学習のポイント
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の重い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2011.4.17
『シルバーバーチの霊訓』の正しい学習法について
シルバーバーチを正しく理解するための効果的学習
偏った理解・部分的な理解にとどまらないために
(1)『シルバーバーチの霊訓』を正しく理解することの難しさ
●シルバーバーチ”を正しく理解している人は少数
(部分的・自己流の間違った解釈など)
●『シルバーバーチの霊訓』を正しく理解するとは?
- ①シルバーバーチが語る思想の全体を整理・体系化して理解すること
- ②シルバーバーチが教える実践内容を整理・体系化して理解すること
●『シルバーバーチの霊訓』の正しい理解を困難にする理由
- ①『シルバーバーチの霊訓』として出版されている書籍が膨大な量である
- ②『シルバーバーチの霊訓』の編集に多くの不備や問題点がある
●大半の人が「拾い読み・点の理解」にとどまっている
(2)『シルバーバーチの霊訓』の出版に至るまでの経緯と、編集における問題の発生
●交霊会から「サイキック・ニューズ」へ、そして書籍出版へ
- 交霊会(速記)
→“サイキック・ニューズ”紙に掲載
→『シルバーバーチの霊訓』として出版
●「霊訓」の編集の難しさ((膨大な量の交霊会の記録(速記録)の中から適切な内容を選び出す)
- シルバーバーチが伝えようとする真意を的確に把握しなければならない
- 「霊的世界」についての深い理解と正しい判断力が不可欠
●編集段階での問題の発生
- 統一された枠組みがないため、編集者の個性の違いが色濃く表れている
- 編集者が霊的真理についての十分な理解を持ち合わせていたか
●“パイオニア”に付きもののハンディ
- ある種の未熟さや失敗
- 毎週行われる交霊会で語られる「シルバーバーチの通信内容」を徹底して吟味する余裕はなかった
- シルバーバーチが語るすべての言葉をトータル的に吟味し、理解を深める十分な時間がなかった
(3)『シルバーバーチの霊訓(一)』(アン・ドゥーリー編:潮文社)に見る編集の問題
●本来の編集者(アン・ドゥーリー)の意図
- 第1章のタイトル(*原書では第2章)「あなたとは何か」(WHO ARE YOU ?)=人間とは何か
①〈P26/1行目~8行目〉
- 人間観ではなく「意識論」についてのシルバーバーチの解説
- 「インディビジュアリティー」と「パーソナリティー」(「潜在意識」と「顕在意識」)についての説明
- スピリチュアリズムの思想の中で最も難解とされる霊的知識
- 編集者アン・ドゥーリーは「霊的真理の全体像」が見えていなかった
- 表面上の言葉(Who are you ?)だけに惹かれて的外れな編集をしてしまった
②〈P26/9行目~11行目〉
- 地上人が“インスピレーション”として感じるものについての説明
- ◆インスピレーションとは、地上人の日常意識やその人自身の考えとは異なるものである
- ◆2種類のインスピレーション
- 地上人の高次意識(潜在意識・インディビジュアリティー・ハイヤーセルフ)から送られてくるもの
- 霊界の高級霊から送られてくるもの
- ①段落とは関連性がない内容をさも関連性があるかのように並べられ(編集され)ている
③〈p26/12行目~p27/2行目〉
- 「人間観(人間とは何か)」に相応しい内容,「人間とは何か」についての最も基本的な真理
- ◆人間は霊と肉から成り立っている存在である
- ◆霊と肉には上下関係があって霊が優位にある
- ◆人間は霊的存在である
- もし第1章が、この③段落から始まっているなら、誰もがシルバーバーチの教えを正しく理解し、スムーズに学習を進めていくことができた
④〈p27/3行目~9行目〉
- 人間の一番の本質である「霊」についての説明
- ③段落から④段落への移行は、不自然で脈絡のないものになっている
⑤ 〈p27/10行目~12行目〉
- 「人間観(人間とは何か)」に相応しい説明
- ③段落にこの⑤段落が続くなら、論理的でごく自然な1つの流れができ上がる
- ①段落と②段落はカットするか他に回し、③段落と⑤段落を結びつけて、そこから始めるように編集すべき
●編集のマイナス部分を乗り越えて
- 『シルバーバーチの霊訓(一)』は、最初から最後まで、こうした形で構成されている
- 他の編集者による『シルバーバーチの霊訓』にも、ある程度、同様の傾向がある
●トニー・オーツセンの“編集の冴え”
- 交霊会の内容をそっくりそのまま掲載するというスタンスで貫かれている
- 一貫したつながりがあり、読者が理解するのがとてもラク
- 他の編集者が取り上げることのなかったきわめて重要な内容が、そのまま掲載されている
- もしトニー・オーツセンが編集した書籍がなかったなら、私たちのスピリチュアリズムに対する理解、「霊的真理」に対する理解は、半分近くにとどまっていたかもしれない
(4)『シルバーバーチの霊訓』を正しく理解するための効果的な学習法について
―「良い入門書」を用いて、まず思想の全体を正確に把握する
●「点の理解」
――大半の人々の理解の仕方
- 自分が気に入った箇所だけを拾い読みするような学習
- 霊訓の「部分的な理解」「自己流の解釈」だけに終わってしまう
- 表面的な浅い理解しかできない
- シルバーバーチの思想の全体像を正しく理解できない
●『シルバーバーチの霊訓』の「点の理解」
- 全体の中のほんの一部分にすぎない
- 「点」と「点」との間には関連性がなく、「線の理解」には至っていない
- 「点」が思想上の重要ポイントと重なっているかどうかが問題
- 「点の理解」を「線の理解」に、さらには「面の理解」へと広げていかなければならない
●「面の理解」とは?
