学習のポイント
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の重い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2014.10.19
7章神とは何か↗
●神は、人間にとって最重要なテーマ
- 宗教における最も重要なテーマ
信仰者にとっての絶対的存在であり、崇拝と祈りの対象 - さまざまな神観と信仰
- 唯一神信仰
……キリスト教・イスラム教・ユダヤ教 - 多神教信仰
……神道・ヒンズー教・古代ギリシャ信仰・古代エジプト - 自然神信仰
……シャーマニズムにおける信仰、太陽・雷・自然界の存在物を神格化し、信仰と崇拝の対象とする - 人物神信仰
……歴史上の人物を神格化し、崇拝と信仰の対象とする - 現人神信仰
……現在生きている人間を神の化身として崇拝・信仰の対象とする - これまで地上の宗教には正しい神の認識と理解がされてこなかった
→信仰それ自体が間違ったものになっていた
地上にはこれまで正しい信仰が存在しなかった
(P439/LB1~P440/1) - 祈りとは神に対しての人間サイドからの働きかけ
→神に対するイメージや認識が間違っていれば、祈りそれ自体が的外れなものになってしまう - 正しい宗教・正しい信仰・正しい祈りを確立するためには
→神についての正しい認識が必要 - シルバーバーチは人類史上、初めて神に関する真理(神観)を解き明かした
→地球上にはじめて真実の宗教・信仰のあり方が示される(P58/LB2~LB1)
●シルバーバーチが明らかにした正しい神の姿
- スピリチュアリズムは唯一神信仰
――唯一の神のみを信仰対象とする - シルバーバーチが明らかにした唯一神の特性「5つの神の定義」
……創造主・大霊・愛の始原・究極の理想・摂理の神 - 〈5つの神の定義〉
- ①創造主としての神・人間にとっては霊的親としての神
- 宇宙と霊界、そしてそこに存在する全ての生命体・存在物を創造
- 人間も神によって創造され
→神は人間にとっては霊的親、人間は神の霊的子供 - 人間には神の霊の一部分(分霊・ミニチュアの神)が付与されている
→人間の内部には、神と同じ分霊が内在している - 大霊の分霊=人間の本体→人間は霊的存在者
P59/1~2、P394/1~3、P78/7、P97/4~5 - ②大霊としての神
- 神はあらゆる生命の中、存在物の中に内在している
- 神は万物の内側と外側に存在し、神から離れて存在しているものはない
- P120/7~LB3、P390/7
- ③愛の始原としての神
- 「神は愛の存在である」
……イエスによってはじめて明らかにされる
→画期的な神観が地上にもたらされた - “恐れ・嫉妬の神”は“親なる愛の神”になる
(地上人類の神観の大飛躍、神観の革命) - P120/7 大霊は完全なる愛であり…
- 神は愛から人間を創造し、全人類の霊的親となり、人間は神を共通の親とする霊的兄弟姉妹となった
- 神の愛(利他愛)が、神と人間、また人間同士を結ぶ霊的絆となり、神の愛が全ての存在物を結びつけることになった
→愛の摂理による支配が確立し、神を中心とする愛の世界が形成される - 機械的な冷たい摂理(法則)の支配の背後に、温かい“神の愛”が存在している
- ④ 究極の理想・目標としての神
- 人間の分霊は、永遠の霊的成長の道をたどって、神に近づいていく
- 神は人間にとって永遠に目指す目標であり、理想である
- P83/LB4~3、P127/7~10
- ⑤ 摂理としての神(摂理の神)
- 神は摂理を設け、それを通して万物を創造し、維持し、運行し、支配する
- 神の摂理の完璧性
――神の完全性・絶対性・全知全能性 - シルバーバーチの神観の最大の特色、シルバーバーチが人類史上初めて明らかにした画期的な神観
- 従来の宗教における信仰を根底から覆すことになる神観
- P440/1~2
●シルバーバーチの神観の最大の特色
――「摂理の神」(シルバーバーチが明らかにした画期的な神観)
- 大霊は摂理を造り、その摂理を通じて宇宙・万物・人間を支配している
- 宇宙も万物も人間も、神の摂理によって存在を維持している
- 人間は神の摂理を通して神と関係を持っている
- 神と人間は、間接的な関係で結ばれている
- これを人間サイドから見ると、神は常に摂理として現れることになる
- P121/4 一般人の考える神とは、実は神の摂理のこと
- P93/LB1~P94/1
●「摂理の神」が意味するもの
- 大霊は摂理を通して人間に接している
→間接的な関係であって直接的な関係ではない - 摂理は機械的に支配し、働き、一切の例外はない →全ての人間が平等・公平、特別な恩寵は存在しない
- これまでの地上の宗教・信仰の間違い
- 神に必死になって祈れば神がそれを聞き入れてくれる
- 特別な配慮や奇跡を起こして救ってくれる
→「摂理の神」はこうしたこれまでの信仰が根本的に間違っていたことを明らかにした - 人間にとっての“正しい信仰”とは
――神が定めた規則(摂理)に沿うための努力のこと - その努力を通して、霊的成長が促されるようになる
- 自分のほうが摂理に合わせ一致していくことが“正しい信仰”
- 神に願いをしたり特別な恩寵を期待することではない
- 摂理から外れたものは一切聞き入れられない
- 祈り”とは神に語りかけ、人間から神に働きかける信仰的行為であるが、“正しい祈り”とは大霊の摂理の支配に反しない内容でなければならない
- 正しい祈りをするためには摂理について正しく知ることが必要
- これまで地上に宗教や信仰者は神の摂理がわからなかった
→意味のない無駄な祈りを延々と続けてきた - 神は摂理を通して全てを支配しているため、神は万物の全てを把握し、神の影響力は万物の内側と外側に偏在するようになっている
- 「摂理としての神」は、万物に遍く存在する「大霊としての神」を意味する(P121/4~LB2)
*「摂理の神」が意味するものを知ることができるということは、私たち地上人にとって、とても大きな意味があります。全てが摂理を通して支配されている、何一つとして例外はないということは、国が違っても、宗教が違っても、話す言葉や習慣が違っても、金持ちであろうと貧乏人であろうと、同じ原因を作れば同じ結果が出る、誰もが皆同じということです。地上人生だけを見ていると、不公平・不平等極まりないじゃないか、神も仏もいるものかという人の気持ちも分からなくはありません。しかし、実は霊的に見た時には、何一つ不公平はない、完璧な公平性が保たれているのです。
神は摂理をお造りになって、全てを支配されました。そして人間には自由意志を与え、自ら摂理に沿った行いをして成長するようにされました。神の意に反して間違った方向に向かう人間も数多くいますが、そうした人間でも摂理違反に対して苦しみをあじわうことによって幸福へ至る道に戻ることができるように「摂理」を用意してくださっているのです。摂理の後ろにまた別の摂理……神はどんな人間であっても、いずれは救い上げる、神の救いの御手からもれる者は一人もいないのです。