学習のポイント
「シルバーバーチの霊訓」は、これまで地上に伝えられた霊界通信の中で、最も優れたものです。「シルバーバーチの霊訓」によってもたらされた霊的真理は、質・量ともに他の霊界通信を圧倒しています。私たちの読書会では、「シルバーバーチの霊訓」をただ読むだけでなく、ポイントを絞ってシルバーバーチの示してくれた霊的真理の理解を深めていきたいと思っています。私たちが日常生活の中で、特に意識し努力しなければならないことを中心に、大霊や高級霊の重い、スピリチュアリズムの大原則 などを、毎回何ヶ所か取り上げています。ここではその内容を簡単に紹介します。
2012.4.15
8章絶望してはなりません〈2〉↗
●シルバーバーチの第一次大戦の休戦記念日のメッセージ(1936年11月)
- 地上に平和と調和と幸せを招来する道には単純な原理をいくつか実行すればよい
- 地上世界は何かにつけて貪欲と利己主義が優先している
- →戦争と貧困、飢餓と悲劇、災難と混乱
- →大霊からのメッセージも忘れ去られ、無視される、聖職者すらそれを無視する
- →困ると神に祈る
- 上のトラブルの解決法
…すべての人間が善意の精神で霊的真理を物的問題に適用するお互いがお互いのためを願う人たちみんなの努力が貪欲と利己主義の勢力に打ち勝つ - これぞ真理と確信するものにしがみつく
*地上における悲劇の数々はすべて「霊的無知」から来ています。「人間は霊的存在である」「地上人生が全てではなく死後にも霊としていき続ける」といった最も重要で基本的なことが分からないために、地上人生が全て、地上人生でいい思いができればそれでいいといった刹那的な考え方になっています。モノ・金があればいい、自分さえよければいいといった「物質中心主義」「利己主義」に地球全体が覆われてしまっています。そのため、さまざまな問題が引き起こされ、戦争・貧困・飢餓といった悲劇が蔓延しているのです。スピリチュアリズムはそうした地上人を救うために霊界人主導で起こされた一大プロジェクトです。霊的真理を普及することで、人間を霊的無知から救い出し、霊中心主義・利他主義へと導くというものです。そうして初めて地上には、本来あるべき霊的同胞世界がもたらされ、誰もが霊的成長の歩みをすることができるようになるのです。
●シルバーバーチの第一次大戦の休戦記念日のメッセージ(1937年11月)
- 戦死者の犠牲はまったく無意味
- “大いなる戦い”(第一次世界大戦)
…殺りくの量、無益な殺人の多さ“すべての戦争を終わらせるための大いなる戦い!”
…空虚な都合のよい言葉 - 戦争の犠牲となり死んでいった人たち…死後ずっと幻滅の時を過ごしてきている
- 真の平和は物的な問題に霊的摂理を適用するようにならないかぎり訪れない
- 戦争、流血、悲劇、涙、混乱、騒乱、災禍、破綻の原因 = 利己主義
- 利己主義を互助の精神と置き替えてはじめて平和が到来する
- 霊的真理の適用…これ以外の方法はすべて試みられ、そして失敗に終わった
●戦死した人たちの犠牲がすべて無駄に終わった
- その犠牲からは何一つ良い事は生まれなかった
- 犠牲になった兵士の一人ひとりにはそれなりの報いがある(動機が純粋だったから)
- 地上世界全体としては彼らを裏切っている、犠牲が何一つ報われていない
●スピリチュアリズム的な行事を催すこと
- いかにも自分たちが平和の味方であるかの気分に浸るだけではだめ
- 人の役に立つ実際の行為が必要
- 弱者を元気づける、病気の人を癒してあげる、喪の悲しみの中にいる人を慰めてあげる、住む家もない人に宿を貸してあげる、動物への虐待行為を止めさせる
- 平和は互助の精神からしか生まれない
●魂の自由はどうすれば得られるのか
- 完全な自由というものは得られない
- 知識にも真理にも叡智にも成長にも限界というものがないことを悟れば、それだけ自由の度合が大きくなる