- 『シルバーバーチの霊訓』のすべてを何十回、何百回と通読・精読して思想のポイントを把握し、ポイントを関連づけ、思想全体の枠組みをつくり上げていく
- ポイントを結んで全体の枠組み(骨組み)をつくることが、「全体を理解する」「アウトライン(概要)を理解する」ということ
●「面の理解・全体的理解」のための最も効果的な方法
――「入門書」によって、まず全体像を把握する
- まず初めに「入門書(概論書)」をじっくりと繰り返し読む
- シルバーバーチの教え(思想)のアウトライン(概要)を正確に把握することができるようになる
- 編集における不備の問題に混乱させられるようなこともなくなる
●「面の理解」のためには、バランスの取れた「入門書」が不可欠
(5)『シルバーバーチの霊訓』の総合的な学習について
- ――霊訓をより深く理解するためのトータル学習
- 入門書を上手に活用することで、効果的に『シルバーバーチの霊訓』の全体的理解がなされる
- 『シルバーバーチの霊訓』は、一生涯をかけて理解を深めていくもの
- 学べば学ぶほど、真理の理解は立体的になり、深みを増していく
- “スピリチュアリスト”の人生は、真理の理解を深め、それを実践していく歩み
- 「面の理解(真理の全体的理解)」は、学習の完成ではなく、本当の学習の出発点
●『シルバーバーチの霊訓』の「総合的な真理探究の歩み」
- 入門書を活用した「全体的理解」から始まる
●霊的真理の理解を深めるための学習法
1)入門書を活用して、「真理の全体像(アウトライン・概要)」を正しく理解する
- 霊的真理のアウトラインには、「知識(理論的知識)」と「実践(実践的知識)」の二面がある
- 真理は、最終的に実践のためにあることを絶えず自覚して全体像を理解する
- 「知識(理論的知識)」と「実践(実践的知識)」の理解を深めるための入門書
- 『スピリチュアリズム入門』‥‥‥知識の面(アウトライン) ↗
- 『続スピリチュアリズム入門』‥‥‥実践の面(アウトライン) ↗
- 「スピリチュアリズムの思想[Ⅰ]」‥‥‥知識のアウトライン ↗
- 「スピリチュアリズムの思想[Ⅱ]」‥‥‥知識のアウトライン ↗
- 「スピリチュアリズムの思想[Ⅲ]」‥‥‥実践のアウトライン ↗
2)シルバーバーチの思想の枠組み(全体像)を理解してから、ポイントを押さえながら 『シルバーバーチの霊訓』を読み進めていく
3)定期的に「霊的真理の全体像」を復習する
- 1年に1度くらいは、入門書を読むなどして『シルバーバーチの霊訓』の枠組み(全体像)を確認
- 自分では全体を正しく把握しているつもりでいても、いつの間にかポイントから外れた理解の仕方をしていることがある。謙虚な姿勢で自分自身の理解の仕方をチェックし、間違っていたら修正する
4)『シルバーバーチの霊訓』の中から、日常生活において心の支えとなるような言葉――「座右の銘」となるような言葉を探し出して書き留めたり、自分だけの“抜粋集”をつくる
- シルバーバーチの言葉を「座右の銘」として暗記したり、言葉を記した紙を目につくところに貼る
5)『シルバーバーチの霊訓』を読んで新しい発見をしたときにはノートに記録し、 何度も見返して確認する
- 自分自身で気づいた内容は実感をともなったものであるため、真理の深い理解につながる
6)自分で読む(書籍)・自分で聴く(CD)・自分で見る(DVD)など“五感”をフル活用した学習
- 五感を多用することで、真理の理解の仕方が立体的になる
7)他のスピリチュアリストが開いている「読書会(学習会・勉強会)」に参加する
- 自分とは異なる理解の仕方や「霊的真理」に向き合う姿勢があることを知ることができる
- 真理の理解がより立体的になり、「読書会」では、独学では得られない新しい理解が可能となる
- 「読書会」というスピリチュアリストの集まり自体が、「霊主肉従・利他愛・祈り」などの真理実践の現場となっている
- “霊的人生”を歩むために必要な生きた真理の学習・実践的学習が促される