全体を調和状態にする
- 摂理は神が宇宙・万物・人間をすべて調和状態に置くためのシステム
- それは同時に人間を幸福にするためのシステムになっている
- (冷たい“大霊の摂理”の背後に温かい“神の愛”がある)
- 神の摂理に一致すれば調和し、人間は幸福になれる
- P76/6~7、P87/後ろから2~P88/1、P145/4~6
*これまでの多くの宗教は、神と人間は直接的なつながりを持てると考えてきました。そのため、神に祈れば聞き届けてもらえるはずだ、必死で祈れば応えてくれるはずだと思ってきました。たとえば、自分の子どもが不治の病にかかってしまいどこの病院でも治療は無理だと言われたとき、なんとか救ってほしいと神に祈ります。「どうかこの子の命を助けてください。自分はどうなってもかまいませんから」と祈るかもしれません。しかしその必死な祈りにも関わらず何の変化も起こらないとき、「神はなぜこんなに必死に祈っているのに、自分の願いをかなえてくれないのか」「神はなんて残酷なのだ」「神なんて本当はいないのではないか」と思うのです。
シルバーバーチが明らかにした「摂理の神」は、こうした神観が間違っていた、本当の神とはどんなものかを明らかにしました。「神は摂理を設けて宇宙・万物・人間すべてを支配する」というものです。冷たいまでの機械的な法則によってすべては支配されているからこそ、すべての人間に対して平等であると言えるのです。
参考:スピリチュアリズム普及会『シルバーバーチの霊訓』の画期的な「神観」 ↗
●人間の「霊的成長に関係する摂理」
- 摂理には様々な次元がある
- 人間の幸福に関係する摂理で特に重要なものは「霊的成長に関係する摂理」
- 人間にとっては霊的成長と幸福が一体関係にある 霊的成長=幸福
- 5つの「霊的成長に関する摂理」
- ①因果の摂理(原因と結果の法則)
- ②自由意志の摂理<
- ③霊優位(霊中心)の摂理
- ④利他性の摂理(サービスの法則)
- ⑤自己犠牲の摂理(代価の法則)
① 因果の摂理…原因と結果の法則・因果律
- 神の摂理に一致した行為は正しい原因となって、良い結果を引き起こす
- 神の摂理に反した行為は悪い原因となって、悪い結果をもたらす
- この原因と結果の関係は、例外なく機械的に運用される
- P92/後ろから2~P93/3、P93/9~後ろから2、P81/後ろから4~後ろから2
②自由意志の摂理
…自由意志によって摂理への一致(善)と不一致(悪)を自由選択できる法則
- 摂理と自由意志は正反対。自由意志によって摂理に反することができる
- 神は人間をロボットとして造ったのではない
- 自らの意志と判断・努力によって自らを成長させる存在にした(他の動物との違い)
- 自由意志――神が人間に与えた神性であり、人間のみに与えた特権
- P94/1~P94/4、P95/6~10、P185/5~7、P200/4~7
③ 霊優位(霊中心)の摂理
…霊的なものを物質的なものに優先させた時に、霊的成長できるようになるという法則
- 神は分霊を付与して人間を創造
- →人間はミニチュアの神(分霊)を内在この分霊こそが人間の本体、人間は神の分霊を宿した"霊的存在者"
- 人間は神から等しく分霊を授けられ、全人類が神の子供となった
- 全人類は神の家庭の一員
- 全人類は神を共通の霊的親とする霊的兄弟姉妹
- 肉体的な外見上の違いは本質的なものではない
- “霊的共通性”こそが人間の本質(人種差別・民族差別・階級差別は間違い。肉体・物質中心の見方)
- 摂理に一致した人間の見方とは、「霊優位・霊を中心とした見方」のこと
- 霊優位の実践・考え方によって、人間は霊的成長するようになり、幸福な人間世界が築かれるようになる
- P78/7~後ろから1、P86/後ろから3~P87/3
④ 利他性の摂理(サービスの法則)
……人間は利他的行為(サービス)を通して霊的成長するようになるという法則
- 人間は利他的行為によって霊的成長(人間にとっての最大の宝)が促され、人間世界全体が幸福になる
- 人間の霊的成長に関する最大の摂理
- P95/3~5、P301/4~9、P308/8~11
⑤ 自己犠牲の摂理(代価の法則)
……正しい方向に向けての努力(霊優位・利他的行為)では、自己犠牲が多ければ多いほど、より霊的成長(最大の良い結果)がもたらされるようになるという法則
- P82/後ろから1~P83/1
※苦難の摂理―苦難の体験が霊的成長に結びつくという法則で、「償いの法則(カルマ清算の法則)」が中心となる
"苦しみ"という点では、「自己犠牲の法則」も苦難の摂理に含まれる